戦場のヴァルキュリア 第十二章「さらわれた姫君」
マウリッツ・ボルグ宰相の手の者に誘拐されてしまったコーデリア・ギ・ランドグリーズ元首。その現場を偶然にも目撃してしまったため、連れ去られたアリシア・メルキオット。
イサラ・ギュンターとラマール・ヴァルトを呼びに行っていたウェルキン・ギュンターが戻るも、彼らがアリシアと会っていないと知ったファルディオ・ランツァートは、アリシアの身に何かあったのではと感じる。
偶然にもラグナイトの欠片が落ちているのを見付けたセルベリア・ブレスとラディ・イェーガー、カール・オザヴァルドの下にやってきたファルディオは彼らが何かしたのではないかと食って掛かる。
すっかり頭に血が上って、冷静な判断が出来なくなってるファルディオ。もっと冷静な隊長だった筈なんですが、明らかに盲目的。
もうあからさまなんですが、ファルディオの気持ちに気付く様子がないのは、みんなして恋に疎いのか。
麻袋を被せられて荷馬車で運ばれるアリシアたち。
目を覚ましたアリシアはコーデリア姫を攫った男たちが、2人を連邦との国境の町であるアドベンまで運ぶと話し合っているのを耳にする。
帝国のせいにしてしまうのかと思っていたけど、どうやら違うらしい。
イサラ・ギュンターとラマール・ヴァルトを呼びに行っていたウェルキン・ギュンターが戻るも、彼らがアリシアと会っていないと知ったファルディオ・ランツァートは、アリシアの身に何かあったのではと感じる。
偶然にもラグナイトの欠片が落ちているのを見付けたセルベリア・ブレスとラディ・イェーガー、カール・オザヴァルドの下にやってきたファルディオは彼らが何かしたのではないかと食って掛かる。
すっかり頭に血が上って、冷静な判断が出来なくなってるファルディオ。もっと冷静な隊長だった筈なんですが、明らかに盲目的。
もうあからさまなんですが、ファルディオの気持ちに気付く様子がないのは、みんなして恋に疎いのか。
麻袋を被せられて荷馬車で運ばれるアリシアたち。
目を覚ましたアリシアはコーデリア姫を攫った男たちが、2人を連邦との国境の町であるアドベンまで運ぶと話し合っているのを耳にする。
帝国のせいにしてしまうのかと思っていたけど、どうやら違うらしい。
コーデリア姫の誘拐が帝国の仕業ではないかと疑うファルディオだが、ラディはコーデリア姫を誘拐しても連邦が戦争へと参加する口実を与えるだけで、自分たちには意味がないと語る。
彼の指摘通り、ボルグ宰相はガリア公国を連邦軍に売り渡して権力を得ようとしていた。
彼と連邦領事タウンゼントの企みとは、コーデリアが自らの意志で連邦へと密かに亡命したというもの。連邦の保護下に入ったガリアを、ボルグがこの国の権力を掌握するというものだった。
なるほど、連邦とグルになっていたのか。
確かに、いくら宰相でも姫様がいなくなって直ぐに自分が権力を握れるとは限らないのだから、傀儡の姫を立てていた方がいいよな。連邦を介入させることで、自分の権力が保証されるからこんな蛮行に出たのか。
それにしても、帝国側はどうやって彼らの動きを事前に察知していたのだろうか。スパイが帝国か公国の中にいて、彼らの企みを盗み聞きしたとかだろうか。そうなると、帝国のスパイは王宮内部にまで入り込んでいるわけで、ガリアには大変な事態だと思うのだが。
これ以上ファルディオたちと関わる時間はないとするセルベリアは移動を開始しようとするが、ウェルキンは彼らとの協力を申し出る。
彼らは敵だというファルディオだが、ウェルキンは今は違うという。
コーデリアとアリシアの救出は、ウェルキンたちにとっては国家元首と仲間を救出でき、ラルゴたちにとっては連邦の介入を防ぐ事の出来る相利共生だという。彼の考え方に興味を持ったラルゴは彼の提案を承諾する。
彼らが会話しているのを目撃したイレーヌ・エレットは、彼らと何を話していたのかと声を掛けてくる。
