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探偵はBARにいる レビュー(ネタバレあり)

 【ストーリー】
探偵(大泉洋)は取引で札束に偽装した紙の束を渡したことがばれて雪の街中を追われていた。
遂に追い詰められて男たちに殴られる探偵だが、アルバイト助手の高田(松田龍平)が駆けつけると形勢逆転。逆に男たちを叩きのめして悠然と立ち去って行く。

彼らの依頼主は北海道日報記者・松尾(田口トモロヲ)だった。
両刀使いである松尾は、ある男性とのベッドシーンを盗撮されて脅され、探偵に写真とデータの回収を30万で依頼したのだ。
パーティに参加していた松尾に写真を渡して立ち去る探偵たち。

そのパーティを主催していたのは霧島グループ社長の霧島敏夫(西田敏行)。
彼は歌手のマキ(カルメン・マキ)を招待した霧島は、愛妻の沙織(小雪)と共にパーティを頼んだ。
その帰り道、忘れ物をした沙織が鳥に戻っている間に、車へと向かった霧島は女性が男たちに連れ去られようとしている現場を目撃して助けに入る。だが男たちは霧島に対して執拗に暴行を繰り返し、霧島は血を流して倒れ、そのまま帰らぬ人となってしまった。

広い雪原の中、雪の中から必死に這い出してきた探偵は、凍える体を震わせながら北海道大学に電話し、助手の高田に迎えを頼んだ。
高田は北大農学部に通う学生でありながら、空手の師範代でもあるが、できれば一日中寝ていたいと思っている変わり者だ。


事の始まりは一本の依頼の電話だった。
BAR『KELLER OHATA』
そこが探偵の根城。
事務所を持たず、携帯電話も持たない探偵への依頼はこのBARへの電話で行われる。
この日、探偵宛にコンドウキョウコなる女性から電話が掛ってきた。既に10万を振り込んでいるというキョウコは、弁護士の南(中村育二)に会って「去年の2月5日カトウはどこにいたか」と聞いて、知らないと答えたら反応を教えて欲しいと依頼される。
キョウコに対して不信感を持つ探偵は一度は断るも、再度弱々しく懇願されると承諾してしまう。

害虫駆除の会社経営者のフリをして南との面会を取り付けた探偵は、依頼通りに質問をするも、南はカトウを知らないと答える。
後は報告するだけで、ソープランド「英雄好色」客引き 源ちゃん(マギー)には1時間10万の仕事を終えてきたと上機嫌だった探偵だったが、何者かに襲われて攫われてしまう。
スタンガンで気絶させられた探偵が再び目を覚ましたのは、広い雪原。
彼を攫った鼻ピアスをした男(高島正伸)たちは、腕を縛られた探偵を雪原に掘られた雪穴へと突き落とすと、ブルドーザーを使って雪に埋めてしまったのだ。

辛うじて助かったのは、男たちがわざと手のロープを緩く縛っていたため、ロープが解けたからだ。それはすなわちこれ以上、この件に関わるな、という彼らの警告であった。
BARに戻ってきた探偵はキョウコからの電話に殺されかけて、父の形見のオメガの腕時計も壊れてしまったと抗議する。
キョウコはいずれ時計も弁償すると告げる。

怒り心頭の探偵は復讐を決意。
高田と共に南の事務所の入っているビルを見張っていると、探偵を攫った男たちが『清輪コーポレーション』というロゴの入ったワンボックスカーに乗って現れた。
探偵は高田のオンボロ愛車で男たちを追跡、彼らが『則天道場』へと戻っていくのを確認する。

探偵は以前、松尾に渡し忘れていたSDカードを使い、松尾から『則天道場』についての情報を得る。
『則天道場』はエセ右翼団体「憂国開拓志塾」に偽装した関西系暴力団・花岡組であり、強引な地上げを行っていた。過去に一度ビル『皆楽会館』火災を起こして、一人を死亡させて道場生が容疑者となっていた。だがその道場生は2カ月間通っていないと答え、その直後にシンナー中毒により死体となって発見されていた。
SDカードを受け取った松尾は突然哀しみだす。彼らが取引に使ったスポーツバーのマスター(榊英雄)たちは、松尾が写真の男と別れた事を教える。
文句を言いつつも情報を提供する松尾に、貸しにしていてくれと告げる探偵。だが松尾は今晩身体で払ってくれと言い出した。

