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おおかみこどもの雨と雪  レビュー(ネタバレあり)

 【ストーリー】
大学生の花は、講義に教科書も持たずに必死にノートを取る青年と出会った。
大学の生徒ではないが、講義に潜り込んでいた彼に惹かれていく花。二人はやがて付き合っていく。
ある日、彼は花の名前の由来を聞く。
花という名は、花が生まれた日に家の裏庭に野生のコスモスが咲いたため、花の様にどんな辛い時でも笑顔でいるように、という願いを籠めて父親がつけたたのだという。
父の願いに答えてどんな辛いときでも笑顔を見せるように育った花は、父の葬式でも笑顔を見せていたが、親戚には不謹慎だと怒られたのだという。だが、彼はそんな花を不謹慎ではないと言ってくれた。
自分の家を持つ事に憧れる彼に、自分が家で出迎えてあげるという花。
そんな花に、彼はある夜、自分の秘密を打ち明ける。
彼はなんと狼男だった。
狼男の彼は幼い頃に両親を失い、事情を知らない親戚に引き取られて正体を隠して生きてきた。そして車の免許を取ると自立したのだという。
狼男である彼を受け入れた花は、彼とともにアパートで暮らすようになると、やがて彼の子供も身籠る。
しかし生まれた子供が狼の姿で生まれてくるかもしれないと気付いた花は、病院も助産婦も頼らず、本の知識だけで自然分娩を行う決意を固める。
そして雪の降る夜、女の子を無事に出産して雪と名付けられた。
彼は花たちのために、一羽の鳥を狩りで捕えてきてくれた。
その翌年、今度は男の子の雨を妊娠・出産する。
だがその日、雪の時と同じように狩りをしようとしたのか、彼は近所の川で狼の姿で死んで役所の人間によって処分されてしまう。

悲しみに暮れながらも、花は二人の子供を育てるため、大学を中退して、夫の残した貯金で生活を始める。
しかし普段は人間の姿だが、感情が高ぶれば狼に変身するおおかみこどもである二人の子供をどのように育てればいいのか判らない花。病気をしても病院には連れて行くことが出来ない。
やがてアパートの大家からは動物を飼っているだろうと言われ、都会で人の目を忍んで子供たちを育てることに限界を覚えた花は、子供たちを連れて田舎への引っ越しを決意する。

花が選んだ家は、大きいもののボロボロの廃屋であったが、山奥にあり隣近所とは遠く離れており、家賃もただ同然で、二人の子供を育てるには申し分ない環境だった。
自由奔放で活発な姉の雪は緑豊かな環境を好み、雪と正反対でおとなしく内向的な弟の雨は虫にも怯えて町に帰りたいと泣き言を口にする。
都会から田舎へ引っ越してくる人々の多くが長続きせずに都会へ戻っていくことから、冷めた目で見ていた村の人々を余所に、花は雨漏りのする屋根を必死に直し、ボロボロの床板や壁を補修し、汚れきった場所を掃除して生活できるようにする。
花はここで生活して、雪と雨が成長した後、狼としての人生と、人間としての人生のどちらでも選べるようにと考えていた。
村へ子供たちをつれて買い出しに出かける際には人目を割けるようにして暮らす花だが、貯金を心配して畑を耕すことにする。

花は子供たちに人前では狼の姿にならないこと、森で出会う動物たちにはえらそうにしないことなどの約束を交わす。
しかし活発な雪は森で遭遇したイノシシなどを追い払ったりしていた。
絵本を買ってもらった雨は、絵本の中でいつも狼が悪者として描かれていることに悲しみ、狼にはなりたくないと感じる。

苦労して畑を耕した花は食料を植えるもすぐにダメになってしまう。本を読んで研究しても上手くいかない。
近所に住む農家の老人・韮崎は花になぜいつも笑顔でいるのか、笑っていては食物は育たないと厳しく非難する。

