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狼と香辛料Ⅱ 第9話「狼と無謀な商談」

明け方まで一人きりにされていたホロはご機嫌斜めで、ロレンスは必死にフォロー。
当然の結果だな。匂いで女と一緒にいた、という事もばれたりしたのだろうか。

狭い路地でホロは「狭すぎる」と文句を口にするが、ロレンスはそうした光景が風情があっていいという。
移りゆく姿に趣を感じるというロレンスに、移りゆく川のようなものかという喩えをするも、ロレンスには上手く伝わらず、ならば魂ではどうかと問う。
ロレンスは目に見れば確かにそうかもしれないと納得。あちこち傷ついたり、修復してあったり、と。
「もしも主の魂とやらが取り出せたら。
 きっとそうとうわっちの色に染まっておるじゃろうな」
「染まると言うより、毒されているという表現の方がしっくり来るかな」
「だとすれば、猛毒じゃな。
 なんせこの笑顔にイチコロじゃろ?」
「ならお前の魂は何色なんだ?」
「何色……?
 ……色々じゃな」
一本取られたロレンス。
てか、なんですかこのバカップル。
みんな判ってるんでしょうが、別に親父ギャグではなく、ロレンス一人の色に染まっていないと言う意味ですよね。
独占欲を感じていた事を指摘されたロレンスに、ホロは自分も同じだと語る。
身勝手な独占欲にどう整理をつけるのか、というホロ。ロレンスは他人のことならば判りやすいといい、ホロが独占欲から来る気持ちの整理がついていないのではないかと考えて、彼女の置き換えて考えてみると直ぐ判ると、気持ちに整理など着かないが、自己嫌悪になると表現する。
ロレンスがホロの立場になって考えたという内容は、即ちホロにどうなって欲しいかという事。
オスは本当に阿呆だというホロに、照れてしまうロレンス。
なんだかんだでロレンスは所詮ホロには勝てません。
基本的に相手の立場になって考えると言っても、大前提は「もし自分が相手なら」ですからね。そこには考える人間の主観が入り、それは相手に対して好意があるなら望む形、というのが反映されるのは仕方ないところ。

エーブ・ボランの紹介でリゴロ・デドリを訊ねたロレンスは、気難しい相手だと聞かされていて緊張するも、出迎えたのは修道女のメルタだった。
何故修道女が一緒に生活しているのだろうか。
緑の美しい庭を持つ書斎に思わず見とれるロレンスとホロ。
彼らの反応に気をよくするリゴロ。
とても気難しそうな相手には見えません。
ホロは何故か偉そうな挨拶をする。


エーブには長い髭を蓄えた厳しい顔つきの気難しい男と聞かされていたリゴロだが、実際には奇策に応対する。
エーブはそうした茶目っ気のあるところがあったらしい。
気難しいというのは本当だと自分で口にするも、タイミングがちょうど良く、五十人会議が終わったばかりだと言う。
ロレンスが意外に早く会議が判ったと考えた事を見抜いたリゴロ。
五十人会議で書記をするリゴロは、一人の人間の表情からは読めなくとも、他の人間の表情などと組み合わせて他人の考えを読むことが出来という。
しかし相手に自分の考えを伝えられないので、商人としては成り立たないのだと笑う。
わざと手の内を晒して、自分に悪意がないところを見せるなどは、ロレンスを信用しているということの証明でもあるのだろうな。
彼の技に感心しつつ、ホロは彼に悪意が無いのは事実だと評価する。

リゴロは古い本が収めてあるという地下へと案内する。
堪え性がないからと何百年も前の昔の情報を調べるのかと問いかけるロレンスは、ホロが自分の起源を求めているのだという。
北へ向かうのだろうというリゴロは、この村に北から連れて来られる子供がいると語る。
リゴロはホロが人身売買された子供が成長した人物、と思っているという事か。

数冊の分厚い本が全てという事で、持ち出すことになる。ホロが重そうだといくらか持ってあげるはずが、全部持たされてるし。
本当はここで読んで欲しいが、エーブを信用しているからという理由でロレンスも信用する。
だが、全ての者がそうではないと忠告。
エーブと接触した事で、ロレンスが何かしらの情報を得て商売しようとしている、と勘ぐる人間が出てきても不思議ではないというところか。

2晩続けて酔っぱらったホロを連れ帰ったロレンス。
アロルド・エクルンドは北の商人に北の情報を聞いて、今年は雪が少なく移動が楽だという情報を教えてくれる。
4階に止まっているコルカを訊ねろ告げる。

ベッドに横にしたホロの姿に思わずドキッとするロレンスだが、だらしなく寝返りを打つ姿にガッカリ。
ここで手を出す勇気のないヘタレ具合が如何にもロレンスです。
不安を感じるというホロだが、その不安がなんなのかロレンスには判らない。
そしてロレンスには判らない方が良いという。

一人でエーブとアロルドの下へ戻ったロレンス。
五十人会議が終わったらしいという情報を伝える。
エーブが何故その事を気に掛けるのか、と単刀直入気に切り出したロレンスは、儲けるためではなく大損をしないためではないかと考えていた。
遠まわしに探る時と、単刀直入に切り出す時と、今は単刀直入に訊ねた方が良いという判断ですね。おそらく隠さないと
ロレンスの答えに含み笑いを漏らしたアロルド。
エーブは諦めたように語り始める。
エーブは石像を扱っているが、その石像に教会が祈りを捧げただけで価値が上がる。毎年北の大遠征で石像が大量に売れるが、今年はそれが全てパア。
最近は教会の権威が落ちつつあり、エーブもそろそろ教会との手を切ろうと考え始めているが、最後に儲けして、アロルドと南へ巡礼の旅をしようという事になった。
大遠征の中止は色々な商売に影響が及んでいるのですね。もちろん、逆に潤っている人もいるのでしょうが、それらは遠征に出るはずの貴族たちが留まっている土地の人間だけだろうからな。

「あんた、俺に金を貸さないか」
「え?」
「もっと単刀直入言おう。
 あんたの連れを売らないか」
果たして何をするつもりなのか。
そのままズバリの人身売買という事は幾らなんでもないだろう。ホロを利用して何か金を稼ぐつもりなのは確かなのでしょうが。
ロレンスは危険な儲け話に手を出さないとホロと約束したばかりなんだけど、果たしてどうなるのやら。
まぁ、結局は話に乗らざるを得なくなってくるのでしょうけど。

次回 第10話「狼と孤独な微笑み」

エーブの真意は何処にあるのか。
予告のホロの様子や、タイトルからするとエーブの案に二人は乗ることになるのだろうか。

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年中無休で貧乏人です
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