こういう頭の柔軟さが、ウェルキンらしいのだろう。
利害が一致するなら、本来の敵であっても共同戦線を張るとか直ぐに決断できるような人材だからこそ、これまでも他の人間が思い付かないような発想も出来てしまう。
民族やら地位やら、立場に囚われない強さ。
世間的には連邦へ近いと考えられているシュラーデン街道よりも、峠を越えるためローベン街道の方が近いと伝えてくるカール・オザヴァルド。
ラルゴたちはローベン街道を、ウェルキンたちがシュラーデン街道を進むこととなる。
出発に手間取ってしまった事で、直ぐに追いつく筈が時間を弄してしまったというセルベリアは、ラルゴが事態を混迷させているようにしか見えないという。ラルゴは、ウェルキンが自分たちの敵として相応しい、本物かどうかを見極めようとしていたのだ。
ラルゴらしい考え。
彼らがグレゴールがライバルとみなすに相応しく、自分と戦うことになる力を持つ者なのか。この程度の危機を乗り越えられないなら、その程度の相手でしかなく、いずれ叩き潰される相手という事だろう。
ファルディオは今回の作戦には絶対に失敗が許されないという。アリシアが必ずコーデリア姫と一緒にいるとは限らないというファルディオだが、ウェルキンはコーデリア姫を捜す事はアリシアを捜す事であり、アリシアを助け出す事はコーデリア姫を助け出す事だという強い信念を見せる。
ファルディオとラマールはバイクで、ウェルキンとイサラは森に待機させてあったエーデルワイス号エーデルワイス号で救出へと向かう。
晩餐会への参加でなんで戦車なんて持ってきてたんだ、この人たちは。
自分には話せない内容だと言われたイレーヌは、仲間と連絡を取るも何ら成果を得られないため、まだ表に出せないほどの事件なのではないかと感じる。
と、連邦の紋章の入って車が走り去るのを目撃する。
コーデリアを起こしたアリシアは、現状を説明しながらもきっと自分の仲間が救出にきてくれると励ますが、コーデリアは自分などどうなっても構わないので、一人だけで逃げるようにと告げる。
どこまでも幸薄い姫様は、自分のどうなってもいいという思い込んでいるらしい。
この姫様と良い、戦国BASARAのお市と良い、今回の能登麻美子は幸薄いタイプが多いな。
ファルディオはラマールに時間帯からしても車に乗り換えていれば、街道を走る連邦へと向かう車がいればそれが怪しいのだという説明する。
この国がいったいどこへと向かっているのかという。派閥争いに執着する軍部、存在感のない統治者、好き勝手をする大臣達。泥船同然だというファルディオの言葉に応えられないラマールだが、遂に誘拐犯たちの車を発見する。
ま、確かに内外共にズタボロの国。だからと言って失望して全てを捨ててしまうのか、そんな中でも希望を見付けて前へと進むのか。
むしろそんな国政状況で、内乱も起きず、戦争を耐えているのだからたいしたものだ。
追いついたファルディオたちを撃退しようとする誘拐犯だが、アリシアのサポートを得てファルディオは一人が車から引き摺り落とす事に成功する。
更に連絡を受けて崖をよじ登ってきたエーデルワイス号で、アリシアたちを助けだそうとするが、コーデリアは自分がいなくなったところで何も変わらないと、助かろうという意志を見せない。
自分がただのお飾りでしかないというのを理解していて、だからこそどうなっても構わないと諦めてしまっているのでしょうが、当然そんな態度をアリシアが許す筈もなく……
イレーヌはコーデリア姫が宰相の演説で連邦への憧れを抱いたと置き手紙をしていたことにするというタウンゼントとボルグの話を立ち聞きする。
てっきりこれを記事にするのかと思っていたのだけど、イレーヌの立ち回りがいまいち良く判らない。
「いい加減にしなさい!」
コーデリアの態度に、アリシアがぶち切れる。
「みんな好きな場所に生まれて、好きなように生きてると思ってるの!?
