BLOOD-C 第12話(最終回)「わすれじの」
ルールを破り更衣小夜に全てが仕組まれたものだった事を教えてしまった筒鳥香奈子、求衛ねね、求衛のの、時真慎一郎の4人の前に現れた全ての仕掛け人・七原文人。
文人の姿に怯える香奈子たち。
姿を見ただけで怯えるというのは、文人の権力がどんなに凄いのか、という事の証明でもあるのだろうな。まぁ、犯罪のもみ消しとか、村一個を捏造するとか可能なんだから当然だろうが。
このままでいいのかと問い掛ける柄総逸樹だが、文人はここまでなってしまってはもう珈琲で下に戻すのは難しいから仕方ないと笑う。
必死に弁解しようとするねねとののに対して、文人は若さ故の過ちかと微笑む。
慎一郎はもう嫌で、ここまでの出演料を払えと要求するも、優花に契約違反である事を指摘される。
どこまでも小さい男です。この状況下で金を貰えるとか考えているあたりがあまりにも浅はかで、裏切った4人の中でも一番頭の悪い事を示してるよな。
自由となった小夜は、かつての文人の言葉を思い出していた。
餌として彼女の同類である朱食免を提供するという。
人の姿とは異なる異形の存在であり、人を喰らうもの。
国は手に負えない彼らと約定を交わし、一定数の人を食べる権限を与える変わりに、それ以外は襲わないと。
彼ら古きものと朱食免との約定を交わしたのは遙かな昔であり、その真の恐ろしさを知る者は少ない。
やはり餌とは古きもの。翼手でありながら特異な小夜は彼らの血を飲む存在だったわけだ。
まぁ、それだけでなくここまでの戦いを見ても、古きものを餌にするという事は、彼らよりも強い存在だという事の証明でもあるのだろうが。
文人の姿に怯える香奈子たち。
姿を見ただけで怯えるというのは、文人の権力がどんなに凄いのか、という事の証明でもあるのだろうな。まぁ、犯罪のもみ消しとか、村一個を捏造するとか可能なんだから当然だろうが。
このままでいいのかと問い掛ける柄総逸樹だが、文人はここまでなってしまってはもう珈琲で下に戻すのは難しいから仕方ないと笑う。
必死に弁解しようとするねねとののに対して、文人は若さ故の過ちかと微笑む。
慎一郎はもう嫌で、ここまでの出演料を払えと要求するも、優花に契約違反である事を指摘される。
どこまでも小さい男です。この状況下で金を貰えるとか考えているあたりがあまりにも浅はかで、裏切った4人の中でも一番頭の悪い事を示してるよな。
自由となった小夜は、かつての文人の言葉を思い出していた。
餌として彼女の同類である朱食免を提供するという。
人の姿とは異なる異形の存在であり、人を喰らうもの。
国は手に負えない彼らと約定を交わし、一定数の人を食べる権限を与える変わりに、それ以外は襲わないと。
彼ら古きものと朱食免との約定を交わしたのは遙かな昔であり、その真の恐ろしさを知る者は少ない。
やはり餌とは古きもの。翼手でありながら特異な小夜は彼らの血を飲む存在だったわけだ。
まぁ、それだけでなくここまでの戦いを見ても、古きものを餌にするという事は、彼らよりも強い存在だという事の証明でもあるのだろうが。
その力を手に入れたいと考えた文人は、彼らの力を手に入れるためのカードを手に入れた。
小夜を捕らえるために「彼」と出逢い、小夜と出会った。
人ではなく、古きものたち同類を糧とする特異な存在であり、それ故に古きものから畏れられる特別な存在だった。
人は変われる。
しかし変わりたいものと変われないものがあり、どうしても変われない根本的な部分はそのままとして、それ以外の全てを変えた時に、前と同じ人間なのか、それとも根本となる部分は変わるのか否か、それを確かめたいのだという。
「……私は、変わらない」
「なら試してみよう……二人で」
変わらないと誓った小夜と、変わって欲しいと願った文人。
しかし彼はその根本の部分が変わるかどうかを見定めて、何がしたいのか、そこがハッキリしていない。なぜそんな事をしたいのか。わざわざ小夜を使ってまでする必要がある事なのか謎。
別に確かめるだけなら、他の人間を使って記憶を消して、全く違う環境に放り込むだけでも良かったのではないのか。それとも人ならざるものを、人にするほどの劇的な変化が欲しかったのか。
