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県庁おもてなし課 感想(ネタバレあり)

 【ストーリー】
観光客の少ない高知県に観光客を呼び寄せるため、高知県職員の清遠和政は当時まだ東京にしか存在しないパンダを高知県に誘致することで、高知県に観光客を呼び寄せるという案を提案するが、同僚たちからは全く相手とされず、彼は県庁から去っていくことになる。
それから13年後、高知県への観光客の足は遠のいた状態は続き、パンダを誘致した地には連日観光客が押し寄せていた。

更に14年の歳月が経過した。
高知県庁・観光部に観光促進を目的とする“おもてなし課”が発足。
だが、事なかれ主義の体質が抜けない職員たちは、いざ何をすればいいのか思いつかない。
若き職員・掛水史貴(錦戸亮)はうどん県として俳優の要潤(要潤)が観光特使としてテレビでPRしている事などから、高知県出身の著名人に観光特使を頼む事を提案する。
著名人名簿から小説家・吉門喬介(高良健吾)に電話を掛けて承諾を得ることに成功する。
それから一か月ほどが経過したある日、おもてなし課に吉門から電話が掛ってくる。
最初のアプローチから34日が経過したが、その後何の音沙汰も無いため、どうなっているのかという問い合わせだった。
世間の常識感覚ではこれだけ放置すれば、観光特使の話は流れたと考えられると指摘する吉門に狼狽する掛水は名詞に無料チケットの印刷などを検討しているところだと報告する。
しかし吉門はそれらの計画は失敗するとばっさり切り捨てる。
おもてなし課という名前だけで、観光特使の名簿を眺めて満足している彼らには、民間感覚が無いのが問題だと指摘。

その上で、成功させる手段として、2点のアドバイスを出す。
1つは県庁の外部から女性を参加させ、女性の意見はどんな些細なことでもきちんと耳を傾けること。
もう1つはパンダ誘致論の提案者をアドバイザーとして迎えることだった。

さっそくパンダ誘致論について県庁で聞いて回る掛水だが、若い職員たちは知らず、年配の職員たちは口を堅く閉ざして語ろうとしなかった。
資料課へパンダ誘致論についての資料を提供してもらう事にした掛水は、アルバイトで来ている明神多紀(堀北真希)から手際の良さに感心する。
彼女の契約がもうじき終わる事、そして次の仕事が決まっていない事を知った掛水は、彼女におもてなし課での手伝いを依頼することにする。

掛水と彼の補佐役となった多紀は、パンダ誘致論を展開して県庁を追われた伝説の元職員・清遠和政(船越英一郎)へと接触を行う。
何度電話しても取り次いでもらえないため、彼の経営する民宿『たかとお』へと直接訪ねる。
清遠は高知県の観光コンサルタントを行っており、手広い商売をしており、民宿は実質民宿を切り盛りしている清遠の娘・清遠佐和(関めぐみ)が運営していた。
しかし二人を出迎えた佐和は、二人が県庁から来たと知ると、怒ってバケツの水をぶちまけてしまう。
咄嗟に多紀を庇って水浸しとなった掛水だが、それでも諦めずに名刺だけは渡して欲しいと頭を下げる。
相手にしようとしない佐和だったが、掛水が吉門の紹介で来たと口にすると顔色を変え、名刺を受け取る。

その夜、帰宅した清遠は娘から県庁の人間が来た事を伝えられる。
県庁を毛嫌いする佐和だが、清遠はお客はお客だと気にした様子も見せない。
県庁のホームページにアクセスしておもてなし課を調べるも、そこは工事中の内容ばかりで全くやる気を感じさせない代物だった。
それでも清遠は掛水に連絡を取り、翌日ならば会えることを伝えるように佐和に指示する。

翌日、連絡を受けた掛水は二つ返事で承諾して、多紀と共に民宿へと出向く。
清遠は話の前に佐和が水を掛けた詫びとして、お金を差し出すも、公務員である掛水は受け取る事が出来ないと辞退。押し問答の末、多紀の提案でクリーニング代のみ受け取ることにするが、多紀は水を掛けた佐和に名前付きでクリーニングの補償代である事を書くように告げる。
詫びについて済ませると、清遠は掛水の依頼が自分にコンサルティングの仕事を頼むことである事を確認。契約金が高い事、そして契約に失敗しても打ち合わせ代はもらう事など清遠の条件を承諾する。
帰り道、掛水は佐和が不承不承で可愛かったと笑うと、多紀はちょっと膨れるも、空気の読めない掛水にはなぜ多紀が怒るのか判らなかった。