何をやっても変わらないと思ってるみたいだけど、今まで本気で何かしたことあるの?!」
コーデリア姫にウェルキンを信じてエーデルワイス号へと渡るように告げるアリシアだが、転落させたと思っていた男がはい上がってきてアリシアを捕らえてしまう。
アリシアが切れるのも当然の事だろう。自分たちは国のために必死になっているのに、国のトップに立つお姫様は何もせずにさっさと諦めてしまっている。そんなのが我慢出来ないのだろう。アリシアはどう見ても往生際の悪いタイプだから、必死に足掻くタイプだろうからね。
一方、国境で姫を待ち受けていた男たちの下にやってきたラルゴたち。
彼らを姫を連れてきた者たちと勘違いした男たちに、ラルゴは連れてきたのは“お姫様”ではなく、“魔女”だと笑う。
蒼き魔女、怖ぇ……
ある意味誘拐犯たちよりも不幸な役回りだったのかもしれない。
それにしても、相手が違うとか思わなかったのだろうか。こんな時間にわざわざやってくる車はいないと思っていたのかな。
アリシアを人質に取られたウェルキンたちだが、ウェルキンは銃を構える。人質がどうなってもいいのかという犯人と、アリシアが撃たれるとウェルキンを止めるファルディオ。だが、ウェルキンとアリシアは互いに相手を信じ、犯人を撃つ。
これが2人の絆の強さ。互いに相手を信じて疑わないから、迷いがない。
ファルディオは2人の結びつきを見せつけられた感じだな。
誘拐犯が肩を撃たれた隙に、アリシアに檄を掛けられてエーデルワイス号へと飛ぶコーデリア。
その隙にファルディオが運転者を倒して車を奪い取ると、谷底へと落下しそうになるトラックを間一髪制止させた。
心配するウェルキンに、スージー・エヴァンスに借りたドレスがメチャクチャになってしまったというアリシア。
ああ、スージーに借りたドレスなんですね。アリシアがこんなドレスを持っているはずないもんなぁ。
コーデリア姫救出の報告を受けたラルゴ。
「一度属国となった国がまた独立するのは難しい。
歴史の流れは必然だが、悔いを残したくあるまい。
……俺のように。
じゃあな、ギュンター少尉。
今はまだ“仲間”として言わせてもらうよ……
お疲れさん」
ラルゴも仲間ならいい人なんですが。
今度会う時は戦場ですから、怖い人になりそうだ。ウェルキンたちの実力も認めただろうから、容赦なく攻撃してくるだろうからな。
ウェルキンの提案通り、今回の一件は無かった事にするコーデリア。
今まで通り何も変わらず、変えないのかというファルディオの質問に、コーデリアは自分にはまだ多くの協力者が必要など応える。
三人とも裏で糸を引いていたのがボルグだろうという事は薄々感づいているのかな。
ま、コーデリアがいなくなって、連邦が介入すれば一番権力を得るのは彼だろうし。
外で待つアリシアたち。
ラマールは折角お姫様を救出したのに、と残念がる。
そこへやってきたイレーヌは、彼らが公にしないのなら記事にしないと少し残念がる。
だが、強すぎるJokerを引いてしまったのだと気を付けるように忠告する。
エレットの忠告の意味とは。
ボルグはエレットの記事で失墜するのかと思いきや、そうでも無かったようだ。
コーデリアはボルグ宰相に今後とも力を貸してくれるように告げると、アリシアの言葉とウェルキンへの信頼がなければ、この場にはいなかっただろう、とアリシアへの伝言を頼む。