記憶も戻って大団円であり、もう終わりでいいよね、と確認するねねとののに対して、文人は演じられない役者には舞台を降りて貰うと笑う。
慎一郎が古きものに襲われ、喰い殺される。
呪符を持っていた彼らだが、一度死んだフリをした後に渡されたものはニセモノであり通用しなかった。
逃げ出すねねととののもあえなく捕らえられると次々と喰い殺される。
ま、当然そうなるよね。
殺害シーンには修正が入っても、女子高生のパンツには修正入らないんだな……まぁ、まったく色気も何もないけど。
そして残った香奈子も最初から裏切る事が見越されており、偽の呪符が渡されていた。
捕らえられ喰い殺されようとした香奈子だが、それを助けたのは小夜だった。
よく香奈子は今まで襲われなかったな。
慎重な性格だから現場に近づかなかったのか。途中で香奈子が本当に襲われていても、構わないとか思われていたんだろうな。
小夜は刀を突き立てて一本の腕を封じ、もう一本の腕をへし折ると、香奈子を喰おうとする口へ自らも飛び込んで身体の中へと進むと、気の切れ端で体内から古きものの心臓を貫いて倒してしまう。
てか、あんな身体の半分を口に入れられたまま暴れていたら、確実に香奈子は牙が身体に刺さると思うんだが……
武器は何でもいいのだという事実に驚く網埜優花。
御神刀は神社の娘であるから、という理由付けのために渡されていた武器に過ぎなかった。
一連の戦いを哀しそうに見つめる柄総逸樹。
小夜の武器が日本刀以外のものでもいいとかいう残念設定になっちゃったよ。
そしてこれまで一言も喋ってない逸樹。やはり彼だけはこの芝居を続ける中で、本気で小夜に惚れてしまってるんじゃないのか。
古きものを倒し、口の中から現れた小夜の姿に逃げ出した香奈子が助けを求めたのは、神社の中にいた更衣唯芳だった。
だが彼は香奈子を抱きしめるとその首に食らいついて殺してしまう。
だろうな。香奈子は唯芳も自分たちと同じメインキャストの人間だとか思いこんでいたのかな。
彼こそ小夜を捕らえたものであり、今朝、文人に与えられた小夜の血によって完全に者に戻っていた。
唯芳の正体は古きものと人間の混血児であり、人を超える人の姿を持つもの。小夜に近しい存在。
文人はだからこそ、小夜は彼を父として慕う一因となったのだろうと分析していた。
文人がやたらとわざとらしく珈琲だのギモーブを勧めていたのと、唯芳がそれらを強く拒絶していたのは自分が記憶を失って元に戻る事を知っていたからなんだな。
彼もまた父親として小夜と共にいる間に情が湧いてしまっていたという事か。
小夜の血は暗示を与える事で古きものを操ることができる。
この芝居が始まってから、現れる場所も襲う相手も全てが操られていた。
虚ろな表情で日本刀を構えて、躊躇なく小夜に襲いかかってくる。
操れるにもかかわらず人々を殺したのは、メインキャストは生きていた方が効率がいいが、エキストラは使い捨てても問題ないのだという。
怒りを見せる小夜だが、文人は小夜が人間を襲わないのは何者かによって与えられた暗示でしかないと告げる。
文人はそれを利用して今回の「人を守る」記憶を行った。
「誰の暗示、いや、誰との契約なんだろうね。
だからボクは約束したんだ。
君が勝ったら、人を殺せるようにしてやるってね。
ボクが勝ったら……」
小夜の契約。それが時折蘇っていた光の記憶なんだろう。
おそらく遙か昔に戦った人間に敗れるか何かして、人を襲わないことを誓ったのか。
小夜の前に切り伏せられた唯芳は、文人の命令で人から異形の姿へと転じる。
先ほどまでより遙かに強い力を発揮する唯芳と、斬り合う小夜。
圧倒的なスピードとパワーで襲いかかる唯芳に、自分の血で操られているだけだと彼を元に戻そうとする。
「小夜」と呪縛から逃れ掛けた唯芳だが、文人の声で再び操られてしまう。
留めをさそうと襲いかかった唯芳に対し、瞳を赤く輝かせた小夜は彼の両腕を切り落として倒してしまう。
記憶を戻そうとしていた割りに、結局は倒すことを選んだ。目が赤くなると本来の力を取り戻すと同時に、相手を殺すことにも躊躇が無くなるのか?
