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RIDEBACK-ライドバック- 第12話(最終回)「光の舞台へ」

GGPのGRIMOIRE-グリモア-により襲撃されたBMAの隠れ家。
尾形琳と片岡珠代は、ライドバックに乗ってビルから脱出、GRIMOIREとの追想劇が始まる。
珠代のRB-ZはGRIMOIREの銃弾がガソリンタンクに命中してしまい、バッテリーでの稼働を余儀なくされてしまう。そんな珠代を救う為、琳は自らが囮となってGRIMOIREを引きつける。
珠代、早々に戦線離脱しました。
全部が琳を追いかけたという事は、GGPにとっては珠代など取るに足らない存在という事か。

GGP基地での爆発炎上を察知したマスコミの報道ヘリは実況中継を行っていたが、そうした中での彼らは無人の街中を走る琳のFUEGO-フェーゴ-を捕らえる。
虫のようだと感じる無人型RIDEBACK-GRIMOIREから逃走する琳は止まっていたトラックに対して、タイヤからぶつかって跳躍する。
「軽い……FUEGOがこんなにも軽やかだったなんて。
 やっぱりFUEGOって」
FUEGOと暫く離れていた琳。運転したのはB-KNIGHTぐらいだから、似たシステムを乗せてもやはり全然違ったという事。微妙なシステムの違いとか、相性とかがあるんだろう。

GGP基地でのBMAとGRIMOIREの戦闘。
対戦車ライフルさえも通用しないGRIMOIREの性能に驚くBMAのテロリストたちだが、キーファは装甲の隙間を狙っての攻撃でこれを倒す。だが、他の者たちにはそう簡単にできる芸当ではなく、岡倉天司郎は数の不利もあることからコントロールしている人間を倒すべたど主張する。
キーファのような動きが出来るのなんて岡倉ぐらいだからなぁ。そもそも隙間を攻撃するために接近するのが難しいです。
BMAのライドバックが8機倒された間に、GRIMOIREの損害は僅か2機。
ロマノフ・カレンバークは前後からの挟み撃ちを行おうとするが、早々に見切りをつけた岡倉の提案通り、キーファは全機に退却命令を下す。これを逃がすまいとするロマノフだが、単機逃げずに侵入を続けるキーファのB-KNIGHT-ビーナイト-を確認したロマノフは、ヒュー・ガトームに彼を倒す事を優先させる。
ロマノフにとっては、敵はあくまでもキーファ。BMAはおまけ程度という事か。

逃亡を続ける琳は、胸の鼓動の高鳴りを感じていた。
それはテレビ塔の事件で上村しょう子を連れて逃げた時と同じ質だった。
「FUEGOの上でみた光、あの感覚……」
琳はFUEGOに乗った琳は何者にも拘束されない、というキーファの言葉を思い出していた。
“お前は目的を変えてしまった。祝福の光の中で”
「違う。祝福の光なんかじゃない」
だが、琳は感じる光の中で、内田すずりの事を思い出しながらキーファの言葉を否定していた。
琳は光の正体を違うものだとここに来て解釈。
同じ光を見ながら、キーファとは違うように捕らえたという事か。

河合堂太の下にやってきた菱田春樹は、テレビに琳が映っている事を報せる。
しょう子は国外逃亡した筈の琳が街中にいる事に驚く。
ゲートを封鎖していた部隊は岡倉が指揮するBMAによって爆破を受けて易々と突破されていた。
だが、岡倉は無線から琳が追跡され、テレビ塔方向へ向かっているという事実を知る。
国外逃亡している筈の人間が、街中でライドバック走らせていたら、そりゃあみんなビックリするよな。
そしてキーファの前に、新型機を手にガトームが現れると、GRIMOIREを止めて彼を殺そうとする。
ガトーム第2戦。前回は一方的に倒された訳ですが……


河合と共に琳の下へ急ぐ菱田。
よりによってスクーターで。てか、行ってどうするつもりなのかが気になるけど。
琳の目的地は一体どこなのか、誰にも判らなかった。
駅前商店街のゲートを走り抜ける琳。
自分の動きに答えてくれるFUEGOだが、そこから見えた光は琳の求めるものではなかった。
「でも、今なら判る気がする。
 私がFUEGOに惹かれた理由。
 FUEGOの本当の魅力の引き出し方」
だが、ゲートを抜けた先で先回りしたGRIMOIREを避けきれず、琳は転倒し、意識を失ってしまう。
流石の琳も躱し切れなかった攻撃です。


舞台の上で松葉杖をつく琳。
「ごめんなさい。やっぱり私には無理なの。
 私は尾形遊紀みたいに輝く事は出来なかった!」
舞台にそう謝る琳の目に映ったトウシューズ。途端、幼い頃に聞いた母・尾形遊紀の言葉を思い出す。
「ダンサーにとっては、舞台の上が全て。
 そこに生まれ、死んでいくの」
「死んじゃうの?」
微笑する遊紀。
「でもね、琳。
 その命は、光に生まれ変わるのよ。
 紡ぎ出された命の輝きが、全てを照らすの」
「命の輝き?」
「アナタにもきっと判るわ」
光は紡ぎ出すもの。落ち込んでいた琳を照らしたしょう子の輝き、舞台で暗闇の観客を照らす遊紀の輝き、同じ光なのだと感じる。
フェーゴの見せる光も、同じなんだろう。
ダンサーが生まれて死ぬ、というのは舞台ごとに新しく生まれ、死んでいくという事なのか。そうした積み重ねが光りを生み出していくのだろうか。


