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オブリビオン 感想(ネタバレあり)

 【ストーリー】
西暦2077年。60年前に起きた異星人スカヴとの戦争となった。
地球人は月を破壊した強大な科学力を持つスカヴにあらゆる手段を用いて抵抗し、核兵器も用いた。結果、地球人はスカヴに勝利するも、地上は荒廃し、核に汚染されて住めなくなってしまった。
人類の大半は、土星の衛星であるタイタンへの移住を余儀なくされていた。
そんな中、地球にたった二人残った元海兵隊司令官ジャック・ハーパー(トム・クルーズ)とヴィクトリア・オルセン(アンドレア・ライズボロー)は、上空から地上を監視する平凡な日々を送っていた。

ジャックは常に見る夢があった。
それは彼が知るはずのない、60年前のスカヴ襲撃前の地球で、見知らぬ女性と待ち合わせし、エンパイヤステートビルの展望台からNYの街を眺めるというものだった。
そうした夢の影響か、早く任務を終えてタイタンへ行きたいと願うヴィカとは真逆に、ジャックは地球への愛着が捨てきれず、タイタンへ行きたいと思っていなかった。

タイタンへ移住した地球人は、地上に残り抵抗を続けるスカヴに対し、海水を全て吸い上げてスカヴの生存を阻止しようとしていた。
ジャックの任務はこのプラントを守るドローンと呼ばれる無人偵察機の修理と、地上の監視任務で、ヴィカの任務は居住地からのテットと通信しながらジャックのサポートを行う事だった。
いつものようにパトロールに出たジャックは、破壊されたドローンの修復を行う。
だが2機目の修復へ向かった彼は、スカヴの襲撃を受けて彼らに捕らわれそうになってしまう。駆け付けたドローンによって窮地を救われるジャックだが、彼のバイクはスカヴに奪われてしまい、腹を立てながらも基地へと帰還する。途中で手に入れた植物をヴィカにプレゼントするが、ヴィカは規則違反であり、汚染されていたらどうするのかと、植物を破棄してしまう。
地球に対する気持ちのズレを抱きながらも、愛し合う二人。

そうしたある日、ジャックたちは一つの不審な無線を傍受する。それはある地点を伝える通信だったが、その場所は何もない場所だった。疑念を抱きながらも、とある塔跡から発信されていた通信を切断したジャックは、調査の名目で汚染地域ギリギリを巡回しながらヴィカとの通信を切断する。
実はジャックは地上に秘密の隠れ家を持っていた。
緑豊かな湖畔に作られた小屋に、地上で手に入れた本やレコードなどを置いて楽しんでいたのだ。
彼はずっとこの場所にいたいという思いを抱いていた。

そんな時、地上に落下する宇宙船を目撃する。
その場所は例の通信が示した場所だった。
サリー(メリッサ・レオ)はヴィカにドローンを向かわせるので撤収するように指示する。
しかしジャックは指示に従わず、落下地点へと向かう。
そこで目にしたのは落下によって破損した地球人の宇宙船と、そこに搭載されていた冷凍睡眠されていた人類だった。
驚くジャックだが、現場に現れたドローンは地球人たちの眠るカプセルを攻撃して彼らを抹殺する。
愕然とするジャックは宇宙船の内部に残されたカプセルに乗る女性が、夢に出てきた女性にそっくりである事に気づくと、必死に守ろうとする。
抹殺対象の女性と、攻撃対象外のジャックで混乱するドローンは、最終的に攻撃せずに飛び去る。

ジャックは残された女性の入ったカプセルを持ち、基地へと帰還する。
連れ帰った謎の女性ジュリア・ルサコヴァ(オルガ・キュリレンコ)は何故かジャックの名前を知っていたが、詳しい事情を語ろうとはしない。
現在、サリーとの通信が途絶えているため、翌朝に復旧したらサリーに報告して判断を仰ぐというヴィカだったが、宇宙船に残された航海記録のレコーダーが必要だと強く訴えかけるジュリアに、ジャックは彼女を伴って宇宙船へと向かう。

無事にレコーダーを回収したジャックたちだが、突然スカヴに襲われて意識を失ってしまう。
再び目覚めたジャックは拘束されていた。
彼に語りかけるスカヴの正体は、ジャックと同じ地球人のマルコム・ビーチ(モーガン・フリーマン)だった。
彼はスカヴと呼ばれていた敵の正体が生き残っている地球人だという真実を突きつける。