唯芳の敗北を確認した文人はその場から立ち去る。
「光の先を、探し当てたか」
人間の姿へと戻った唯芳。
「初めて、会えた。
……己に近い者。
……嬉しかった、共にいられて。
それは、偽りでは、ない……
だからこそ、苦しかった……」
「父様……」
小夜は息絶えた唯芳を抱きしめて涙する。
全てを思い出しても父として慕うのだね。
怒りに満ち、文人を追った小夜。
「殺したいのか、ボクを。
でもまだその時じゃないんだ」
文人は手鏡を取り出すと、落として割ってしまう。
と、境内に新たな古きものが現れて小夜の行く手を阻む。
それを一刀両断にした小夜だが、文人の護衛の兵の銃撃に妨害される。
そんな小夜を助けようとしたのは逸樹だった。
彼は小夜の身代わりとなって兵士に撃たれ、裏切り者として殺害される。
演技だったが、やがて本当に小夜の事を好きになったのだという逸樹。
「それは私ではない」
「うん。
でもきっと、君の一部でもあるんだよ」
息絶える逸樹。
やはり彼は小夜に惚れてしまっていたんだね。優花ももう少し小夜に対して何かしら思い入れがあるのかと思いきや、ただ文人に忠実なだけの存在だったらしい。
彼ら二人がどういう条件でこの芝居に参加したのかは不明。
優花の忠誠振りを見ると、彼女はむしろ参加者のフリをした文人の部下だった、という可能性が高そうだけど。
真っ二つに切り裂かれながら、二体になって蘇生した古きもの。
何体もの古きものが次々と町のエキストラに襲いかかり、約束が違うと人々は逃げまどう。
もう村を破棄するから、今回の事を知る人間は全て排除するという事か。最初からそのつもりだっんだろうな。
メインキャストで唯一残った優花。
彼女の願いは政治家・東京都知事となるために助力を得ること。
本当は良い年齢だけど、なんちゃって女子高生をやっていたらしい。
知事になるのは30歳以上の筈なんだけど……いくつなんだよ。
それとも将来を見据えてのこと?
