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輪るピングドラム 22TH STATION「美しい棺」

明らかに怪しい変装をしたピンクと青のマフラーをした二人組が、高倉家の前でひそひそ相談をしているのを目撃した荻野目苹果が不審者と思って声を掛けると、怪しい者じゃないと否定した二人は、高倉陽毬にお届けものだと語る。
もちろん二人の正体は伊空ヒバリと歌田光莉のダブルHで、陽毬からマフラーを貰ったお礼にやってきたのでした。
陽毬は外出していると告げた苹果に、ダブルHの二人は新曲を預けて帰っていく。

陽毬が叔父のところへ行っていないと知った高倉晶馬は、警察へ行って情報を求めるもその行方は依然として知れなかった。
自分がバカだった、もっと陽毬の気持ちを大切にしていれば、と後悔する晶馬。
陽毬は高倉冠葉のところへ行っているのではないか、と考える苹果。
……今更だな、おい。何処までダメ男なんだよ。
こんなヘタレでも見捨てない苹果は天使だ。

計画の遂行のため指示を下していく冠葉は、犬に嗅ぎ付けられて計画の情報が漏れそうな「森」へデータ消去のために自分で向かうことにする。
黒いテディ登場……どうやら爆弾が仕込まれてっぽい。
東鴎病院で渡瀬眞悧から、薬がもう効かないと知らされてしまっていた冠葉は、激昂して眞悧を殺してやると首を締めあげるも、眞悧は彼の手の中から消えて背後に現れる。
眞悧の背後に現れる高倉剣山と高倉千江美。
冠葉には殺す事が出来ないという眞悧は、陽毬を救うには自分たちの呪いに素直に従えば良いつげる。
この様子からすると、冠葉は本当は両親が死んでいた事を知っているっぽいな。
やはり両親を殺した張本人は冠葉なのか?
感傷に耽る冠葉の背後から抱きついた陽毬。
「ずっと一緒だからね……冠ちゃん、大好きだよ」
もう怖がらなくて良いというのを冠葉が教えてくれたのだという陽毬。
冠葉が自分のために命まで掛けてくれていた事を見て見ぬふりしていたのだと語る。
自分たちが家族になった日の事を覚えているか、という冠葉は陽毬が自分に与えてくれた物について口にする。
陽毬は冠葉が命がけ助けようとしていた事を、何処かで気付いていたという事なのか。
ただ陽毬の好きと冠葉の好きはきっと違って、陽毬の好きはたぶん家族としての好きで、冠葉の好きは異性としての好きなんだろう。

必ず陽毬を救うという冠葉に、もう死んでも良いから恐ろしい事を止めて欲しいと止めようとするも、冠葉は陽毬が死ねば自分はこの世界を許さずに焼き尽くすと語る。
「陽毬……お前は俺の全てなんだ」
ペンギン3号が必死にエロ本を見せてるのに、ペンギン1号は文学書ばかり読んで見向きもせず、あまつさえエロ本を焼き尽くしてペンギン3号にショックを与えてる。
ペンギンたちは3人の心の形を象徴化したものだから、冠葉がそれだけ本気になっているという事なんでしょうね。

必死に冠葉を止めようと追い掛ける陽毬だが……
陽毬が扉を開けた先に広がっていたのは思い出の水族館。
自分があの時、死んでさえいれば、と苦悩する陽毬。
――神様お願いです。
――私が見て見ぬふりして冠ちゃんから奪った物を、冠ちゃんに返してあげて下さい
――どうか、冠ちゃんを助けてあげて
――私が冠ちゃんから貰った全てを……
――命を、返しますから
そう願う陽毬の前に光が流れると、陽毬は倒れ、ペンギン3号の体が透け始める。
このままでは消えてしまいそうな陽毬を見つけて救うのは誰なのか……

病院に苹果を呼び出した時籠ゆり。
ラーメン屋で多蕗桂樹と共に剣山たちの死を知ったゆり。
突然現れた人物からゆりを庇った多蕗は腹をナイフで刺されてしまう。
自分のせいではない、と逃げ出した人物の正体はゆりの愛人でもあった歌劇団の俳優。
「ゆり、やっと判ったよ……」
「ナニが?」
「どうして僕達だけがこの世界に残されたかが」
「教えて」
「君と僕は、予め失われた子供だった。
 でも、世界中の殆どの子ども達は僕達と同じだよ。
 だから、たった一度でも良かった。
 誰かの愛しているって言葉が……僕達には必要だったんだ」
その愛している、という言葉をくれたのが荻野目桃果で、だからこそ二人は桃果に固執していたんだろう。ただ今になって二人はお互いが同じ存在になっていると気付いたのだろう。
だから桃果を蘇らせる必要はなくなり、運命日記の半分が苹果に託されました。

冠葉たちの計画は既に警察に知られており、今も警察に見張られているのだと警告する夏芽真砂子だが、冠葉は手を引こうとしない。
監視する覆面パトカーを次々と爆破していく冠葉。
利用されているのだと冠葉を止めようとする真砂子は、眞悧の正体が「呪い」だと判ったと訴えかけも冠葉は耳を貸そうとはしない。
パソコンのデータを消去して警察に包囲された冠葉は、一緒に投降しようという真砂子の呼びかけには応じずに地下の迷路へと逃げ延びる。
しかしここまで計画が露呈していれば、いくらなんでも計画を成功させるのは無理だろう。