そうしたある日、花の下に韮崎の娘が種芋を持ってやってくる。
ありがたくいただいた花は雪と一緒に種芋を畑に植えるが、それを目撃した韮崎は種芋をダメにする気かとしかりつけると、畑を耕しなおすように厳しく指導する。
自分では手を出さず、あくまでも指示するだけで花に畑を耕し直させた韮崎は、家族3人分の小さな畑しか作っていなかった花に、別の場所も畑を耕すように指示する。
必死に土を掘り、畑を耕した花に、韮崎は種芋の上たら水も必要ないと手順だけぶっきらぼうに指示して帰っていく。
更に後日、今度は別の農家の細川と山岡がやってきて、キャベツの植え方を花に教えてくれるが、二人の指示は真逆な内容だった。

そうして協力を得た花の畑にはやがてたくさんの芋が実った。
家族3人では食べきれない量の芋を手伝ってくれたご近所にお裾分けするが、芋を持参した花に近所の人々は自分たちの収穫した食物や米を分けてくれる。
花はそこで初めて韮崎が畑を大きくするように指示した理由を知ることになる。そのことを感謝する花だが、韮崎は相変わらず無愛想だった。
他の農家では芋は尽くイノシシに荒らされていたが、花の畑だけが無事だったことに、何か工夫があるのではないかと訊ねてくる人々だが、花は雪がイノシシを追い払っているのではないかと気づく。
そうした会話の中で、細川と山岡の口から、彼らが最初に花に声を掛け出したのは韮崎に頼まれたからだったという事が暴露される。実は韮崎は花に惚れこんでいて、他の人々の前では花のことばかり口にしていたのだという。
更に近所に住む土肥の奥さんや、堀田の奥さんなど、若い奥様衆とも仲良くなる。
そうして、人目を忍んで田舎へ引っ越してきた筈の花は、気づけば人々と親しく生活するようになっていた。

やがて、雪と同い年の女の子たちが小学校に通う年になると、雪も小学校へ通いたいと言い出してくる。
正体がばれることを恐れて反対する花だったが、雪は絶対にばれないようにすると必死に誓って小学校へ通うことを許してもらう。
そして花から狼にならないための呪文を教えられ、雪は友達たちと一緒に学校へと通うようになる。
活発な雪は運動では男の子にも負け知らずだったが、アクセサリーを持っていなかったり、動物の死骸を宝物として集める女の子はいないと知るようになると、雪はそのことを恥ずかしいと感じるようになる。
そんな雪のために花は可愛いワンピースをつくってあげ、そのおかげで花は学校でも浮かずに済むようになる。

その年の冬、たくさんの雪が積もり、花たちは雪の中を駆け回る。
家への帰り道、川に鳥を目撃した雨は何故かなんでもできるような気分になり、初めての狩りを行い成功するも、自分のマフラーを踏んづけてしまって川で溺れる。だが、辛うじて雪に助けられて一命を取り留める。

その翌年、雨も学校に通うようになるが、内向的な雨を学校へ通わせるために雪が強引に連れて行く必要があった。
学校でも友達が沢山出来る雪と違い、雨は友達も作らずにいつも一人で、3年生に進級する頃には学校へ通わない日が出てくる。
花は森林保護の助手の仕事を始める。アルバイトよりも安い給料ながら、二人の子供の将来も考えて森に関する知識を得るためだった。

そうしたある日、雪の学年に草平という少年が転校してくる。
転校してきた日、草平は雪の事を「獣くさい」と指摘する。
その事にショックを受けた花は草平から逃げ回るが、自分が何かしたのかと気になる草平は執拗に雪を追い回してくる。
花に教えられた呪文を唱えながら学校中を逃げる雪だが、やがて草平に追い詰められると、雪は耐えられずに狼の姿になって草平の耳に傷を負わせてしまう。

学校からの呼び出しを受けて慌ててやってきた花は謝罪するも、草平の母はもし一生耳が聞こえなかったらどう責任を取るつもりだったのかと、怒りが収まらなかった。
そんな中で、草平が犯人は狼だと呟いたことで、花はびっくりする。

呪文も聞かず、狼の姿になってしまったことでもうここでは暮らせないのではないかと泣く雪は、学校へも通わなくなってしまう。
自宅に引き篭もる雪に対して、毎日草平がプリントや給食のパンなどを運んでくる。
草平を自宅へ招いて話を聞く花に、草平は自分が耳を怪我する直前に狼の姿を目撃したため狼がやったと語ったのであり、雪が犯人じゃないと語る。
花は最期に狼が嫌いかと問いかけるも、草平が嫌いではないと答えると、花は自分もだと笑う。
ようやく雪も学校へ通う決意が出来ると、朝迎えにきた草平は自分の耳の怪我を見せて笑う。