町で人を襲う古きものたちを次々と切り伏せていく小夜は、目の力で古きものの本体を見つけるとこれを切り刻む。途端、全ての古きものが倒される。
学校の屋上に止めてあったヘリに乗って逃げる文人達を必死に追跡する小夜だが、後一歩のところで文人に顔面を銃で撃ち抜かれてしまう。
「まだ教えてあげてなかったね。
君のお気に入りのギモーブ、餌の血で作っていたから美味しかっただろう。
あれは、人間の内臓の感触に似てるんだって。
いつか君が人間を殺せるようになったら、本物を味わえるよ。
またね、小夜……」
人ではない小夜は頑迷を撃たれた程度では死なないと判っているという事か。
荒れ果てた町。
1人そこに力なく倒れる小夜は、町で過ごした人々の事を思い浮かべる。
そんな小夜の姿を見つめる犬。
文人に捕らえられる前に願った「己のままでいたい」という小夜の願い。
「次の願いのために、行くか、小夜。
けれど、その願いは……」
小夜は撃ち抜かれた左目を自分のスカートの切れ端で止血、眼帯のようにすると駆け出す。
えっと……この犬は必要だった? なんか無理矢理CLAMPワールドにするため、持ち出してきたような気がしてならない。絶対に必要ないよね。
しかもCLAMP作品が興味ない人にはこの犬がなんなのかすら判らない放置っぷり。
劇場版BLOOD-C 2012/6/2公開予定
「勝者には褒美を
敗者には罰を」
東京が血に染まる、という事は追跡した小夜と文人の決着編という事か。
東京が舞台だというのだから、優花が知事をしてるんだろうな。
小夜は小夜らしくセーラー服になったよ。
どこぞの監督はそれぞれ独立しているとか宣ってなかった?
完全にテレビで完結せず、劇場版に続いてるじゃねぇか。
まぁ、そうなるとは思っていたけど。
劇場版を見に行くか、DVDがレンタルされるようになるまで待つべきか、悩み中。
そんなわけで一応、最終回。
善せん゛解決してなくて、大量の死人が出ただけだけど。
文人が勝った時に何を得ようとしていたのか、小夜のもう一つの願いというのがなんなのかも謎のまま。
正直、想像よりも酷かったな。
ただグロい映像を見せれば良いとでも思っていたのだろうか。しかもホラーほどにグロいわけでもなく、ただ残虐なだけ。
確実にBLOODシリーズの黒歴史となりそうだよね。
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小夜を捕らえるために「彼」と出逢い、小夜と出会った。
人ではなく、古きものたち同類を糧とする特異な存在であり、それ故に古きものから畏れられる特別な存在だった。
人は変われる。
しかし変わりたいものと変われないものがあり、どうしても変われない根本的な部分はそのままとして、それ以外の全てを変えた時に、前と同じ人間なのか、それとも根本となる部分は変わるのか否か、それを確かめたいのだという。
「……私は、変わらない」
「なら試してみよう……二人で」
変わらないと誓った小夜と、変わって欲しいと願った文人。
しかし彼はその根本の部分が変わるかどうかを見定めて、何がしたいのか、そこがハッキリしていない。なぜそんな事をしたいのか。わざわざ小夜を使ってまでする必要がある事なのか謎。
別に確かめるだけなら、他の人間を使って記憶を消して、全く違う環境に放り込むだけでも良かったのではないのか。それとも人ならざるものを、人にするほどの劇的な変化が欲しかったのか。
記憶も戻って大団円であり、もう終わりでいいよね、と確認するねねとののに対して、文人は演じられない役者には舞台を降りて貰うと笑う。
慎一郎が古きものに襲われ、喰い殺される。
呪符を持っていた彼らだが、一度死んだフリをした後に渡されたものはニセモノであり通用しなかった。