何十年も使われていない秘密の地下通路を利用して、決してバレないのだと語る冠葉。
陽毬を救おうとする冠葉に、陽毬は赤の他人ではないかと訴えかける真砂子だが、冠葉は陽毬は自分の妹だと答える。
冠葉の妹は自分だという真砂子は、父親がどれほど恐ろしい事をしたのか、そして彼が男達に使い捨てられたと告げるも、冠葉はあくまでも真砂子を呼びかけに応じない。
「あの日から私は、ずっと戦ってきたわ。
 これ以上奪われないために、失わないために……
 今行けば、あなたもきっと使い捨てられる。
 きっと殺されてしまう!」
「黙れ」
「いや、私は二度、あなたを失いたくない!
 お願い、言って……わたくしはあなたの『大切な妹』だと。
 ……一度だけ、昔みたいに言って
 そうしたらわたくし、あなたと一緒に未来永劫呪われてもいいから」
真砂子の言葉に心の揺れる冠葉。
だが、知られないと思っていた地下にも警察の包囲が及んでいた。
爆弾で警察を排除する冠葉にショックを受ける真砂子。
「これでうるさいのはいなくなったな……」
「冠葉……!
 あなた……もう……」
うるさいの=警察だけではなく、真砂子も黙った、という事で、真砂子の願いに対する答えがこれ、という事か。
と、そこに機関銃が乱射される。
――ダメ……お兄様……
――真砂子を……離さないで……
咄嗟に駆け寄って抱きしめる冠葉。
冠葉が真砂子を突き放していたのは、自分に関われば彼女の身が危険になると知っていたからか。真砂子の事も本当は大切に思っていたけど、でも陽毬を助けたいという思いが強くて、そのためには計画の実行が必要。それに真砂子を巻き込むまいとしていたのかな。

10年前。
冠葉は真砂子とマリオに全てを残すため、夏芽家を捨てた。
真砂子とマリオを自分の側に置くという父に、自分が残るから二人を帰して普通の子どもにして欲しいと頼んだ冠葉。
父親が死の間際に冠葉に、冠葉を選んだのは失敗だったと口にしたのはそういう事だろう。
やはり冠葉でなく、真砂子とマリオを自分の手元に置いておけば良かった、という事か。
ただ何故、冠葉を選んで失敗した、と思ったのか。冠葉を選んでなければ、自分が使い捨てられることはなく、上手く行っていた筈と思ったのか?

傷負う冠葉に投降を呼びかけてくる警察。
KIGAの会の男たちは投降しても決して自分たちを許さないと投降しようとはしない。
――マリオさん、ごめんなさい……あなたを救えなかった
自分が囮なり、冠葉を逃がすよう組織の男たちに託した真砂子。
「夏芽家の呪い、祖父の呪い。
 この世界は、強欲な者だけにしか、実りの果実を与えようとしない。
 だから、全てを捨てた父を、わたくしは美しい人だと思っていた。
 でも、目に見える美しさには、必ず影がある!
 あそこは美しい棺。
 わたくしはその事に気付かない子どもだった。
 冠葉、あなたはわたくしとマリオさんを、その影から救い出してくれた。
 陽の当たる世界へ!
 今度は私の番。
 あなたをこんな闇の中で死なせはしない!!!」
パチンコを手に立ちふさがる真砂子をライトが照らしつける。
「嫌だわ、早くすり潰さないと」
そして機銃の音が鳴り響く。
オープニングにあった真砂子に姿はここにありました。
真砂子退場……死んではないと思うのだけど、どうなったのか。
男たちはペンギン1号を連れて行っているという事は、彼らにはペンギンが見えているのか。
真砂子が犠牲になった事で、日記の半分も冠葉に託されたのかな。
晶馬と冠葉で日記の半分を賭けて勝負、という展開となりそうになってきた。
日記をどちらが手に入れるのか……普通に考えたらやはり晶馬でしょうか。冠葉が手に入れてしまえば、陽毬を救うためだけに使われそうな気がする。でも、真砂子の事もあるから、陽毬だけとは限らないのか。
最終的には全てをリセットして、死んだ人たちも生き返り、冠葉・陽毬・晶馬が家族になってやり直す平和な世界を作るというのがありそうだけど。

エンディングテーマ
「朝のかげりの中で」歌:トリプルH

10年前。
1人ぼっちだった晶馬。
「ここは、どこ……?
 どうして僕は、こんなところにいるんだ……」
箱の中に寝ていた晶馬は自分が何故そこにいたのか判らなかった。
晶馬もまた実は高倉の家の人間ではないのか?

次回 STATION 23

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Author:黒虎
アニメや音楽・映画などの個人的主観に基づいた感想をつらつらと駄文で書き綴っています。

趣味はアニメ・音楽・カラオケ・映画。
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年中無休で貧乏人です
語学力はサッパリ。記憶力はトリです。感性もイマイチです。故に高尚な表現によるレビューなどは期待出来ません、あしからず。

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