その夜、松尾は探偵をオカマバーへと連れ出し大騒ぎすると、今度は高級クラブ『コンチェルト』へと案内する。探偵はその店のオーナーである沙織の美貌にすっかり虜となる。
沙織が1年前に夫を亡くし、彼の残したこの店を守っていくというと、松尾と二人で酔い潰れるまで飲み明かした。

翌日、松尾から受け取った資料で探偵は『皆楽会館』の放火事件で死亡した女性が『近藤京子』であると知る。
近藤京子について彼女の店の元従業員(新田真弓)から話を聞き、京子が立ち退きに対しても一切承諾しようとしなかった事を告げる。それは店を持たせてくれた「足長おじさん」に悪いからと話していたという。
続いて京子の実家を訪ねた探偵は、京子の母・近藤百合子(竹下景子)から話を聞き、京子の父が今の夫とは別人であり、その夫こそが「足長おじさん」だという事を知る。
学生運動に参加していた夫と別れた百合子だが、何か事情があったに違いないと信じており、探偵はそんな百合子を「捨てられた癖にバカみたいだ」と感じる。
だがその夫も昨年亡くなっていた。死因が女性を助けようとしたという事から、探偵は京子の父親が霧島だと知る。
去り際に、探偵は京子に留学している妹の恵(吉高由里子)がいると知る。

放火事件を起こした田口晃(武井椋)の実家、田口康子(阿知波悟美)だった。青少年をシンナーから救う会の人間と称して康子から話を聞き出した探偵。
康子の夫・田口幸平(有薗芳記)は鉱山で働いていたものの、鉱山が閉鎖して町へと移り住んだ。だが町でうまく働く事が出来ずに荒れた幸平は妻や子供にも暴力を振るうようになり、晃はグレるようになってしまった。
『則天道場』に行くようになってその真の姿を知らない為に安堵した康子だが、ある日警察が晃を訊ねてくると、道場に二カ月も通っていないと知らされ、しかもシンナーで死んでしまったのだと哀しむ。
と、そこに帰宅した幸平が探偵の姿を見るなり激怒、康子を殴りつけると、探偵を家から追い出してしまった。
しかし追い出された探偵は貧しい家に不釣り合いな50インチの液晶テレビが気になっていた。

帰宅する探偵は再び不審な気配を感じて逃げ出すも、道でラーメン屋とぶつかって転倒してしまう。
そんな探偵に追いついたのは桐原組幹部の相田(松重豊)とその舎弟だった。
実は探偵は桐原組組長(片桐竜次)の隠し子の様子を密かに調べ、その様子を定期的に報告する仕事を請け負っていたのだが、変化がないので連絡を怠ったため催促にやってきたのだ。
桐原組はこの界隈では古くから続くヤクザだったが、組長も年を取って丸くなってしまい、その結果として関西系暴力団・花岡組の進出を許す結果にもなっていた。

その夜、探偵は幸平がスナックから出てくる姿を目撃する。
彼をビルの屋上へと連れて行き脅した探偵は、彼が警察の訊ねてきた日に則天道場へ電話して晃と話をしていた事、その時の録音テープを使って則天道場から金を強請っていた事を知る。

則天道場を張り込んだ探偵と高田は、道場に花岡組の関係者がいない時を見計らうと、記者のフリをして乗り込む。
応対した副長の佐山(浪岡一喜)に対して晃が前日に道場にいたと揺さぶりを掛ける探偵だが、そこに外出していた道場生たちが『憂国開拓志塾』の車と共に戻ってくる。
急ぎ立ち去ろうとした探偵たちに拳銃を突きつけて返すまいとする佐山だが、探偵は上着を使って銃を叩き落とすと佐山を気絶させてしまう。そして道場を去ろうとした探偵たちは道場生たちとすれ違うも、その中にカトウがいたため正体がバレて乱闘となる。

乱闘の末に高田が奪い取ってきたスノーモービルで脱出した二人だが、道場で血を流しながら正座させられていた塾生(野村周平)が2人に自分も連れて行って欲しいと頼んでくる。
止むを得ず彼と共に逃げる探偵たちは、高田の車でなんとか町まで逃れる事に成功する。
しかし乱闘で探偵は奥歯が抜け、高田は鎖骨が折れて腕が動かせなくなってしまっていた。
これからどうすればいいのかという塾生に、探偵は勇気を振り絞って警察に相談するべきだと、彼を諭して北海道警に向かわせた。