今は変わらないけど、コーデリアの心の持ちようが変わった事で、ただのお人形さんでは無くなっていくんだろう。
アリシアを人質に取られた時、何故撃てたのかと問い掛けるファルディオに、コーデリア姫の救出を第一優先だと考えていたウェルキンは、何故かアリシアに何かあったら、という事を考えもしていなかった。
ファルディオがアリシアに上げたラグナイトの欠片がなければ、アリシアの誘拐には気付かなかったとというウェルキン。
彼の「助かったよ」という言葉に、ファルディオはウェルキンの言葉が時々酷く傲慢に思えると言い出す。
「もし俺が、アリシアを好きだと言ったら……どうする」
咄嗟の事に答えられないウェルキンを残し、ファルディオは去っていく。
遂に自分の気持ちに素直になるのか、ファルディオ。
これをきっかけに、ウェルキンもアリシアを一人の女性としてちゃんと向き合っていってくれたらいいのですが。
次回 第十三章「戦慄の移動要塞」
次回はようやく奪われたファウゼンの奪還作戦のようで、グレゴール将軍との三度目の戦い。
ロージーが敵の帝国兵の目を欺く為でしょうが、大嫌いなダルクス人のザカにスカートまくられちゃうというヤバイ事態に。
装甲列車エーゼ……流石のエーデルワイス号でもこれを撃破するのは無理だろう。
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彼の指摘通り、ボルグ宰相はガリア公国を連邦軍に売り渡して権力を得ようとしていた。
彼と連邦領事タウンゼントの企みとは、コーデリアが自らの意志で連邦へと密かに亡命したというもの。連邦の保護下に入ったガリアを、ボルグがこの国の権力を掌握するというものだった。
なるほど、連邦とグルになっていたのか。
確かに、いくら宰相でも姫様がいなくなって直ぐに自分が権力を握れるとは限らないのだから、傀儡の姫を立てていた方がいいよな。連邦を介入させることで、自分の権力が保証されるからこんな蛮行に出たのか。
それにしても、帝国側はどうやって彼らの動きを事前に察知していたのだろうか。スパイが帝国か公国の中にいて、彼らの企みを盗み聞きしたとかだろうか。そうなると、帝国のスパイは王宮内部にまで入り込んでいるわけで、ガリアには大変な事態だと思うのだが。
これ以上ファルディオたちと関わる時間はないとするセルベリアは移動を開始しようとするが、ウェルキンは彼らとの協力を申し出る。
彼らは敵だというファルディオだが、ウェルキンは今は違うという。
コーデリアとアリシアの救出は、ウェルキンたちにとっては国家元首と仲間を救出でき、ラルゴたちにとっては連邦の介入を防ぐ事の出来る相利共生だという。彼の考え方に興味を持ったラルゴは彼の提案を承諾する。
彼らが会話しているのを目撃したイレーヌ・エレットは、彼らと何を話していたのかと声を掛けてくる。
こういう頭の柔軟さが、ウェルキンらしいのだろう。
利害が一致するなら、本来の敵であっても共同戦線を張るとか直ぐに決断できるような人材だからこそ、これまでも他の人間が思い付かないような発想も出来てしまう。
民族やら地位やら、立場に囚われない強さ。
世間的には連邦へ近いと考えられているシュラーデン街道よりも、峠を越えるためローベン街道の方が近いと伝えてくるカール・オザヴァルド。
ラルゴたちはローベン街道を、ウェルキンたちがシュラーデン街道を進むこととなる。
