綱引いちゃった! 感想(ネタバレあり)
【ストーリー】
大分県大分市は県庁所在地ながらもその存在感の薄さから、市長の花宮健一郎(風間杜夫)は何とか知名度を上げなければならないと検討していた。大分市役所の広報課に勤務する西川千晶(井上真央)はPRビデオの制作に当たっていたが、市長より却下される。
そしてかつてこの大分市に存在していた『大分コスモレディースTC』という綱引きチームが綱引きの世界大会で3度の優勝を飾っていたことを思い出した市長は、千晶たちに綱引きチームを作るように指示する。
千晶は過去の綱引きチームが全国紙などにも取り上げられている事を知り、メンバー募集を行うが生憎と綱引きというマイナースポーツに応募してくる者はまったくいなかった。
同じ頃、千晶の母・西川容子(松坂慶子)が勤める市の給食センターが廃止の危機にさらされていた。市は市営の給食センターを廃止し、給食業務を民間委託しようと考えていたのだ。
このため、給食センターに勤務するパートタイマーの女性たちは毎日のように市役所に現れては廃止反対を訴えるデモ抗議を行っていた。
千晶は彼女たちに目をつけ、市長に綱引きチームが県大会で優勝すれば給食センター廃止を見直すという約束を取り付け、参加を呼び掛けるが説明会に参加人々の意識は低く、残ったのは容子、大林和枝(浅茅陽子)、中山絵美(西田尚美)、藤代美香(渡辺直美)、伊藤麗子(ソニン)、姫野かおる(犬山イヌコ)、吉田沙織(中鉢明子)のわずか7名だった。
大会参加には8名が必要なため、無理やり参加させられることになった千晶は、男子の綱引きチームにコーチの依頼を行うが、若い男性が良いという容子たちは熊田公雄(玉山鉄二)をコーチにして欲しいと言い出す。
断るかと思われた熊田だが、千晶に一目ぼれした熊田は二つ返事で承諾。
彼の指導の下で『大分綱娘』トレーニングが開始される。
綱引きにはパワーと共に8人の連携が重要であるという事を教える熊田だが、なかなかチームは一つにまとまらない。
ただでさえ仕事や家庭で忙しいメンバーは、皆家庭に複雑な事情を抱えており、練習に対してもあまり積極的に行おうとしない事で、一人真面目に取り組んでいた千晶は苛立ちを募らせていく。
大会まで一か月に迫ったある日、市長は綱引きでの町おこしに興味を持ったという大手の食料品メーカーの社長に綱引きチームを披露する為、地元の小学生チームとの練習試合を行わせる事となる。
小学生ながらも県大会で好成績を残しているチームに対して、所詮は子供だと舐めてかかっていた綱娘は惨敗する。
しかしその敗北さえも笑って済ませるメンバーに、千晶の怒りが遂に爆発。
綱娘を止めると宣言して去って行ってしまう。
だが、帰宅途中に千晶は先に帰っていた大林和枝(浅茅陽子)が倒れて救急車で運ばれている現場に遭遇する。
実は夫(石丸謙二郎)が建設現場で転落して大怪我を負ったことで無職となってしまい、和枝は給食センターのほかにも複数のバイトをしていたのだ。
その無理がたたって過労で倒れてしまったのだという。
和枝の親友であるの窮地に気づけなかったことを悔やむ容子。
実は容子は夫を事故で亡くして幼い千晶と二人きりになった時、立ちいかなくなったところを助けを求めてなかったにも関わらず、和枝が援助してくれたのだ。
和枝のため、綱娘のメンバーは急ぎ集合すると、かつて男子の綱引きチームに参加した経験もあるJAの職員(石塚英彦)に和枝の家のローンを何とか出来ないかと相談を持ちかける。
和枝の住宅ローンが何とかなると安堵する一同。
千晶は容子から一度給食センターに来るように告げられ、夕方に向かうと、そこでは業務後に居残りで綱引きのためのトレーニングをしている綱娘のメンバーたちを目撃する。
千晶は他のメンバーの知らないところでの努力を知り、頭を下げて再び彼女たちの仲間に戻り、県大会を目指す。
しかし今度は突然市長により、綱娘の解散が言い渡されることになり、千晶は市長の下へと急ぐのだった。
・キャスト
西川千晶:井上真央
熊田公雄:玉山鉄二
大林和枝:浅茅陽子
中山絵美:西田尚美
藤代美香:渡辺直美
伊藤麗子:ソニン
姫野かおる:犬山イヌコ
吉田沙織:中鉢明子
藤代直正:笹野高史
花宮健一郎:風間杜夫
西川容子:松坂慶子
