輪るピングドラム 11TH STATION「ようやく君は気がついたのさ」
東鴎病院にて高倉晶馬を人質に取られたことで、荻野目苹果が持っていた姉・荻野目桃果の運命日記は夏芽真砂子に奪われてしまった。
「嫌だわ、早く磨り潰さないと」
夏芽真砂子は彼女の事を思い出してやってきた高倉冠葉の姿を監視カメラ越しに見つめながら呟く。
話があるとカメラ越しに伝える冠葉を真砂子は屋敷へと迎え入れる。
屋敷の中には冠葉の写真が貼り付けられた網掛けのセーターが飾られていた。
怖っ!
真砂子は正体を明かした時点で冠葉が乗り込んでくる事も全部計算尽くだったんだろうね。
冠葉の肖像画を描きながら、この前のゲームは楽しんで貰えたかと告げる真砂子に相変わらず悪趣味だと吐き捨てる冠葉。
肖像画はありのままを映し出すが、生きている人間は自分も冠葉も平気で嘘を吐くのだという。
カンバスの中の冠葉こそが真実であり、現実の彼の愛の囁きも、恋の一時の激情もホルモンの影響に過ぎないという。
「ねぇ?
わたくしのこと、どれぐらい愛してる?」
「やめろ! お前は単なるストーカーだ」
冠葉は肩にもたれ掛かる真砂子を振り払う。
確かに真砂子の思考パターンは完全にストーカーのものだよね。自分がストーカーではないと考えているところがより一層過ストーカーっぽい。
この世は愛の狩り場であり、人は愛の狩人だという持論を展開する真砂子。
自分に釣り合うのは冠葉であり、冠葉に釣り合うのは自分。二人の狩りの運命なのだという。
あの時の言葉を忘れたのかという真砂子に、子供の時の戯言だと切り捨てる冠葉は、真砂子の差し出した紅茶に久宝阿佐美の病室で拾った弾丸を入れる。
一号ペンギンは前回に引き続きエスメラルダに迫られてるけど、この二羽の関係はなんなんだろう……
「嫌だわ、早く磨り潰さないと」
夏芽真砂子は彼女の事を思い出してやってきた高倉冠葉の姿を監視カメラ越しに見つめながら呟く。
話があるとカメラ越しに伝える冠葉を真砂子は屋敷へと迎え入れる。
屋敷の中には冠葉の写真が貼り付けられた網掛けのセーターが飾られていた。
怖っ!
真砂子は正体を明かした時点で冠葉が乗り込んでくる事も全部計算尽くだったんだろうね。
冠葉の肖像画を描きながら、この前のゲームは楽しんで貰えたかと告げる真砂子に相変わらず悪趣味だと吐き捨てる冠葉。
肖像画はありのままを映し出すが、生きている人間は自分も冠葉も平気で嘘を吐くのだという。
カンバスの中の冠葉こそが真実であり、現実の彼の愛の囁きも、恋の一時の激情もホルモンの影響に過ぎないという。
「ねぇ?
わたくしのこと、どれぐらい愛してる?」
「やめろ! お前は単なるストーカーだ」
冠葉は肩にもたれ掛かる真砂子を振り払う。
確かに真砂子の思考パターンは完全にストーカーのものだよね。自分がストーカーではないと考えているところがより一層過ストーカーっぽい。
この世は愛の狩り場であり、人は愛の狩人だという持論を展開する真砂子。
自分に釣り合うのは冠葉であり、冠葉に釣り合うのは自分。二人の狩りの運命なのだという。
あの時の言葉を忘れたのかという真砂子に、子供の時の戯言だと切り捨てる冠葉は、真砂子の差し出した紅茶に久宝阿佐美の病室で拾った弾丸を入れる。
一号ペンギンは前回に引き続きエスメラルダに迫られてるけど、この二羽の関係はなんなんだろう……
あそこから持ち出したのか、という冠葉の質問に答えない真砂子は、記憶を消された少女たちは狩人の資格もない存在だという。
「でもこれはあなたの秘密を守るためにしたこと」
全てを知っているという真砂子に自分には秘密などないと反論する冠葉だが、真砂子はいずれこのままでは世間にばれてしまうと告げる。
冠葉と真砂子も、陽毬が入ったあの不思議な図書館に足を踏み入れた事があるという事か。
過去形ではなく、現在進行形で関与している可能性が高そうだな。
秘密の一つは、少なくとも阿佐美がエスカレーターから転げ落ちたあの事件と関係しているんだよね。やはり彼女を突き落としたのは冠葉なんだろうか?
