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大正野球娘。 第八話「麻布の星」

『櫻花會』は真夏の暑い盛りも練習試合の毎日。
鈴川小梅は泳ぎに行きたいとこぼす。
きっと巴は泳ぐ小梅の姿を想像してハアハアしていたに違いない。

川島乃枝は尾張記子のスコアブックで試合の流れは判るものの、何か一つ足りないと感じる。
記子も大変だなぁ。それでも野球に傘下しているよりマシだったのかな。

練習試合で小笠原晶子は前日習得したばかりの魔球を使ってみることを提案するが、小梅はあの球を捕れないと不安がる。昨日までは捕れなかったけど、今日は変わるかもしれないという晶子に、そんな急に変わるはずがないという小梅。
練習試合は相手をしてくれるチームがいたのかと思いきや、例の小学生たちか。
何時の間にやら魔球は完成していたらしいが、流石に何処に飛ぶかわからないナックルは捕れないようです。
魔球が実戦で使えるか試したいという晶子だが、魔球は大きく逸れて草むらに入ってしまい、振り逃げによる逆転負けをきす。
石垣環に何故あの球を投げたのかと叱られ、試したかったのだと膨れる晶子と、捕れない自分が悪いと反省する小梅。
乃枝は別の制球の利く魔球を覚えないいけないと言い出す。
ナックルボーラーは早くもピンチです。
ナックルも悪くはないので、決め球として小梅は兎に角後ろに逸らさない様にすることだけ気をつければ良いのではないだろうか。

突然現れた国際キネマ株式会社演出部の吉村騒三郎が、『櫻花會』の面々に声を掛けてくる。
活劇スターの所属する会社の人間と知り、桜見鏡子と菊坂胡蝶は感動。
麻布十番で撮影することになったものの、共演者が辞退したため、急遽代役を捜すことになったらしい。
騒三郎って名前からして、騒ぎを引き起こしてくれる名前です。

代役の条件は
1.美人である事。
2.淑やかで立ち居振る舞いに貴賓があって、知性溢れる女学生。
タマちゃんまで佇まいを正したりしてその気だ。
この時点でアンナ先生は除外。
3.活劇映画なので、運動神経も発達していなければならない。
照れる月映巴だが、月映静にはちゃんと条件を聞いていたのかと言われ、晶子は「知性」があったと指摘。ま、巴は明らかに2つ目の条件に当てはまってませんからね。
晶子は自分が引き受けると言い出そうするも、最後の条件が追加。
4.川に飛び込むシーンがあるため、泳ぎが達者でなければならない。
最後の条件でいきなりみんながガッカリくるが、晶子は一人だけ泳げる娘がいたことを思い出す。
みんな都会っ子だから泳げないのでしょうか。海辺の子や田舎の子なら海や川で泳いだりしているんだと思うのですが。それにしてもアンナ先生落ち込みすぎだ。

男は小梅がぴったりだと喜ぶも、小梅は無理だと拒絶。
学校も家も許可しないと言い、アンナも学校が厳しいのだと語り、話は無かった事に。
だが乃枝が頭を捻り、落ち込む騒三郎に自分が力になれると言い出すも、逆に条件も提示する。
乃枝は「崇高な理念」や「人助け」という言葉を使いながら、猛烈な勢いで学園長たちを説得。
舌先三寸の怒涛の弁論は学園長たちですら圧倒です。

一時はどうなるかと思った、と溜息を吐く小梅。
欲がないと残念がる他のみんな。
晶子だけはなんだか嬉しそうです。
野球にも影響が出るから、という小梅だったが、乃枝がやってきて撮影のための台本を手渡して撮影に関する説明をすると、朝香中に勝つために絶対必要な事だと言い残して去ってしまう。

いきなりの乃枝の提案に溜息を吐く小梅。
宗谷雪たちは朝香中に勝つために必要らしいという事で応援。
しかし晶子だけは仏頂面。自分が選ばれなかったのが、よほど不服らしいよ、このお嬢様は。

帰宅すると、既に乃枝が先手を打って、学園の代表として映画に出演する事になり、名誉なことだから絶対に受けるようにとまくし立てて、もはやご近所で知らない者がいないほどの騒ぎになっていた。
流石の親父さんも乃枝のマシンガントークの前に、頷くことしか出来なかったというところか。