綱引きで町おこしをするぞ! と、始まったものの、参加者が尽く問題を抱えているため、それぞれの事件を解決しながら一つにまとまっていき大会を目指すというある意味で定番のお話。
怪我した夫のために働く大林和枝と義理の息子を育てる中山絵美は大きく描かれています。
また、痴ほう症の父親を抱える藤代美香も熊田に片思いしていたりするのでウェイトが大きい。
一方で姫野や吉田は物語に絡む話がないため影が薄め。
西川千晶……主人公で市役所の職員。片思いした熊田からキャプテンに選ばれる
西川容子……千晶の母親で、娘の前でも他の奥様方と男の話で盛り上がる
大林和枝……容子の親友。不倫しているかのように振る舞うも、実は怪我した夫のために働いていた
中山絵美……反抗期なのか言う事を聞いてくれない義理の息子を一人で育てているが、後に息子の反発は絵美を思ってくれての事と判明
伊藤麗子……ペットショップの店員に夢中で、相手の男性もまんざらではなく、大会には応援に来てくれている
藤代美香……元教師で認知症の父親の介護が大変で、更に熊田に片思い
姫野かおる…競輪場通いをしている
吉田沙織……ヘビースモーカー。たばこ屋の娘っぽい
キレて止めようとした千晶に容子は給食センターのメンバーが陰で練習していたというのを見せるけど、それならなんでちゃんと集まった時には練習しなかったのか。8人でのチームワークが必要なんだから、千晶がいる時に練習しておくべきじゃないのか。それに陰でやっていれば、本当の練習ではしなくて良いという事にはならないのだし。
しかし真面目に練習を始めた一か月ぐらいでロープを腕だけで登れるようになってるのは凄くないか。
給食センターの廃止見直しを市長が反故にしたのはやっぱりという感じ。
というか、ちゃんと文章にして確約してもらっておかないからだよね。
市長は綱娘の解散を決めた時、「7人よりも…」という発言しているけど、給食センターの廃止に反対していたのは彼女たちだけじゃないし、実際に職を失う人間はもっと多いんだろう。他の人たちは綱引きするぐらいならほかの就職先を探したら良いと考えているだけで。
ところで、酔っ払って鼻血出したまま放置された石塚の前にやってきた女性は誰だったんだろうか? てっきり最期の綱引きの応援の時に一緒に現れると思っていたのに、それらしい人物は見かけなかったし。
ラストは綱引き勝負がどうなったのかはっきりしない唐突な終わり方をしていますが、エピローグで参加賞が与えられているので、県大会優勝は出来なかったのは確かなようす。
一回戦負けなのか、二回戦進出したのかとかも不明。
最初は4チームでの総当たり戦だったので、少なくとも3回の試合はしているはずだけど。
ま、いくらなんでも急増のチームがほいほいと県予選を突破できるほど甘くはないということ。
個人的評価:80点
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大会参加には8名が必要なため、無理やり参加させられることになった千晶は、男子の綱引きチームにコーチの依頼を行うが、若い男性が良いという容子たちは熊田公雄(玉山鉄二)をコーチにして欲しいと言い出す。
断るかと思われた熊田だが、千晶に一目ぼれした熊田は二つ返事で承諾。
彼の指導の下で『大分綱娘』トレーニングが開始される。
綱引きにはパワーと共に8人の連携が重要であるという事を教える熊田だが、なかなかチームは一つにまとまらない。
ただでさえ仕事や家庭で忙しいメンバーは、皆家庭に複雑な事情を抱えており、練習に対してもあまり積極的に行おうとしない事で、一人真面目に取り組んでいた千晶は苛立ちを募らせていく。
大会まで一か月に迫ったある日、市長は綱引きでの町おこしに興味を持ったという大手の食料品メーカーの社長に綱引きチームを披露する為、地元の小学生チームとの練習試合を行わせる事となる。
小学生ながらも県大会で好成績を残しているチームに対して、所詮は子供だと舐めてかかっていた綱娘は惨敗する。
しかしその敗北さえも笑って済ませるメンバーに、千晶の怒りが遂に爆発。
綱娘を止めると宣言して去って行ってしまう。
だが、帰宅途中に千晶は先に帰っていた大林和枝(浅茅陽子)が倒れて救急車で運ばれている現場に遭遇する。