逃げ出すねねととののもあえなく捕らえられると次々と喰い殺される。
ま、当然そうなるよね。
殺害シーンには修正が入っても、女子高生のパンツには修正入らないんだな……まぁ、まったく色気も何もないけど。
そして残った香奈子も最初から裏切る事が見越されており、偽の呪符が渡されていた。
捕らえられ喰い殺されようとした香奈子だが、それを助けたのは小夜だった。
よく香奈子は今まで襲われなかったな。
慎重な性格だから現場に近づかなかったのか。途中で香奈子が本当に襲われていても、構わないとか思われていたんだろうな。
小夜は刀を突き立てて一本の腕を封じ、もう一本の腕をへし折ると、香奈子を喰おうとする口へ自らも飛び込んで身体の中へと進むと、気の切れ端で体内から古きものの心臓を貫いて倒してしまう。
てか、あんな身体の半分を口に入れられたまま暴れていたら、確実に香奈子は牙が身体に刺さると思うんだが……
武器は何でもいいのだという事実に驚く網埜優花。
御神刀は神社の娘であるから、という理由付けのために渡されていた武器に過ぎなかった。
一連の戦いを哀しそうに見つめる柄総逸樹。
小夜の武器が日本刀以外のものでもいいとかいう残念設定になっちゃったよ。
そしてこれまで一言も喋ってない逸樹。やはり彼だけはこの芝居を続ける中で、本気で小夜に惚れてしまってるんじゃないのか。
古きものを倒し、口の中から現れた小夜の姿に逃げ出した香奈子が助けを求めたのは、神社の中にいた更衣唯芳だった。
だが彼は香奈子を抱きしめるとその首に食らいついて殺してしまう。
だろうな。香奈子は唯芳も自分たちと同じメインキャストの人間だとか思いこんでいたのかな。
彼こそ小夜を捕らえたものであり、今朝、文人に与えられた小夜の血によって完全に者に戻っていた。
唯芳の正体は古きものと人間の混血児であり、人を超える人の姿を持つもの。小夜に近しい存在。
文人はだからこそ、小夜は彼を父として慕う一因となったのだろうと分析していた。
文人がやたらとわざとらしく珈琲だのギモーブを勧めていたのと、唯芳がそれらを強く拒絶していたのは自分が記憶を失って元に戻る事を知っていたからなんだな。
彼もまた父親として小夜と共にいる間に情が湧いてしまっていたという事か。
小夜の血は暗示を与える事で古きものを操ることができる。
この芝居が始まってから、現れる場所も襲う相手も全てが操られていた。
虚ろな表情で日本刀を構えて、躊躇なく小夜に襲いかかってくる。
操れるにもかかわらず人々を殺したのは、メインキャストは生きていた方が効率がいいが、エキストラは使い捨てても問題ないのだという。
怒りを見せる小夜だが、文人は小夜が人間を襲わないのは何者かによって与えられた暗示でしかないと告げる。
文人はそれを利用して今回の「人を守る」記憶を行った。
「誰の暗示、いや、誰との契約なんだろうね。
だからボクは約束したんだ。
君が勝ったら、人を殺せるようにしてやるってね。
ボクが勝ったら……」
小夜の契約。それが時折蘇っていた光の記憶なんだろう。
おそらく遙か昔に戦った人間に敗れるか何かして、人を襲わないことを誓ったのか。
小夜の前に切り伏せられた唯芳は、文人の命令で人から異形の姿へと転じる。
先ほどまでより遙かに強い力を発揮する唯芳と、斬り合う小夜。
圧倒的なスピードとパワーで襲いかかる唯芳に、自分の血で操られているだけだと彼を元に戻そうとする。
「小夜」と呪縛から逃れ掛けた唯芳だが、文人の声で再び操られてしまう。
留めをさそうと襲いかかった唯芳に対し、瞳を赤く輝かせた小夜は彼の両腕を切り落として倒してしまう。
記憶を戻そうとしていた割りに、結局は倒すことを選んだ。目が赤くなると本来の力を取り戻すと同時に、相手を殺すことにも躊躇が無くなるのか?