探偵はキョウコからの再度の依頼で今度は「シンワコーポレーション」に電話してカトウを呼びだした。
偽の特徴を伝えて喫茶店でカトウを待つ探偵と高田だが、そこにやってきたのは『清輪コーポレーション』の車に乗ってきた例の探偵を攫ったヤクザだった。
清輪=シンワだと知った探偵たちは慌てて身を隠すと、偶然にも家族と共にボウリングをしていた男性が、自分たちの伝えた偽の特徴と似ていたため、彼が呼び出した人間と錯覚させる放送を流してもらう。
加藤たちは何も知らない男性が自分たちを呼びだした人間だと信じて締め上げる。

その夜、電話を掛けてきたキョウコにカトウが来た事を伝えると、一人で何とかできる相手ではないと忠告し、彼女を守るために信念を曲げて携帯電話を持つ事を伝える。
探偵は高田との会話の中で自分の失態に気付いて慌ててBARから飛び出す。
彼が向かった先は田口の実家。
だが、一足遅く、加藤たちは幸平と康子を縛り上げると痛めつけながらテープの在り処を聞き出すと銃で撃ち殺してしまっていた。
怒りと無力感に荒れる探偵は高田の言葉にも耳を傾けない。

加藤を追跡した探偵した探偵は、加藤の車の入った地下駐車場へと向かうが、探偵たちが加藤に追いつくよりも早く銃声が鳴り響く。
慌てて駆け付けた探偵は、撃ち殺された加藤と逃げる何者かの後ろ姿を目撃する。
すぐさま犯人を追跡する探偵だったが、相手の足も速く逃げられてしまった。

探偵たちととある場所で張り込む相田はそれが自分たちの仕業ではない事を伝え、花岡組の内紛か、或いは素人による犯行だと推測する。
探偵は京子が霧島の実の娘である事から、霧島が「皆楽会館」放火事件の真相を暴こうとしていた事。そして霧島が正義感の強い人物であるため、目の前で女性が攫われて入れば助けようとする筈であり、それを狙って殺害されたのではないかと推測する。
だが高田はそうなると霧島の性格を良く知る人物でなければ計画出来ないと指摘する。
と、その時、ようやく彼ら待つ事件の黒幕が到着する。それは関西系暴力団の銀漢興産だった。
会長の岩淵恭輔(石橋蓮司)とその息子・岩淵貢(本宮泰風)、貢の婚約者として姿を見せたのは沙織だった。
相田は沙織が様々な男に言い寄った末に貢と結婚する事になった女性で評判が悪いと教える。

怒りを漲らせて『コンチェルト』に乗り込んだ探偵と高田。
探偵は沙織に彼女がコンドウキョウコなのではないかと思っていたが、勘違いだったと吐き捨てる。
そして沙織がVIPルームに乗り込むと、その場にいた岩淵親子や南をゴキブリだと罵るが、怒った沙織にグラスの酒をぶちまけられて店から出て行く。

霧島について改めて調査した探偵。
霧島の死については一応に言葉を濁らせる関係者だが、霧島の人となりになると誰もが素晴らしい人物だと褒め称えていた。

そうしたある日、右腕が使えずに食べるのに時間が掛る高田を置いて先にラーメン屋を出た探偵は何者かに襲われて拉致される。
再び意識が戻った探偵がいたのはスポーツバーだった。
マスターは沙織に探偵に今の一件から手を引くようにして欲しいと懇願されていた。
探偵の性格を知るマスターは、彼が口先では手を引くと言っても逆に意固地になる事を知っており、店員(諏訪魔)に探偵を手酷く痛めつけさせる。
高田がスポーツバーにやってくると、全身ぼろぼろとなった探偵が倒れていた。

自宅で喫茶「モンデ」看板娘 峰子(安藤玉恵)や松尾、オカマバーの店員たちなどのお見舞いと看病を受けて療養した探偵。
ようやく動けるようになった探偵は高田と共に動物園に向かった。
高田は唯一人の友人を失いたくないと、事件から手を引くように忠告するも、探偵は手を引くつもりなどなかった。

沙織の下へ向かった探偵は、佐山が使っていた銃を取り出すと、沙織に向けて自分の依頼人に手を出せば殺すと脅しを掛ける。
霧島という人物を知った探偵は、一緒に飲んだら楽しい奴だった気がすると語り、沙織は彼の言葉に涙を流す。

キョウコから電話が掛って来てくる。
探偵は既に30万が振り込まれている事を確認していた。
大変ではないが時間が掛る依頼だというキョウコ。
依頼内容は「小樽のミノベが会いたがっている」と沙織を呼び出して、一緒に来るはずの人物と写真を撮る事だった。それが彼女たちを破滅させる事が出来るのだという。
電話をすると、沙織は結婚式前であり「行くわけがない」と否定するも、キョウコの言葉通りに動揺していた。