出発に手間取ってしまった事で、直ぐに追いつく筈が時間を弄してしまったというセルベリアは、ラルゴが事態を混迷させているようにしか見えないという。ラルゴは、ウェルキンが自分たちの敵として相応しい、本物かどうかを見極めようとしていたのだ。
ラルゴらしい考え。
彼らがグレゴールがライバルとみなすに相応しく、自分と戦うことになる力を持つ者なのか。この程度の危機を乗り越えられないなら、その程度の相手でしかなく、いずれ叩き潰される相手という事だろう。
ファルディオは今回の作戦には絶対に失敗が許されないという。アリシアが必ずコーデリア姫と一緒にいるとは限らないというファルディオだが、ウェルキンはコーデリア姫を捜す事はアリシアを捜す事であり、アリシアを助け出す事はコーデリア姫を助け出す事だという強い信念を見せる。
ファルディオとラマールはバイクで、ウェルキンとイサラは森に待機させてあったエーデルワイス号エーデルワイス号で救出へと向かう。
晩餐会への参加でなんで戦車なんて持ってきてたんだ、この人たちは。
自分には話せない内容だと言われたイレーヌは、仲間と連絡を取るも何ら成果を得られないため、まだ表に出せないほどの事件なのではないかと感じる。
と、連邦の紋章の入って車が走り去るのを目撃する。
コーデリアを起こしたアリシアは、現状を説明しながらもきっと自分の仲間が救出にきてくれると励ますが、コーデリアは自分などどうなっても構わないので、一人だけで逃げるようにと告げる。
どこまでも幸薄い姫様は、自分のどうなってもいいという思い込んでいるらしい。
この姫様と良い、戦国BASARAのお市と良い、今回の能登麻美子は幸薄いタイプが多いな。
ファルディオはラマールに時間帯からしても車に乗り換えていれば、街道を走る連邦へと向かう車がいればそれが怪しいのだという説明する。
この国がいったいどこへと向かっているのかという。派閥争いに執着する軍部、存在感のない統治者、好き勝手をする大臣達。泥船同然だというファルディオの言葉に応えられないラマールだが、遂に誘拐犯たちの車を発見する。
ま、確かに内外共にズタボロの国。だからと言って失望して全てを捨ててしまうのか、そんな中でも希望を見付けて前へと進むのか。
むしろそんな国政状況で、内乱も起きず、戦争を耐えているのだからたいしたものだ。
追いついたファルディオたちを撃退しようとする誘拐犯だが、アリシアのサポートを得てファルディオは一人が車から引き摺り落とす事に成功する。
更に連絡を受けて崖をよじ登ってきたエーデルワイス号で、アリシアたちを助けだそうとするが、コーデリアは自分がいなくなったところで何も変わらないと、助かろうという意志を見せない。
自分がただのお飾りでしかないというのを理解していて、だからこそどうなっても構わないと諦めてしまっているのでしょうが、当然そんな態度をアリシアが許す筈もなく……
イレーヌはコーデリア姫が宰相の演説で連邦への憧れを抱いたと置き手紙をしていたことにするというタウンゼントとボルグの話を立ち聞きする。
てっきりこれを記事にするのかと思っていたのだけど、イレーヌの立ち回りがいまいち良く判らない。
「いい加減にしなさい!」
コーデリアの態度に、アリシアがぶち切れる。
「みんな好きな場所に生まれて、好きなように生きてると思ってるの!?