唯芳の敗北を確認した文人はその場から立ち去る。
「光の先を、探し当てたか」
人間の姿へと戻った唯芳。
「初めて、会えた。
……己に近い者。
……嬉しかった、共にいられて。
それは、偽りでは、ない……
だからこそ、苦しかった……」
「父様……」
小夜は息絶えた唯芳を抱きしめて涙する。
全てを思い出しても父として慕うのだね。
怒りに満ち、文人を追った小夜。
「殺したいのか、ボクを。
でもまだその時じゃないんだ」
文人は手鏡を取り出すと、落として割ってしまう。
と、境内に新たな古きものが現れて小夜の行く手を阻む。
それを一刀両断にした小夜だが、文人の護衛の兵の銃撃に妨害される。
そんな小夜を助けようとしたのは逸樹だった。
彼は小夜の身代わりとなって兵士に撃たれ、裏切り者として殺害される。
演技だったが、やがて本当に小夜の事を好きになったのだという逸樹。
「それは私ではない」
「うん。
でもきっと、君の一部でもあるんだよ」
息絶える逸樹。
やはり彼は小夜に惚れてしまっていたんだね。優花ももう少し小夜に対して何かしら思い入れがあるのかと思いきや、ただ文人に忠実なだけの存在だったらしい。
彼ら二人がどういう条件でこの芝居に参加したのかは不明。
優花の忠誠振りを見ると、彼女はむしろ参加者のフリをした文人の部下だった、という可能性が高そうだけど。
真っ二つに切り裂かれながら、二体になって蘇生した古きもの。
何体もの古きものが次々と町のエキストラに襲いかかり、約束が違うと人々は逃げまどう。
もう村を破棄するから、今回の事を知る人間は全て排除するという事か。最初からそのつもりだっんだろうな。
メインキャストで唯一残った優花。
彼女の願いは政治家・東京都知事となるために助力を得ること。
本当は良い年齢だけど、なんちゃって女子高生をやっていたらしい。
知事になるのは30歳以上の筈なんだけど……いくつなんだよ。
それとも将来を見据えてのこと?
町で人を襲う古きものたちを次々と切り伏せていく小夜は、目の力で古きものの本体を見つけるとこれを切り刻む。途端、全ての古きものが倒される。
学校の屋上に止めてあったヘリに乗って逃げる文人達を必死に追跡する小夜だが、後一歩のところで文人に顔面を銃で撃ち抜かれてしまう。
「まだ教えてあげてなかったね。
君のお気に入りのギモーブ、餌の血で作っていたから美味しかっただろう。
あれは、人間の内臓の感触に似てるんだって。
いつか君が人間を殺せるようになったら、本物を味わえるよ。
またね、小夜……」
人ではない小夜は頑迷を撃たれた程度では死なないと判っているという事か。
荒れ果てた町。
1人そこに力なく倒れる小夜は、町で過ごした人々の事を思い浮かべる。
そんな小夜の姿を見つめる犬。
文人に捕らえられる前に願った「己のままでいたい」という小夜の願い。
「次の願いのために、行くか、小夜。
けれど、その願いは……」
小夜は撃ち抜かれた左目を自分のスカートの切れ端で止血、眼帯のようにすると駆け出す。
えっと……この犬は必要だった? なんか無理矢理CLAMPワールドにするため、持ち出してきたような気がしてならない。絶対に必要ないよね。
しかもCLAMP作品が興味ない人にはこの犬がなんなのかすら判らない放置っぷり。
劇場版BLOOD-C 2012/6/2公開予定
「勝者には褒美を
敗者には罰を」
東京が血に染まる、という事は追跡した小夜と文人の決着編という事か。
東京が舞台だというのだから、優花が知事をしてるんだろうな。
小夜は小夜らしくセーラー服になったよ。
どこぞの監督はそれぞれ独立しているとか宣ってなかった?
完全にテレビで完結せず、劇場版に続いてるじゃねぇか。
まぁ、そうなるとは思っていたけど。
劇場版を見に行くか、DVDがレンタルされるようになるまで待つべきか、悩み中。
そんなわけで一応、最終回。
善せん゛解決してなくて、大量の死人が出ただけだけど。
文人が勝った時に何を得ようとしていたのか、小夜のもう一つの願いというのがなんなのかも謎のまま。
正直、想像よりも酷かったな。
ただグロい映像を見せれば良いとでも思っていたのだろうか。しかもホラーほどにグロいわけでもなく、ただ残虐なだけ。
確実にBLOODシリーズの黒歴史となりそうだよね。


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