実は夫(石丸謙二郎)が建設現場で転落して大怪我を負ったことで無職となってしまい、和枝は給食センターのほかにも複数のバイトをしていたのだ。
その無理がたたって過労で倒れてしまったのだという。
和枝の親友であるの窮地に気づけなかったことを悔やむ容子。
実は容子は夫を事故で亡くして幼い千晶と二人きりになった時、立ちいかなくなったところを助けを求めてなかったにも関わらず、和枝が援助してくれたのだ。
和枝のため、綱娘のメンバーは急ぎ集合すると、かつて男子の綱引きチームに参加した経験もあるJAの職員(石塚英彦)に和枝の家のローンを何とか出来ないかと相談を持ちかける。
和枝の住宅ローンが何とかなると安堵する一同。
千晶は容子から一度給食センターに来るように告げられ、夕方に向かうと、そこでは業務後に居残りで綱引きのためのトレーニングをしている綱娘のメンバーたちを目撃する。
千晶は他のメンバーの知らないところでの努力を知り、頭を下げて再び彼女たちの仲間に戻り、県大会を目指す。
しかし今度は突然市長により、綱娘の解散が言い渡されることになり、千晶は市長の下へと急ぐのだった。
・キャスト
西川千晶:井上真央
熊田公雄:玉山鉄二
大林和枝:浅茅陽子
中山絵美:西田尚美
藤代美香:渡辺直美
伊藤麗子:ソニン
姫野かおる:犬山イヌコ
吉田沙織:中鉢明子
藤代直正:笹野高史
花宮健一郎:風間杜夫
西川容子:松坂慶子
【感想】
綱引きで町おこしをするぞ! と、始まったものの、参加者が尽く問題を抱えているため、それぞれの事件を解決しながら一つにまとまっていき大会を目指すというある意味で定番のお話。
怪我した夫のために働く大林和枝と義理の息子を育てる中山絵美は大きく描かれています。
また、痴ほう症の父親を抱える藤代美香も熊田に片思いしていたりするのでウェイトが大きい。
一方で姫野や吉田は物語に絡む話がないため影が薄め。
西川千晶……主人公で市役所の職員。片思いした熊田からキャプテンに選ばれる
西川容子……千晶の母親で、娘の前でも他の奥様方と男の話で盛り上がる
大林和枝……容子の親友。不倫しているかのように振る舞うも、実は怪我した夫のために働いていた
中山絵美……反抗期なのか言う事を聞いてくれない義理の息子を一人で育てているが、後に息子の反発は絵美を思ってくれての事と判明
伊藤麗子……ペットショップの店員に夢中で、相手の男性もまんざらではなく、大会には応援に来てくれている
藤代美香……元教師で認知症の父親の介護が大変で、更に熊田に片思い
姫野かおる…競輪場通いをしている
吉田沙織……ヘビースモーカー。たばこ屋の娘っぽい
キレて止めようとした千晶に容子は給食センターのメンバーが陰で練習していたというのを見せるけど、それならなんでちゃんと集まった時には練習しなかったのか。8人でのチームワークが必要なんだから、千晶がいる時に練習しておくべきじゃないのか。それに陰でやっていれば、本当の練習ではしなくて良いという事にはならないのだし。
しかし真面目に練習を始めた一か月ぐらいでロープを腕だけで登れるようになってるのは凄くないか。
給食センターの廃止見直しを市長が反故にしたのはやっぱりという感じ。
というか、ちゃんと文章にして確約してもらっておかないからだよね。
市長は綱娘の解散を決めた時、「7人よりも…」という発言しているけど、給食センターの廃止に反対していたのは彼女たちだけじゃないし、実際に職を失う人間はもっと多いんだろう。他の人たちは綱引きするぐらいならほかの就職先を探したら良いと考えているだけで。
ところで、酔っ払って鼻血出したまま放置された石塚の前にやってきた女性は誰だったんだろうか? てっきり最期の綱引きの応援の時に一緒に現れると思っていたのに、それらしい人物は見かけなかったし。
ラストは綱引き勝負がどうなったのかはっきりしない唐突な終わり方をしていますが、エピローグで参加賞が与えられているので、県大会優勝は出来なかったのは確かなようす。
一回戦負けなのか、二回戦進出したのかとかも不明。
最初は4チームでの総当たり戦だったので、少なくとも3回の試合はしているはずだけど。
ま、いくらなんでも急増のチームがほいほいと県予選を突破できるほど甘くはないということ。
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