意識を取り戻した琳は、GGPの隊員によって梗塞されていた。
だが、駆けつけた岡倉が隊員達を倒して救出する。
どうしても確かめたいのだという琳。
この巫山戯た戦いに確かめる意味などないと告げる岡倉。
2人はGRIMOIREの攻撃を避ける。漏れた燃料タンクに当たったGRIMOIREの銃弾により、炎上する中、FUEGOに辿り着いた琳は再び走り始める。
「私の……未練」
琳の未練。きっと琳は舞台の上で死ぬ事が出来なかった。
だから光に生まれ変わる事が出来なかった。もう一度光になろうとしている、という事か。

一方、キーファはガトームの操縦するライドバックのパワーに押され、銃を突きつけられてしまう。借りを返す、と彼を撃ち殺そうとするガトームに対し、キーファは咄嗟にB-KNIGHTを操作して、バランスを崩したガトームの胸にナイフを投げつけていた。
ガトーム、今度こそおしまいです。殺すならさっさと殺さないといけない。変に余裕とか見せてしまうところが、2流です。
しかしキーファとガトームの実力差はキーファの方が当然上だろうから、そう考えるとライドバックの性能差がかなりあるという事か?

岡倉はGRIMOIREの指揮車両を発見、これをを操作する者たちを取り押さえる事に成功し、GRIMOIREへの停止信号を送る。
ロマノフは、これに対して暴走の危険を無視して再起動を掛けさせる。
だが、ロマノフ宛にGGP本部から連絡が入っていた。
それは本部からロマノフに対する作戦の中止命令だった。
自分が何の為にいるのか、必死に反抗するロマノフの言葉も受け入れられる事無く、ロマノフはやむを得ず武装解除命令を下していた。
「くっそ……あの女狐め」
ついにみさをが動いた、という証ですね。彼女の姿がまったく出てこないからね。
こんな中途半端なところで、ロマノフ下ろしが発動してしまいました。
テロリストに攻め込まれているのに、武装解除というのは普通ではありえない。これはみさをがキーファの目的がロマノフただ一人だと知っているから出来る事なのか。

GGPの執行機関である中央委員会の中心メンバー4名が更迭されていた。
片岡龍之介からその連絡を受けた依田恵は、HESNER社にマスコミが大挙して押しかけて首脳陣が閉じこもっていると面白そうに笑う。
依田がやったのは、情報をリークしてこのマスコミたちを動かす事だったのかな。

突然の武装解除に戸惑う警察官の脇を抜けていく琳。
更にその後を追尾するGRIMOIREは暴走し、警察車両へも攻撃を開始してしまい、その様子もマスコミのヘリによって中継されていた。
琳の辿り着いた場所、そこはすずりが死んだ集会のあった公園だった。
琳が一体何をするつもりなのか、実況中継を見ながら不安を覚えるしょう子。
「お願い、FUEGO、もう一度力を貸して。
 光を紡ぎ出す為に。
 私の未練を断ち切る為……
 見ててね、すずりちゃん」
すずりに見せる為だけに、彼女が死ぬ事になった場所に舞い戻ってきたのか。

襲いかかってくるGRIMOIREの攻撃を華麗に動いて躱していく琳とFUEGO。
「ここは私の舞台」
マスコミはライドバック少女が戦っていると感じるも、中継を見ていたしょう子は琳が飛ぼうとしているのだと気付いていた。

GGPのヘリに力なく腰掛けるロマノフの下に遂に姿を見せたキーファ。
「古き良き友よ、いや、私のために命を擲つ従順な兵士よ。
 よくぞ来てくれた」
「ああ、アリゾナの地の底からはるばるな」
互いに銃を構えるロマノフとキーファ。
もはやGGPにロマノフの居所がないため、キーファとの決着をつける事しか彼には残っていないわけだ。

GRIMOIREの攻撃を躱しながら、周り、飛ぶ琳とFUEGO。
それら一連の姿はダンスしているかのようだった。
だが、突如FUEGOに異常が発生し、システムも再起動に失敗してしまう。
「お願いFUEGO、立って!
 立つのよFUEGO。これじゃ何も変わらない。
 だって、だって……まだ……
必死に願いながら操作する琳。
すると、琳の気持ちに答えるかのように、FUEGOの腕がゆっくりと上がる。その姿はまるでバレエのポーズのようであった。
――光は、まだ消えてないから……
GRIMOIREまでもダンスを踊っているかのような見せ方はなかなか凄いです。なんで銃撃してこないのか、という疑念は横に置いておこう。
自分の中に燻っている光が、不完全なままでまた終わりかけてしまった琳。