ますます学校へ通わなくなっていた雨は、森へ「先生」に遭いに行くようになっていた。
先生とはどんな人物なのか気にかけた花に、雨が紹介したのは山の主である狐だった。
雨は先生と共に過ごして山で狼として生きる術を学ぶようになっていく。

自分たちは人間だと主張する雪と、狼だと主張する雨は、激しい喧嘩を始める。
幼い頃は雨よりもずっと強かった雪だが、山で過ごして強く成長した雨に負け、身体にたくさんの傷を負ってしまう。
それぞれの道を選び始めている二人の様子に、花は望んだことでありながらも一抹の不安を感じ始めていた。

そして事件は大雨の降る日が何度もあり、山にも被害が出始めた年の夏。
嵐の日に起こる。

・キャスト
花:宮﨑あおい
雪:黒木華
雨:西井幸人
雪(幼少期):大野百花
雨(幼少期):加部亜門
狼(彼):大沢たかお
草平:平岡拓真
草平の母:林原めぐみ
韮崎の娘:片岡富枝
細川:中村正
山岡:大木民夫
田辺先生:染谷将太
土肥:谷村美月
堀田:麻生久美子
韮崎:菅原文太

公式サイト:http://www.ookamikodomo.jp/

 【感想】
序盤は花と彼が出会ってから子供が出来るまでのエピソードで、比較的平和で平凡な展開です。
特にトラブルが起こるわけでもないので、退屈に感じる人もいるかなと思う。

話が動き出すのは彼が死んでから。
一人で子育てするために、学校を休んで、子供たちが狼人間だというのを隠しながら暮らしていくけど、やっぱり色々と問題が出てくる。
狼人間である彼は死に、彼を育てた両親も既にいないので誰にも頼ることが出来ないというのがネック。
それにしても、運送業の仕事をしていた彼が、良く死んだ後に数年間も食べていけるだけの貯金を残していたよね。
生命保険とかもあったのかな? でも、彼の遺体なんかは出てないわけで、死亡を認定させるのも難しそう。
つか、彼の遺体は死んだ時に狼の姿になっていたけど、普通にゴミ収集車で回収されていったけど、そんなものなのか? 野生動物の死骸ってゴミ扱い? トラックとかで運ぶわけじゃないのかな。

内向的な雨は最初狼が嫌われ者という事で、狼にはなりたくないと主張。
対して活発な雪は狼の姿で駆けまわったり、狩りをしたりと狼であることになんら抵抗を見せてない。
しかし途中で二人は一変して、雨は狼として生きる道を選んで、雪は人間として生きることを選んでしまった。
これは雨が内向的で人間にもなじめなかったから森と動物たちに居場所を見つけて、雪は活発だったから人間に溶け込んでそこに居場所を見つけたから。なるべくしてなったという事でしょう。

ラストの嵐の場面では、花は山へ行ってしまった雨を心配して追いかけるわけですが、もう少し迎えに行くと言ったのに放置してしまってる雪の事も心配してあげて欲しかったよな。
後、学校の先生たちもランドセルが置いてあるのに、雪と草平を捜さないというのはどうかと思うよ。
草平についても何かフォローがあるのかと思いきや、何のフォローもないまま終わってしまった。雪との関係も、雪の正体に気づいていた事が判明したものの、その後どういう関係になったのかは判らず仕舞いで、友達なのか、恋人になったのか。

終盤は面白くなるんだけど、全体としては期待したほどの出来栄えではなかったかな、と。

個人的評価:65点


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黒虎

Author:黒虎
アニメや音楽・映画などの個人的主観に基づいた感想をつらつらと駄文で書き綴っています。

趣味はアニメ・音楽・カラオケ・映画。
大阪在住の関西人。

年中無休で貧乏人です
語学力はサッパリ。記憶力はトリです。感性もイマイチです。故に高尚な表現によるレビューなどは期待出来ません、あしからず。

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