日記を返せと迫る冠葉は、彼女たちにはただのゲームだと思っていた。
だがそこにペンギンの帽子を被った夏芽マリオが現れ、真砂子は自分たちにも日記が必要だと告げる。
「日記は渡さない。
マリオさんの命を救うためにも、喩えアナタと相争うことになったとしても。
まさかこんな形で、16年前の呪いが実現するとはね。
なんというドラマ、なんという運命!」
笑う真砂子。
16年前の呪い。二人が産まれた時であり、何が起きたのか。
陽毬の事を知ってる冠葉は、同じようにあの帽子を被っているマリオがあの帽子の力で生き延びていて、助けるためにピングドラムを必要としている事を瞬時に気付いたんだろうね。
そうなると冠葉としても複雑なところで、強引に奪い取るのにも躊躇いが出てしまうか。
ただ陽毬のためになら他を犠牲にする覚悟がある冠葉なので、最終的には彼らを犠牲にしてもピングドラムである日記を手にしようとするだろう。
冠葉が去った後、真砂子は電話で自分たちが日記の半分しか持っていない事に冠葉が気付いていないと告げる。
肝心な部分が欠けているため意味がないため、もう半分の行方を早急に調べて欲しいと告げる。
つまりバイクで日記を盗んだのは真砂子ではない、別の誰かだったという事か。
一番怪しいのはやはり時籠ゆり。
後はダブルHだけど、中の人が棒な事を考えると、あの二人にそこまで重要な役割は回されないだろうな。
後は電話の相手が誰なのかも謎のまま。
渡瀬眞悧なのか、それとも別の誰かなのか。意外と多蕗だったりするのだろうか。
無事退院した晶馬は、苹果に何故日記を渡してしまったのかと文句を言う。
ちょっと誘拐されて脅されただけで簡単に日記を渡してしまうなんて馬鹿だという晶馬を殴り飛ばす苹果。
「その通りよ、私が馬鹿だった」
苹果がどれほど心配し、どれほどの決意で日記を手渡したのか判っているのかと腹を立てる。
苹果が今までどれほど日記を大切にしていたのかを考えれば、苹果が手放すためにどれほどの覚悟を必要としたかは想像つくだろうに。
相変わらずダメダメな次男です。
自分が運命を諦めようとしたバツなのだという苹果は、記憶を頼りにプロジェクトMを続行すると宣言する。
桃果は自分なのだという苹果に、苹果は苹果だと否定する晶馬は、手伝わないと告げる。
自分が日記を持ってないからなのか、と問い掛ける苹果に、晶馬は失ったものは永久に手に入らないと告げる。
そんな晶馬に苹果は1人で続けると別れを告げる。
16年に一度だけ地上に現れるというヒメホマレガエルを使って恋の呪いを実行しようと考える苹果。
16歳女子の顔面に乗せて18リットルの汗を採取して意中の彼に飲ませる……どれだけ至難な技だよ。
決死の覚悟で儀式を遂行した苹果は、多蕗桂樹を話があると呼び出すと、二人きりの観覧車で「特別な水」を使った珈琲を勧める。
珈琲を口にした多蕗は、突然苦しみ出したかと思うと、心配する苹果の手を掴む。
「好きだ苹果ちゃん!