小樽でキョウコを待ち続ける探偵。
1日目はずっと待ち続けるも沙織は姿を見せず、2日目はそれらしき人物に緊張するも別人で、沙織たちは姿を見せない。
時間が経過し、結婚式直前となり、探偵は過去の記憶が蘇り、一つの真実に辿り着く。
探偵は携帯電話で沙織へと電話を掛けると、彼女がコンドウキョウコなんだろう、と問いただす。
彼女がやろうとしている事に気付いた探偵だが、沙織はベンチの下を見れば全て判ると告げて電話を切ってしまう。
ベンチの下から手紙を発見した探偵。

そこには沙織にとって霧島との生活の時が一番幸せだった事。
霧島が娘である京子の死を知って哀しみ、真実を暴こうとした事。
黒幕が学生運動時代の裏切り者であり、彼と百合子が別れる原因を作った岩淵である事を突き止めた事。
そして霧島が殺害されてしまったため、百合子は復讐のために彼らの懐へと潜り込んだ事。
だが懐に入り込み過ぎたため身動きが取れなくなってしまい、探偵に依頼した事。
探偵の調査で復讐の相手を確信した沙織は、加藤を殺害した事が書かれていた。
沙織が探偵を知っていたのは、霧島のために時計を会に行った時に、男に絡まれていた沙織を探偵が助けた事があり、その時に名刺を渡していたからだった。
そして追伸として、探偵が霧島の事を好きになったと言ってくれた事が嬉しかったと書きつづられていた。
電車に飛び乗った探偵は蹲りながら、速度を上げてくれと嘆く。

純白のウエディングドレスに身を包んだ沙織は貢と共に披露宴会場を歩く。
沢山の人々に祝福されながら歩く沙織は、南の目の前にやってくると花籠の中に隠していた拳銃を取り出すと南を射殺。続いて驚く貢をも撃ち殺してしまう。
パニックとなって客が逃げ惑う中、沙織は返り血を浴びながら恭輔へと向かうと、怒りながら立ち上がった恭輔に銃弾を撃ち込んだ。
誰も居なくなった披露宴会場に佇む沙織は、全ての復讐を成し遂げると、最後は自分のこめかみに銃口を当てると自ら命を絶った。

探偵が披露宴会場へと駆け付けると、そこは人だかりが出来ていた。野次馬を掻き分けて高田がいた一番前までやってきた探偵は、救急車に運ばれる4つの担架の中から、直ぐに沙織の乗せられた担架を見つけ出した。

KELLER OHATAで酒を飲んでいた探偵に、マスターは一つの箱を差し出す。
それはコンドウキョウコからの贈り物だった。
最初の約束通り、オメガの時計。かつて沙織が霧島にプレゼントするために買った時計だった。
彼が使ってくれれば霧島もきっと喜ぶ、入っていたカードにはそう書かれていた。


探偵は高田と共に新たな依頼を受けて張り込み。
いつものように高田の車で尾行しようとエンジンを掛けると、ボンネットが爆発した……

●キャスト
(俺)・探偵(大泉洋)
高田(松田龍平)
霧島敏夫(西田敏行)
沙織(小雪)
マキ(カルメン・マキ)
南(中村育二)
加藤(高島正伸)

・ススキノの住人
北海道日報記者 松尾(田口トモロヲ)
桐原組幹部 相田(松重豊)
桐原組組長(片桐竜次)
喫茶「モンデ」看板娘 峰子(安藤玉恵)
ソープランド「英雄好色」客引き 源ちゃん(マギー)
ケラーオオハタ マスター(枡田徳寿)
スポーツバーのマスター(榊英雄)
スポーツバーの店員(諏訪魔)

・「皆楽会館」放火事件関係者
近藤京子(街田しおん)
近藤百合子(竹下景子)
近藤恵(吉高由里子)
元従業員(新田真弓)

・「則天道場」関係者
佐山(浪岡一喜) 副長
田口晃(武井椋)
田口幸平(有薗芳記)
田口康子(阿知波悟美)
塾生(野村周平)

・銀漢興産 
岩淵恭輔(石橋蓮司)
岩淵貢(本宮泰風)