翌日、鏡子と胡蝶はもっとも早いファンからのプレゼントと花束を差し出す。
1年生コンビは気が早いな。この二人は騒三郎が映画の製作会社の人間と知った最初の反応からして、かなりミーハーなタイプようだ。
尾張記子は早速小梅にインタビューするも、パッとしない返答の小梅に、相変わらず機嫌が良くない晶子は、嘘でも良いから上手く答えれば良いのにとじれったがる。
突然走り出した巴は、追いかけてきた静に、このまま小梅が有名になったら自分の事を忘れてしまうかもと嘆きだし、静は呆れる。
何事かと思えば、この娘の頭の中は一年中春ですか。
「せっかく友達になれたのに」と嘆く巴に、静は小梅は泳げない巴の代わりに出演するようなものだし、小梅は絶対に巴の事を忘れないと励ます。
静も見放さずに励ます辺りは人が良いよね。何だかんだで姉に甘いという事か。
元気を取り戻した巴は、取材を終えた小梅に鹿島神社のお守りを差し出して、泣きながら走り去る。残された小梅はきょとん。
傍から視ると沸けわからないよ。

台本を読んでも上手く行かない小梅は母親の鈴川八重に手伝ってもらおうとするも断られてしまい、鈴川洋一郎は紀谷三郎に仕事を上がって手伝うように命令する。
じれったい二人のために強引に機会を与えてくれたようです。どっちも恋愛に関して積極的なタイプには見えないから仕方ないか。

神社の境内で本読み稽古をする二人。
大好きだ、という台詞も台本の中の台詞を読み間違えられたと思って、流された。
鈍い、鈍すぎる……


翌日、「十番小町」とご近所さんの盛大な見送りを受けて、松本司郎五郎の人力車で送られる事に。
町からスターが出たという事で大賑わいなのでしょうが、かなり恥ずかしい状態です。
到着した小梅に、話を聞いた高原伴睦が花束を持って駆けつけるも、スタッフに取り押さえられて強制連行。
洋服の衣装に小梅は大喜び。

応援に来ていた晶子たちは小梅の登場に沸き立つが、姿を見せたのは小梅と同じ衣装を着た女優の花房咲子。
この時点で状況が判明した感じですね。
花房の芝居に小梅を早く出せと騒ぐギャラリーだが、小梅の役回りは橋から飛び降りるシーンの代役だった。
要するにスタントですか。てか、それならなんで台本なんて渡したんでしょうか……それに4つの条件のうち、3つは関係ないじゃないか。泳げて体型が似ていれば良かったんではないのか。

乃枝は主役をするものだと勘違いしていたのだ。
もう町を歩けないと落ち込む小梅に、乃枝は小梅の映画出演と引き替えに吉村と取引をしたため、橋から飛び降りて欲しいと頭を下げる。
小梅は生来人が良いから、そうまでして頼まれたら嫌とは言えないよね。

小梅の登場に喜ぶみんなだが、小梅と乃枝の様子に違和感を覚える。
そして撮影が始まり、小梅は川に飛び降りて終了。
ようやくギャラリーも事態を把握。

『鬼神月に吼える』の公開初日だが、乃枝は交換条件だった野球の映像を見せてもらっていた。
プロの試合で変化球を調べるためかと思ったのですが、朝香中の試合風景なんでしょうか。
吉村が監督たちに黙って映像を撮ったのは、交換条件だからではなく、乃枝のためだと言い、今度牛鍋でも食べに行こうと誘う。
流石の乃枝も色恋沙汰には弱いようです。
まさかこの娘に恋愛ネタが発生するとは予想外だ。

すっかり落ち込んで部屋に閉じこもっていた小梅に、三郎はこれで良かったのだと声を掛ける。
小梅が映画スターになってしまえば、自分のお嬢さんが消えてしまうからだと話した三郎は、チャーハンを部屋の前に置いて立ち去る。
引き篭もる小梅の気持ちも判るわな。自分のせいではないのだけどかなりの騒ぎになっていたから、恥ずかしすぎるよな。
三郎のチャーハンを食べた小梅は美味しいと喜ぶ。
「ま、いっか」
前向きな娘なので、立ち直りも結構早かったみたいです。

次回 第九話「誤解の多い料理店」

で、次回はとうとう野球していた事が親にばれて、猛反対されるらしい。三郎は泣きながら賛成。
みんなして何か大きな勘違いをしているんだろうな……

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