県庁のおもてなし課と打ち合わせに来庁した清遠は、会議の場でプラン採用1つに付き一本だと語る。
10万も取るのかと驚く近森圭介(松尾諭)だが、現実には桁違いで1000万だった。
だが元職員の清遠は県庁の台所事情も知っているからと、半額の500万での買い取りを求めると、課長の下元邦宏(甲本雅裕)は近森の反対を押し切り何とかしてみると承諾する。
清遠は高知は自然豊かであるが、その反面で都市化が遅れて「自然しかない」のだと真逆な事を口にする。
戸惑いうおもてなし課の面々に、逆転の発想で高知の自然を利用した『高知県レジャーランド化』計画を提案する。

高知県レジャーランド化計画はこれまでやる気の無かったおもてなし課にやる気を湧き立たせていた。
掛水と多紀は休日を利用して現地調査へと出かける。
そこで偶然出くわした清遠に、山奥にあるパラグライダー場へと案内される事になった。
半ば強引にパラグライダーを体験することになる掛水は、最初こそ恐怖に怯えるも、実際に飛んでみるとその絶景に心奪われる。
清遠に自宅へと招かれて佐和の作った夕食を食べながら、清遠に感想を聞かれた多紀は、パラグライダー場までの道の不便さはもちろんだが、トイレが汚かった事を口にする。
女性同士で出かけた時によく評価に上るのは、「料理とトイレ」の事であり、今のトイレ事情では女性が二度と来ないだろうという評価だった。

それから暫くして、高知空港に吉門の姿があった。
吉門は民宿『たかとお』へと足を運ぶと、遠くから眺め、窓辺にいた佐和の姿を見つめるも、彼女らに会わずに立ち去ってしまう。
返りのバスを待っていた吉門に、掛水から電話が掛ってくる。
掛水が途中報告の連絡を入れてきたのだ。
会話を交わす二人だが、なんとちょうど彼らの乗る車が吉門の待っていたバス停の前を通過するところだった。
吉門が来ていたことに驚く掛水だが、民宿『たかとお』へ向かうという掛水に同行することになる。
実は吉門と佐和は血の繋がらない兄妹だった。清遠と吉門の母親は再婚同士で、吉門と佐和はそれぞれの連れ子だったのだが、吉門の母親はやがて男を作って清遠と離婚、吉門を置いて出て行ってしまった。吉門も成長すると東京へと一人で出て行ったのだという。
民宿を訪ねた掛水だが、吉門が一緒だと知ると佐和は何故掛水が彼を連れてくるのかとぶって走り去ってしまう。
いきなりのことに困惑しながらも、地元だから大丈夫だという吉門の言葉に耳を貸さず、一人では危険だと佐和を追いかける掛水。
残された多紀は空気の読めない掛水が佐和を追いかけてしまったため、吉門が佐和を迎えに行けなかった事を詫びるのだった。

民宿からの帰り、空気を読めない掛水を非難する多紀。
掛水も多紀が吉門のファンだという事で彼女に反発してしまう。
多紀は電車で帰るからここで下すように要求し、売り言葉に買い言葉で、掛水も多紀を駅に降ろして立ち去ってしまう。
だが、走り去ってすぐに掛水から電話が掛ってきて、顛末を聞いた掛水からは「バカか」と扱き下ろされ、今すぐに戻れと告げられる。
掛水が戻る直前に駅には電車がやってきていたが、多紀は電車に乗らず蹲っていた。
迎えに来た掛水に、多紀は歩いて帰れる距離の佐和は迎えに行ったのに、自分の事は置いて行ってしまったと悲しみを口にし、掛水は多紀に謝るのだった。

一方、帰省した吉門を清遠はごく普通に受け入れていた。
民宿を切り盛りするため、上達した佐和の料理の腕前に吉門は感心する。

順調に進んでいるかのように思えた『高知県レジャーランド化』計画だが、おもてなし課のミーティングで神妙な面持ちの下元は、高知県レジャーランド化が調査継続という結論になったと報告する。
それは没にはならないが、調査を継続するというあいまいなものだった。
だが、話はそれだけでなく、上司から計画から清遠和政を外すことという条件が提示されていたのだ。
この計画は清遠のものだと怒りをあらわにする近森に賛同する掛水たち。
下元は今の上層部は清遠と同年代であり、かつて自分たちがパンダ誘致計画に反対して追い出した清遠が斬新なアイデアを持って現れたのが気に入らないのだろう、という推測をしていたが、彼ではどうしようもない状態だった。
やるせない怒りを抱く掛水たちをなだめたのは清遠本人だった。
計画は当初の提案通り、500万で買い取ってもらったから問題ないのだと笑って立ち去る清遠に、力不足を実感する掛水たちは詫びるように頭を下げるのだった。
掛水は清遠が最初からこうなる事を予想していたのかもしれないと感じる。それでも彼は高知県を愛しているから、この県のために何かしたかったのではないか、と。