何をやっても変わらないと思ってるみたいだけど、今まで本気で何かしたことあるの?!」
コーデリア姫にウェルキンを信じてエーデルワイス号へと渡るように告げるアリシアだが、転落させたと思っていた男がはい上がってきてアリシアを捕らえてしまう。
アリシアが切れるのも当然の事だろう。自分たちは国のために必死になっているのに、国のトップに立つお姫様は何もせずにさっさと諦めてしまっている。そんなのが我慢出来ないのだろう。アリシアはどう見ても往生際の悪いタイプだから、必死に足掻くタイプだろうからね。
一方、国境で姫を待ち受けていた男たちの下にやってきたラルゴたち。
彼らを姫を連れてきた者たちと勘違いした男たちに、ラルゴは連れてきたのは“お姫様”ではなく、“魔女”だと笑う。
蒼き魔女、怖ぇ……
ある意味誘拐犯たちよりも不幸な役回りだったのかもしれない。
それにしても、相手が違うとか思わなかったのだろうか。こんな時間にわざわざやってくる車はいないと思っていたのかな。
アリシアを人質に取られたウェルキンたちだが、ウェルキンは銃を構える。人質がどうなってもいいのかという犯人と、アリシアが撃たれるとウェルキンを止めるファルディオ。だが、ウェルキンとアリシアは互いに相手を信じ、犯人を撃つ。
これが2人の絆の強さ。互いに相手を信じて疑わないから、迷いがない。
ファルディオは2人の結びつきを見せつけられた感じだな。
誘拐犯が肩を撃たれた隙に、アリシアに檄を掛けられてエーデルワイス号へと飛ぶコーデリア。
その隙にファルディオが運転者を倒して車を奪い取ると、谷底へと落下しそうになるトラックを間一髪制止させた。
心配するウェルキンに、スージー・エヴァンスに借りたドレスがメチャクチャになってしまったというアリシア。
ああ、スージーに借りたドレスなんですね。アリシアがこんなドレスを持っているはずないもんなぁ。
コーデリア姫救出の報告を受けたラルゴ。
「一度属国となった国がまた独立するのは難しい。
歴史の流れは必然だが、悔いを残したくあるまい。
……俺のように。
じゃあな、ギュンター少尉。
今はまだ“仲間”として言わせてもらうよ……
お疲れさん」
ラルゴも仲間ならいい人なんですが。
今度会う時は戦場ですから、怖い人になりそうだ。ウェルキンたちの実力も認めただろうから、容赦なく攻撃してくるだろうからな。
ウェルキンの提案通り、今回の一件は無かった事にするコーデリア。
今まで通り何も変わらず、変えないのかというファルディオの質問に、コーデリアは自分にはまだ多くの協力者が必要など応える。
三人とも裏で糸を引いていたのがボルグだろうという事は薄々感づいているのかな。
ま、コーデリアがいなくなって、連邦が介入すれば一番権力を得るのは彼だろうし。
外で待つアリシアたち。
ラマールは折角お姫様を救出したのに、と残念がる。
そこへやってきたイレーヌは、彼らが公にしないのなら記事にしないと少し残念がる。
だが、強すぎるJokerを引いてしまったのだと気を付けるように忠告する。
エレットの忠告の意味とは。
ボルグはエレットの記事で失墜するのかと思いきや、そうでも無かったようだ。
コーデリアはボルグ宰相に今後とも力を貸してくれるように告げると、アリシアの言葉とウェルキンへの信頼がなければ、この場にはいなかっただろう、とアリシアへの伝言を頼む。
今は変わらないけど、コーデリアの心の持ちようが変わった事で、ただのお人形さんでは無くなっていくんだろう。
アリシアを人質に取られた時、何故撃てたのかと問い掛けるファルディオに、コーデリア姫の救出を第一優先だと考えていたウェルキンは、何故かアリシアに何かあったら、という事を考えもしていなかった。
ファルディオがアリシアに上げたラグナイトの欠片がなければ、アリシアの誘拐には気付かなかったとというウェルキン。
彼の「助かったよ」という言葉に、ファルディオはウェルキンの言葉が時々酷く傲慢に思えると言い出す。
「もし俺が、アリシアを好きだと言ったら……どうする」
咄嗟の事に答えられないウェルキンを残し、ファルディオは去っていく。
遂に自分の気持ちに素直になるのか、ファルディオ。
これをきっかけに、ウェルキンもアリシアを一人の女性としてちゃんと向き合っていってくれたらいいのですが。
次回 第十三章「戦慄の移動要塞」
次回はようやく奪われたファウゼンの奪還作戦のようで、グレゴール将軍との三度目の戦い。
ロージーが敵の帝国兵の目を欺く為でしょうが、大嫌いなダルクス人のザカにスカートまくられちゃうというヤバイ事態に。
装甲列車エーゼ……流石のエーデルワイス号でもこれを撃破するのは無理だろう。


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theme : 戦場のヴァルキュリア
genre : アニメ・コミック