「ダンサーにとっては、舞台の上が全て。
 心の赴くまま、直向きに舞えばいいの。
 舞台は必ず応えてくれる。
 アナタの心は、光に満ちあふれているのだから。
 心に光がある限り、それを紡ぎ、踊る事ができる。
 舞台はそれを舞ってるわ。
 だから、楽しく踊ろうね、琳」
舞台を前に緊張する琳に遊紀が掛けた言葉を思い出した琳。
その時、琳の気持ちに答えるかのようにFUEGOが再び起動する。
これはあれか、琳が光りを消そうと思っていたが、その間違いに気付いた事でFUEGOが答えてくたれという事なのか。

ロマノフの銃弾を受けて銃を落としてしまうキーファに、ロマノフはGGPが変わってしまった、命を賭けて戦ってきた自分たちがもはや無用の存在になったらしいと言う。だが、彼はそれももやはどうでも良くなっていた。
「今はお前を殺してやりたいだけだ。
 地獄で感謝しろ」
キーファを殺害しようとするロマノフだが、そんな彼は横山みさをの銃弾を浴びて、その命に幕を下ろす。

FUEGOと共に再び踊り始める琳。
「重力の法則に逆らうように、時を止めるグランジュテ。
 ルベランス、紡ぎ出す命の輝き。
 そして高大のプレパラシオン。
 全身で群衆の目を捕らえる奇跡のジュッテアントルラッセ。
 すずりちゃんに見せてるのね、琳」
舞う琳の瞳から涙がこぼれる。
バレエ用語が判らないと、判りづらいところも多々あり。
琳の表情がところどころで凄い勇ましいというか、クールで鋭い目付きになるよね。

それら一連の動きをカメラマンを始め、菱田やGGPメンバー、尾形堅司、尾形深雪が息を飲んで見守り続けていた。。
「なんて奴だ」
琳の姿に、岡倉が思わず漏らす。
琳の舞いにしょう子は涙を流し、珠代が静かに見詰める。
みんなただ見守る今年かできない光景です。


そして舞い終わった時、全てGRIMOIREは停止。
更にFUEGOも力を出し尽くしたかのように煙を上げていた。
そして降り始める雪。
龍之介たちが公園の琳の下に到着していた。
琳は降りしきる雪を静かに眺める。
FUEGOとの舞台がこれにて終焉を迎えたのでしょう。いつの間にやら雪の降るような季節だったのですね。

春を迎え、GGPと日本政府の新統治体制が発表されていた。
日本政府の中心には、復帰を果たした片岡南風がいた。
ちなみに、この世界での日本というのは現代とはかなり違います。
国連解体・大震災の被害で国として正常な機能が働いていないという設定になっています。その割りには、治安が随分と安定しているのですが。

堅司と深雪が遊紀の墓参りを行い、ライドバック部には新たなメンバーが加わっていた。
そして桜舞い散る武蔵野総合大学の校舎で待つしょう子の下に、琳が姿を見せる。
「ただいま」


原作とは題材だけを同じくして、まったく違う形に仕上げた作品。

なんだかんだで集結したものの、最終回は思ったよりもバトルにはなりませんでした。
琳はキーファの言っていたような、戦場に焦がれる事はなく、別の道を見つけ出した。
琳はきっと光の中に自分が失ったものを求めていたけど、実際にはそこにはそんなものは無かった。
光は新たらしく生み出されるものだったわけだ。

GGPやらBMAやらは琳という少女の心の生き様を描くためのエッセンスとして使われた形かな。

ライドバック#12-00
相変わらず躊躇なくパンチラ描くアニメでした。
でもそれほどお色気が溢れてるというわけではないんだよね。

エピローグは堅司が釈放された事と、琳が戻ってきたことぐらいしか判らない。
珠代は当然まだ大学にいると考えたとして、岡倉がどうしたのか、キーファはどうしているのか、など全く不明のまま終わってしまった。
琳が「ただいま」と言っているという事は、あの後警察に逮捕されて、これまで拘留されていたという事か。
もしくは裁判が続いていたりしたのだろうか。
琳自身はテロリストというのは無実で、彼女は包囲網を突破したりはしていても、何かテロ行為に荷担していたわけじゃないしな。
果たしてこれから琳がどうするのか。バレエに戻るのか、ライドバックを続けるのか、それらも捨てて、別の道を探し始めるのか。一切描かれていないものの、おそらくは全てを捨てて新たなものへと進む、という形なのだろう、と。

ん~、なんか上手く纏まらない。
とりあえず、期待していたものとも違ったし、若干謎なところも多く残したままで終わったけど、面白いのは面白かったかな。
しかしやはり1クールでやるには厳しかったような。2クールあれば、もうちょっと色々出来たんではないかな、と思える。


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Author:黒虎
アニメや音楽・映画などの個人的主観に基づいた感想をつらつらと駄文で書き綴っています。

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大阪在住の関西人。

年中無休で貧乏人です
語学力はサッパリ。記憶力はトリです。感性もイマイチです。故に高尚な表現によるレビューなどは期待出来ません、あしからず。

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