 【感想】

東直己氏の原作「ススキノ探偵」シリーズ「バーにかかってきた電話」の映像化。
エンディング後に続編の発表も行われました。

全体的には次々とイベントが発生するので飽きさせない。
笑える場面も要所要所に含まれていて、特に印象が強いのは、探偵が高田に電話したら留守電であっという間に切れた時と、ラストで車のボンネットが爆発した場面かな。
買い換える事を検討していたけど、次回作で車が変わっているのかどうか気になるところ。
探偵もの特有の推理物を期待すると肩透かしを食らう。推理よりもアクションなどがメインと考えた方が良いだろう。
ただラストがラストだけに痛快さはなく、物悲しい終わり方なんですが。
だからこそ、最後の最後に探偵の日常を挟んで、嫌な感じの終わり方を消したのだろうとも思える。

お話はコンドウキョウコ=沙織というのは終始見えているので意外性に欠けてしまう感じだろうか。
一度は物語の中で否定されるものの、視聴者の立場からだと否定しきれていない。
一つだけなんだのは実は沙織=近藤恵という可能性。序盤ではキョウコと沙織の接点が見つからず、沙織の妹だからなのかと思っていたけど、霧島と京子の関係を知っていたから名乗っていたんだね。
岩淵との結婚にしても、懐に飛び込んで殺しやすくするためだろう、というのが見えてしまう。
スポーツバーのマスターに探偵に事件から手を引くように依頼したのも、岩淵と結婚するんだから本気で邪魔に思っているなら彼の手下を使えば良いのに、わざわざ堅気に依頼しているのは彼の身を案じての事というのが見える。
写真を撮って来て欲しいとか言われたのなんて、完全に巻き込まない様に遠ざけたというのが判ってしまうし。
沙織の最後は小雪の演技が光る狂気を滲ませるわけでもなく、怒りに駆られているのでもなく、ただ淡々と殺して行くのが逆に彼女の決意のようなものを感じさせる。
小樽でのネタばれでは、ちょっと違和感を感じたのが、探偵が沙織に電話する場面と手紙を見つけた後の行動。
沙織が何をしようとしているのか気付いているのだから、普通なら電話を掛けながらも駅へと向かって走っているのではないかと思うのだよね。それに手紙を見つけた後も、その場で読んでから走り出すのではなく、持って走って電車の中で読むべきだと思うのだが。

女性を助けようとした霧島が殺害されるシーンでは、普通ならば霧島はある程度痛めつけて立ち去るだけにも関わらず、彼への暴行を男たちが優先的にしている事、最後に助けようとした女性が蹴っているところなどから、狂言誘拐であり、目的が霧島殺害だという事が判る。
しかし予告とかを見ていた時は、西田敏行がもっと出てきて探偵と絡むのかと思っていたら予想以上に直ぐに退場してビックリした。

大泉洋の探偵はハードボイルドだけど、二枚目になりきらないところなど彼にマッチしていたかな。

探偵は最初は腕っ節が弱いのかと思いきや、どうやら並みよりは強いんだね。
ただ多勢に無勢に勝てるほどには強くないから、もっと強い高田が活躍していたのか。
その高田は空手の師範という事でめっぽう強く、アクションシーンで大活躍するも、骨折した事でそれ以降は活躍の場が無くなってしまったのが残念な感じ。

高島正伸演じる加藤はイカれた感じが出ていて良かった。
加藤が殺された時にイヤリングのようなものが落ちていて、それに似た感じのイヤリングを沙織がしていたから、沙織がイヤリングを落としていたという伏線なのかと思いきや、全く関係なかった。
ただのボタンか何かだったのかな。
しかし加藤を呼びだした時に生贄にされた禿げ頭に髭の親父さんはどうなったんだろうな。一番の被害者は彼だよ。

その加藤に殺されてしまった田口夫妻。
確かに炭鉱閉鎖などで職に就けなくなって生活苦から荒れた人とかは沢山いたんですよね。
時代の犠牲者のような人ではあるのだけど、その哀愁よりもどうしても自業自得感があるのは手に入れた金でキャバクラとかに通っていたせいだろう。
奥さんは何も知らずに巻き込まれて殺されてしまった可愛そうな人。

個人的評価:72点

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プロフィール

黒虎

Author:黒虎
アニメや音楽・映画などの個人的主観に基づいた感想をつらつらと駄文で書き綴っています。

趣味はアニメ・音楽・カラオケ・映画。
大阪在住の関西人。

年中無休で貧乏人です
語学力はサッパリ。記憶力はトリです。感性もイマイチです。故に高尚な表現によるレビューなどは期待出来ません、あしからず。

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