突然の事に狼狽しながらも、解放されたジャックはヴィカへ無事を伝えるとジュリアと共に基地へと帰還する。
しかしヴィカはジャックを受け入れず、ジャックは最高のパートナーではないとサリーに伝えてしまう。
サリーはただちに修理中だったドローンを動かすと、攻撃してくるが、その攻撃でヴィカが殺害されてしまう。
サリーはドローンのミスだと悪びれた様子もなく、それどころかジャックとジュリアに共にテットへ来て最高のパートナーになるように告げる。
一命を取り留めたジャックは逃走するも、ドローンの追撃により汚染地域へと落下してしまう。

汚染地域の砂漠へと投げ出されたジャックは、そこで壊れたドローンと、その修理にやってきた男性を目にするが、なんとその人物はもう一人のジャックだった。
もう一人の自分に呼びかけるジャックだが、彼はジャックを不審人物として警戒。
その52号もジュリアの姿を見て、夢で見ていた彼女とだぶらせて動揺する。
激しい揉みあいの末に彼を取り押さえることに成功するも、揉みあいの中で相手の放った銃がジュリアの胸を撃ち抜いていた。
ジャックはジュリアを助けるため、もう一人の自分、52号に成りすまして52号の基地へと帰還する。
そこにはやはりもう一人のヴィカの姿があった。
ジャックは52号のフリをしながら、治療道具を手にヴィカの下へ戻ると彼女を救い、隠れ家へと案内する。
実は湖畔に家を持つというのはジャックとジュリアの夢だったのだ。
しかし自分がクローンだと知ったジャックは闘う決意を固めていた。

ずっとここで暮らせたらと願いつつも、二人はテットと戦うために生存者たちの下へ向かう。
二人が戻らないと思っていたサイクス(ニコライ・コスター=ワルドー)の予想は外れ、ジャックが戻ると確信していたマルコムは喜んでみせる。
マルコムはジャックが自分のクローンと遭遇した事に対し、彼の知らない真実を伝える。60年前、地球を襲撃したスカヴの宇宙船から現れたのはドローンと1000人のジャックとヴィカのクローンだったのだ。優秀な地球人である二人の前に破壊された地球人。
その後、クローンの彼らは過去の記憶を持たず、地上の監視任務につくことになった。何人もの彼を監視してきたマルコムは、49号のジャックが一冊の本を拾うとそれを読み始めた事で、一抹の希望を抱き、彼がジュリアを助けたことで希望は確信へと変わったのだと語る。
彼らは捕獲したドローンに奪い取った燃料とプルトニウムを搭載し、衛星軌道上にあるテットを破壊するという計画を立てていた。ドローンは地球人を敵と認識するため、命令できるのは味方と認識されるジャックだけだった。
彼らはドローンを使った作戦を決行しようとするが、一歩早くテットからの命令でドローンが彼らの基地を襲撃。
ジャック、サイクス、マルコムの奮闘で辛くもドローンを撃破するも、多くの犠牲者をだし、リーダーであるマルコムも瀕死の重傷を負ってしまい、作戦で使う予定だったドローンは破壊されてしまった。

作戦も失敗に失意に暮れるマルコムたちだが、ジャックは自分が爆弾を持ってテットへ向かうと告げる。
ジュリアもまたサリーの提案を利用して二人でテットへ行くと告げる。
かくして、ジャックはジュリアを発見時のカプセルに眠らせると、カプセルと共にテットへと赴く。
テットへと向かう最中、ジャックはジュリアと改修した航海記録を聞き、何があったのか全てを知ることになる。