清遠が計画から外された知った佐和はまたも父を追い出した県庁に怒りを募らせるが、清遠はおもてなし課のおかげで吉門が戻ってきたのだと笑う。
清遠が飲みに出かけ、佐和と二人きりになった吉門は二人きりの空気に耐えられずに、友達のところへ行くと家を出てしまい、掛水の家を訪れる。
突然の来訪者に驚く掛水は吉門の話を聞くことになる。
母親の離婚で清遠とは部外者となった吉門だったが、家を出た本当の理由は佐和に対する思いだった。彼女を一人の女性として見るようになっていた吉門は、東京へ出るときに一緒に来ないかと誘ったものの、佐和はそれを拒んでこの地に残ったのだという。
そのため佐和に対して臆病になっている吉門。そんな吉門に掛水は「バカか」と非難すると、今すぐ帰れ、と以前に吉門に言われた言葉をそっくりそのまま返した。
掛水に背中を押されて帰宅した吉門は、港で蹲っていた佐和の下へ行き、気持ちを確かめあうのだった。

『高知県レジャーランド化』の調査は継続になったものの、清遠を外されたおもてなし課はすっかり以前の活気を失ってしまっていた。
多紀は掛水に自分が最低だと語る。
暗い表情で下元がみんなを集めた時、計画が終了すると感じた多紀は、また就職先を探さなければならないという気持ちに捕らわれたが、計画が続くと知ってまだここで働けると安堵してしまったのだと告白する。
そんな多紀を擁護する掛水。
掛水はテレビで吉門がおもてなし課をモデルにした小説を出すと知り、一つの案を思いつくのだった……

・キャスト
掛水史貴:錦戸亮
明神多紀:堀北真希
清遠和政:船越英一郎
清遠佐和:関めぐみ
吉門喬介:高良健吾
下元邦宏:甲本雅裕
近森圭介:松尾諭


 【感想】
有川浩原作の同名小説の実写映画化。
最近は有川浩の勢いが凄いな。
テレビで『空飛ぶ広報室』、映画ではこの作品と『図書館戦争』。
まぁ、映画などがヒットすれば原作本も売れるからという理由で、原作へのマージンは少ないらしいんだけどね。(ちなみにアニメも少ないが、アニメの方はグッズからの収益が結構大きいらしい)
同じく有川浩の小説『阪急電車』の映画スタッフと同じメンバーによる映像化という事で、本人も期待の作品みたいだ。

おもてなし課は高知県に実在する課です。
エンディングでは本物のおもてなし課も顔出ししていますが、実際の人数はもう少し多い。
ところでキャストの中で、なんでおもてなし課の女性だけ公式サイトで紹介されてないんだろう……

作品の半分ぐらいは高知県のPRビデオのような印象もあります。
ちなみに現実に高知県の観光特使の名刺の裏側には高知県の一部施設の入場無料券が印刷されています。
こちらが現在登録されている観光特使。
http://www.pref.kochi.lg.jp/uploaded/life/84481_287486_misc.pdf
大半の人が「誰これ」という人ではあるんですけど。
高知って本当に観光ということで考えると、あまり思いつかないのが事実なんですよね。とりあえず思う浮かぶのは坂本竜馬で、銅像のある桂浜ぐらいか。
この桂浜は作中では佐和と吉門の思い出の場所として登場しています。

物語は高知県の観光客を増やすという名目のかかげつつ、掛水と多紀、佐和と吉門の恋愛を描いたお話。
要所要所に笑える箇所を交えています。
特に掛水と多紀は相手の事を意識していながら、微妙にすれ違いをしてヤキモチを焼いたりしていきます。
掛水は非常に空気の読めない人間で、要所要所でKYっぷりを発揮。
多紀はあれだけ優秀なのになんで就職できてないのか不思議だよな。学歴が良くないのか、運が悪いのか。

清遠の1プラン採用ごとに1000万を提示した時に、近森が10万とか言い出したのはないわ! 10万ってそんなで商売にはならないだろう。
せめて100万と言ってほしかったな。

終盤の佐和の「パクリか県庁」は笑える。
あの大事な場面で笑いを入れるのが絶妙な感じはあるな。

しかし清遠が良い人過ぎるよ。
あれだけの扱いを受ければ普通は頭にくるものだけど、上の人間の事を知っているから覚悟をしていたんだろうね。むしろ彼の事を思ってくれたおもてなし課の人々に、県庁の未来へ明るい可能性を感じ取ったのだろうか。

個人的評価:70点

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