愛してる!!!」
まさかの魔術成功。
苹果に対して愛していると多蕗は、自分の翼を休める場所は苹果だったと愛を語る。
そして二人はベッドへ……
しかし苹果は何故か涙が流れる。
ずっと待ち望んでいた時が訪れた筈なのに。
本当は苹果も自分が既に違う気持ちを持っている事に気付いているのに、家族を繋ぎ止めたいという思いがそれから目を逸らさせていたのか。
それに晶馬との諍いで意固地になってしまったのも大きいのだろう。
苹果との諍いが気に掛かっていた晶馬は料理を失敗してしまう。
そんな晶馬が苹果と何かあった事を高倉陽毬は見抜いていた。何故なら、ロールキャベツを作る時は、誰かと仲直りしたいと思っている時だから。
自分の大切な友達でもある苹果とちゃんと仲直りするようにと笑う陽毬。
今日の二号ペンギンはキャベツ丸食い……
多蕗のキスを拒んだ苹果は、運命の恋人同士であり愛し合っているという多蕗の言葉に、自分が本当に多蕗を愛しているのかと疑問を抱き、自分の本当の気持ちに気付く。
苹果が帰ると言い出すと、多蕗は「ケロケロ」と蛙のように鳴き出してしまう。
逃げ出した苹果を執拗に追い掛けてくる多蕗。
恋のおまじないというよりも、呪いのようになってきたよ。
そこにゆりが帰宅してきた。
苹果はゆりに多蕗は自分以外を愛せない身体になってしまっていて、多蕗と別れて欲しいと言い出す。
そんな苹果にあっさりと同意するゆり。
「でもそれで、あなたは幸せになれるのかしら?」
なれるに決まっているという苹果に、ゆりは苹果が晶馬の事を好きなのだと思っていた告げられ、苹果は始めて自分が晶馬を好きなのだと気付く。
ゆりはやたらと余裕綽々だな。
実は凄い大人の女性だったのか。でももしゆりがピングドラムを盗み取った犯人だとしたら、それを平然と隠しているのだから大したものだということになるわけだが。
まぁ有名劇団で主演を勤めるほどの女優だからないわけではないけど。
ちなみにヒメホマレガエルの効果は一晩限りだった。
しかし一晩はこのアホな状態が続くのか……
苹果のマンションで帰りを待っていた陽毬と晶馬。
晶馬はカレー味ロールキャベツを持ってきていた。
「だから嫌なのよ……
全部あなたが悪いんじゃない!」
いきなり苹果に鞄で殴り飛ばされてしまう晶馬。
「私は、多蕗さんが好きなの!」
「え?」
自分が多蕗と愛し合って桃果と一つになる事が、家族を繋ぐための最後の手段だったのに、晶馬が現れたせいで全部台無しになったと責め立てる。
晶馬はまったく苹果の気持ちを理解できてないんだね。
落ちたロールキャベツを拾い集めていた二号ペンギンと三号ペンギン。
二号は股の間で温めるとか余計な事をしてるよ!これだけシリアスな場面で何やってんだか、こいつ。
「どうして……
どうしてアナタは私の前に現れたの?
どうして、私は私だなんて言ったの?
どうして! どうして!
あなたは私のなんなのよ!」
「ボクは、キミのなんなのだろう……」
苹果の言葉に戸惑う晶馬。
苹果は晶馬に惹かれて行くのだろうとは序盤から思っていましたが、問題は晶馬の方が本心ではどういう感情を持っているのかか問題になるのかな。
「生存、戦略ー!!!」
まさかのここで生存戦略。
音楽がいつもの生存戦略と違うのは、いつもの軽い感じのものではないからですね。
「きっと何者にもなれないお前達に告げる。
鳴け、メスザル。
この際、特別に許可してやる。
キーキー喚いて、洗いざらい全部ぶちまけてしまえ」
プリンセス・オブ・ザ・クリスタルの宣言にもいつものように驚いたり反論したりしない晶馬たち。
この状況下にあっても王女様の口の悪さは相変わらず。
苹果はカレーの日が死んだ桃果の月命日である事、そして16年前のその日に苹果が生まれた事を告白する。
桃果は16年前の「あの事件」の被害者だった。
またも出てきた16年前。
桃果の死と同時に生まれた自分は桃果の生まれ変わりであり、晶馬がいなければ全て上手くいったのだという。
晶馬は彼女の運命を狂わせたのは自分だという。
16年前のその日、晶馬と冠葉が生まれ、彼らのせいで桃果が亡くなった、と言い出す。。
「何を、言ってるの?」
「だから、キミのお姉さんが死んだのは、僕達のせいなんだ!」
晶馬の言葉の意味を理解できない苹果。
晶馬の言葉の真意は一体。
「生存戦略、しましょうか」
これまでもちらほらと出てきた16年前という単語。
二人が生まれた日に一体何があったのか。彼を産むために、何かの事件が引き起こされたのか。それともその事件があって彼らが産まれたのか……
全ては16年前の出来事が起因となっている、という事か。実は真砂子も同じ日に生まれているのかな。
そして冠葉たちが今借金を抱えている事とか、両親がいない事とかも全て関係しているのだろうか。
謎を謎を産んで物語りは折り返し地点へ。
次回 STATION 12
生存戦略、妹命令!