・キャスト
ジャック・ハーパー:トム・クルーズ
ジュリア・ルサコヴァ:オルガ・キュリレンコ
ヴィクトリア・オルセン:アンドレア・ライズボロー
マルコム・ビーチ:モーガン・フリーマン
サイクス:ニコライ・コスター=ワルドー
サリー:メリッサ・レオ
カラ:ゾーイ・ベル
ジュリアの子供:アビゲイル・ロウ
ジュリアの子供:イザベル・ロウ
生存者:デイヴィッド・マディソン
生存者:フィリーナ・バリス
生存者:ジェームズ・ローリングス
生存者:アンドリュー・ブレランド
生存者:ジョーダン・サダス
生存者:ジェームズ・リッカー
生存者:ポール・グナワン
生存者:Z・ディートリッヒ
生存者:デイロン・マイカ・オセロ
生存者:ジェイ・オリヴァー
生存者:ジョヴァンニ・シルヴァ
通信士:ジェイレン・ムーア
NASAの管制官:キャサリン・キム・プン
NASAの管制官:ジェイソン・スタンリー
NASAの地上管制官:ジョン・L・アルミホ
NASAのブースター・エンジニア:ジェレミー・サンド
旅行者:ジョアン・バリス
旅行者:エフライエム・ハンナ
旅行者:ブック・オコネル
機械工:ライアン・チェイス・リー
司書:ジュリー・ハーディン
大学生:フィリップ・オダンゴ

 【感想】
コシンスキーの同名グラフィックノベルを原作とした映画。

映像はとても綺麗で、話もそれなりに面白いんだけど、それ以上でも以下でもないという感じか。

宇宙人と思っていたのは実は地球人で、味方と思っていたのが実は侵略者だった、というオチですが、序盤で想像がついてしまうのが残念な感じ。
しかも侵略者は宇宙人ではなく、コンピュータ。このコンピューターがどこで製造されたものなのかは不明だけど、外宇宙から来たっぽい。
少なくとも地球製ではなさそうだから、外宇宙には地球よりも高度な文明が存在していたんだろう。進行形か過去形かは不明だけど。

最初に捕えたジャックとヴィカのクローンを作って利用していたのは理解できるんだけど、なぜこの二人だけにしたんだろうか。
地球侵略の時に、もっと大勢捕まえてクローンを作ってもいいような気もするんだけど。ジャックの仲間たちもコールドスリープしたままテットへ運んで、クローンを作ればよかっただろうに。
後、わざわざまっさらな記憶に、地球人だと信じ込ませる必要があったのか。
彼らに地球人は敵だと信じ込ませていた方が楽だったのではないのか。

テットがサリーを使っていたのは、捕える直前のジャックたちの通信を傍受していたという事なのかな。
気になったのは、ジャックたちの食糧はどうしているんだろうか。
ジャックが地上から拾ってきた植物は捨てていたので、地上から手に入れているわけではなさそうだし、かと言って、あの居住地にはそれほどの食糧の備蓄があるようには見えないし。
テットの内部で化学的に合成された食料品を定期的にドローンで輸送していたりしたのかな。

そういや、主人公たちは元々タイタンへ調査へ向かう予定だったのが、飛来した謎の物質であるテットの調査に向かったわけだけど、なぜタイタンの調査に向かっていたんだろう。
テットはタイタンから来たのか?
それとも何か別の目的があったのか。

可哀相なのはヴィカ49号ですか。
元嫁に男を奪われた上に、なぜかドローンに殺されてしまう。
まぁ、任務の帰還を終えて、テットへ戻ったらたぶん二人とも殺害されて、新しいクローンが送り込まれるという展開なんでしょうけど。

ラストは二人の自己犠牲で勝利。
直前に生き残りたちはかなり殺されていたけど、どれぐらい生き残ったんだろう。
地球は広いから他の場所にも同じように生き延びている人たちがいるのかもしれないけど。

ラストで子供と暮らすジュリアの前にやってきた52号。
52号は拘束していたはずが姿が無くなっていたのを、49号は気にしていなかったけど、マルコムたちが回収して真実を伝えて説得していたという事だろうか。再会した時にそれっぽい台詞も口にしていたし。
連れていた子供は52号のヴィカとの子供かと思ったけど、ジュリアの子供という事になっていてどういう事なのか良く判らない。
てか、52号のヴィカはどうなったの?
後、当然地球上にはもっとたくさんのジャックとヴィカがいると思うんだけど、彼らはどうしているんだろうか。
真実を知らないまま、テットと通信できない状態に混乱しているのかな。ドローンも動かなくなってるし。

個人的評価:65点


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黒虎

Author:黒虎
アニメや音楽・映画などの個人的主観に基づいた感想をつらつらと駄文で書き綴っています。

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年中無休で貧乏人です
語学力はサッパリ。記憶力はトリです。感性もイマイチです。故に高尚な表現によるレビューなどは期待出来ません、あしからず。

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