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「でもこれはあなたの秘密を守るためにしたこと」
全てを知っているという真砂子に自分には秘密などないと反論する冠葉だが、真砂子はいずれこのままでは世間にばれてしまうと告げる。
冠葉と真砂子も、陽毬が入ったあの不思議な図書館に足を踏み入れた事があるという事か。
過去形ではなく、現在進行形で関与している可能性が高そうだな。
秘密の一つは、少なくとも阿佐美がエスカレーターから転げ落ちたあの事件と関係しているんだよね。やはり彼女を突き落としたのは冠葉なんだろうか?
日記を返せと迫る冠葉は、彼女たちにはただのゲームだと思っていた。
だがそこにペンギンの帽子を被った夏芽マリオが現れ、真砂子は自分たちにも日記が必要だと告げる。
「日記は渡さない。
マリオさんの命を救うためにも、喩えアナタと相争うことになったとしても。
まさかこんな形で、16年前の呪いが実現するとはね。
なんというドラマ、なんという運命!」
笑う真砂子。
16年前の呪い。二人が産まれた時であり、何が起きたのか。
陽毬の事を知ってる冠葉は、同じようにあの帽子を被っているマリオがあの帽子の力で生き延びていて、助けるためにピングドラムを必要としている事を瞬時に気付いたんだろうね。
そうなると冠葉としても複雑なところで、強引に奪い取るのにも躊躇いが出てしまうか。
ただ陽毬のためになら他を犠牲にする覚悟がある冠葉なので、最終的には彼らを犠牲にしてもピングドラムである日記を手にしようとするだろう。
冠葉が去った後、真砂子は電話で自分たちが日記の半分しか持っていない事に冠葉が気付いていないと告げる。
肝心な部分が欠けているため意味がないため、もう半分の行方を早急に調べて欲しいと告げる。
つまりバイクで日記を盗んだのは真砂子ではない、別の誰かだったという事か。
一番怪しいのはやはり時籠ゆり。
後はダブルHだけど、中の人が棒な事を考えると、あの二人にそこまで重要な役割は回されないだろうな。
後は電話の相手が誰なのかも謎のまま。
渡瀬眞悧なのか、それとも別の誰かなのか。意外と多蕗だったりするのだろうか。
無事退院した晶馬は、苹果に何故日記を渡してしまったのかと文句を言う。
ちょっと誘拐されて脅されただけで簡単に日記を渡してしまうなんて馬鹿だという晶馬を殴り飛ばす苹果。
「その通りよ、私が馬鹿だった」
苹果がどれほど心配し、どれほどの決意で日記を手渡したのか判っているのかと腹を立てる。
苹果が今までどれほど日記を大切にしていたのかを考えれば、苹果が手放すためにどれほどの覚悟を必要としたかは想像つくだろうに。
相変わらずダメダメな次男です。
自分が運命を諦めようとしたバツなのだという苹果は、記憶を頼りにプロジェクトMを続行すると宣言する。
桃果は自分なのだという苹果に、苹果は苹果だと否定する晶馬は、手伝わないと告げる。
自分が日記を持ってないからなのか、と問い掛ける苹果に、晶馬は失ったものは永久に手に入らないと告げる。
そんな晶馬に苹果は1人で続けると別れを告げる。
16年に一度だけ地上に現れるというヒメホマレガエルを使って恋の呪いを実行しようと考える苹果。
16歳女子の顔面に乗せて18リットルの汗を採取して意中の彼に飲ませる……どれだけ至難な技だよ。
決死の覚悟で儀式を遂行した苹果は、多蕗桂樹を話があると呼び出すと、二人きりの観覧車で「特別な水」を使った珈琲を勧める。
珈琲を口にした多蕗は、突然苦しみ出したかと思うと、心配する苹果の手を掴む。
「好きだ苹果ちゃん!
愛してる!!!」
まさかの魔術成功。
苹果に対して愛していると多蕗は、自分の翼を休める場所は苹果だったと愛を語る。
そして二人はベッドへ……
しかし苹果は何故か涙が流れる。
ずっと待ち望んでいた時が訪れた筈なのに。
本当は苹果も自分が既に違う気持ちを持っている事に気付いているのに、家族を繋ぎ止めたいという思いがそれから目を逸らさせていたのか。
それに晶馬との諍いで意固地になってしまったのも大きいのだろう。
苹果との諍いが気に掛かっていた晶馬は料理を失敗してしまう。
そんな晶馬が苹果と何かあった事を高倉陽毬は見抜いていた。何故なら、ロールキャベツを作る時は、誰かと仲直りしたいと思っている時だから。
自分の大切な友達でもある苹果とちゃんと仲直りするようにと笑う陽毬。
今日の二号ペンギンはキャベツ丸食い……
多蕗のキスを拒んだ苹果は、運命の恋人同士であり愛し合っているという多蕗の言葉に、自分が本当に多蕗を愛しているのかと疑問を抱き、自分の本当の気持ちに気付く。
苹果が帰ると言い出すと、多蕗は「ケロケロ」と蛙のように鳴き出してしまう。
逃げ出した苹果を執拗に追い掛けてくる多蕗。
恋のおまじないというよりも、呪いのようになってきたよ。
そこにゆりが帰宅してきた。
苹果はゆりに多蕗は自分以外を愛せない身体になってしまっていて、多蕗と別れて欲しいと言い出す。
そんな苹果にあっさりと同意するゆり。
「でもそれで、あなたは幸せになれるのかしら?」
なれるに決まっているという苹果に、ゆりは苹果が晶馬の事を好きなのだと思っていた告げられ、苹果は始めて自分が晶馬を好きなのだと気付く。
ゆりはやたらと余裕綽々だな。
実は凄い大人の女性だったのか。でももしゆりがピングドラムを盗み取った犯人だとしたら、それを平然と隠しているのだから大したものだということになるわけだが。
まぁ有名劇団で主演を勤めるほどの女優だからないわけではないけど。
ちなみにヒメホマレガエルの効果は一晩限りだった。
しかし一晩はこのアホな状態が続くのか……
苹果のマンションで帰りを待っていた陽毬と晶馬。
晶馬はカレー味ロールキャベツを持ってきていた。
「だから嫌なのよ……
全部あなたが悪いんじゃない!」
いきなり苹果に鞄で殴り飛ばされてしまう晶馬。
「私は、多蕗さんが好きなの!」
「え?」
自分が多蕗と愛し合って桃果と一つになる事が、家族を繋ぐための最後の手段だったのに、晶馬が現れたせいで全部台無しになったと責め立てる。
晶馬はまったく苹果の気持ちを理解できてないんだね。
落ちたロールキャベツを拾い集めていた二号ペンギンと三号ペンギン。
二号は股の間で温めるとか余計な事をしてるよ!これだけシリアスな場面で何やってんだか、こいつ。
「どうして……
どうしてアナタは私の前に現れたの?
どうして、私は私だなんて言ったの?
どうして! どうして!
あなたは私のなんなのよ!」
「ボクは、キミのなんなのだろう……」
苹果の言葉に戸惑う晶馬。
苹果は晶馬に惹かれて行くのだろうとは序盤から思っていましたが、問題は晶馬の方が本心ではどういう感情を持っているのかか問題になるのかな。
「生存、戦略ー!!!」
まさかのここで生存戦略。
音楽がいつもの生存戦略と違うのは、いつもの軽い感じのものではないからですね。
「きっと何者にもなれないお前達に告げる。
鳴け、メスザル。
この際、特別に許可してやる。
キーキー喚いて、洗いざらい全部ぶちまけてしまえ」
プリンセス・オブ・ザ・クリスタルの宣言にもいつものように驚いたり反論したりしない晶馬たち。
この状況下にあっても王女様の口の悪さは相変わらず。
苹果はカレーの日が死んだ桃果の月命日である事、そして16年前のその日に苹果が生まれた事を告白する。
桃果は16年前の「あの事件」の被害者だった。
またも出てきた16年前。
桃果の死と同時に生まれた自分は桃果の生まれ変わりであり、晶馬がいなければ全て上手くいったのだという。
晶馬は彼女の運命を狂わせたのは自分だという。
16年前のその日、晶馬と冠葉が生まれ、彼らのせいで桃果が亡くなった、と言い出す。。
「何を、言ってるの?」
「だから、キミのお姉さんが死んだのは、僕達のせいなんだ!」
晶馬の言葉の意味を理解できない苹果。
晶馬の言葉の真意は一体。
「生存戦略、しましょうか」
これまでもちらほらと出てきた16年前という単語。
二人が生まれた日に一体何があったのか。彼を産むために、何かの事件が引き起こされたのか。それともその事件があって彼らが産まれたのか……
全ては16年前の出来事が起因となっている、という事か。実は真砂子も同じ日に生まれているのかな。
そして冠葉たちが今借金を抱えている事とか、両親がいない事とかも全て関係しているのだろうか。
謎を謎を産んで物語りは折り返し地点へ。
次回 STATION 12
生存戦略、妹命令!


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