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異国迷路のクロワーゼ  Partie06「Crinoline -鳥籠-」

ドレス姿でアリス・ブランシュがギャルリ・ド・ロアにやってきた。
ドレス姿のアリスは巴里の街中でも注目の的。でもアンセーニュ・ド・ロア(ロアの看板店)の入口は膨らんだドレスでは入れないらしい。

クロード・クローデルとアリスは口論するも、オスカー・クローデルはまるで恋人を取り合っているみたいだと語る。
アリスと同レベルでやりあっているクロードはまだまだおこちゃまだ。
実はアリスがやってきたのは湯音と写真を撮りたかったから。
今後もこんな感じで何かと理由を付けてはやってくるんだろうな。

写真なんてと否定的なクロードだが、日本でも姉と一緒に撮った事があるという湯音に、アリスは写真を撮って姉に送れば良いと提案。
クロードの顔色を窺う湯音に、素直になれないクロードは湯音の好きにすれば良いと。

家事がまだ残っていたという湯音は、今日はいいから行って来いというクロードの意見も、メイド達にやらせるというアリスの意見も、まったく聞き入れない。そうなると頑固な湯音が意思を曲げないのは二人とも承知済みなので、湯音が家事を終えるまで待つ事に。
楽しそうに家事をする湯音の姿がさっぱり理解できないアリス。

家事を終えてアリスの屋敷にやってきた湯音は、アリスのこれまでの写真を見る。
じっとしているのが苦手なアリスは幾つも失敗した写真がある。
カミーユ・ブランシュの小さい頃の写真もあり、スカートを膨らませるクリノリンを幼い頃からちゃんと身につけている。アリスはこれが苦手で幼い頃は逃げ回っていたという。
クリノリンは極端に動きにくいので、子供が嫌がるのは仕方あるまい。
ちなみにクリノリンが流行ったのは19世紀。

急ぎの仕事もないのに仕事に没頭するクロード。
写真は肖像画家から仕事を奪っており嫌いだというクロードですが、オスカーには湯音の事が心配なのだと見抜かれてました。
湯音がブランシュ家に出入りしてドレスを着たりしている間に湯音の価値観まで変わってしまうのではないか、という心配を抱えている事もお見通し。

湯音に自分のコレクションである着物を着せようとするアリスは、メイド達に着付けさせようとするも、カミーユの意見で湯音の着付けの仕方を見てみることに。
その後は湯音がアリスの着付けをする事に。最初はドレスの上にいつも着物を羽織っていると言っていたアリスですが、カミーユが意見すると素直に湯音に着付けして貰ってます。
クリノリを「鳥籠」みたいだと口にする湯音に、カミーユは「鳥籠とは良く言ったものね」と呟く。
カミーユは自分が籠の鳥だと思っているんだな。

帯を巻くためにコルセットも外して腰回りを平らにする、フランスとは真逆の着付けを不思議に感じるアリス。
コルセットを一日に何度も締めなければならないが、アリスは少しズルをして緩めたりしている。
でもカミーユはそんな事がないというアリスに、カミーユは少し暗い表情を浮かべる。
着物は胸も腰も真っ直ぐな寸胴の方が綺麗に着る事が出来るのですよね。腰は細ければ細い方が良いと、コルセットでぎゅうぎゅうに締め上げていたヨーロッパとは全く逆。ヨーロッパもこれぐらいの時代から次第にコルセットは手間が掛るので衰退していくのですが。

湯音がアリスに着物を着付けした後は、今度は逆にアリス達が湯音にドレスを着せる。
慣れないドレス姿にあたふたする湯音は、バランスが取れずにふらふらして花瓶を割りそうになったりしてます。メイドたちのフォローが早かった。

3人で記念撮影をする事になるも、アリスと湯音はついつい動いてしまってなかなか写真を撮れない。
じっとしていられないにもほどがあるよ。しかし湯音は日本で写真を撮っているという事は、この当時なら日本はもっと長い時間じっとしていないといけなかっただろうに。
そしてアリスはあれだけ色々な写真を撮っているのに、なんでじっとしていられないのやら。

見かけた猫に手を伸ばそうとした湯音だが、クリノリが邪魔で手が届かない。
その様子を見ていたカミーユは少し寂しそうに鳥かごのせいで欲しいモノに手が届かない事がある、と口にする。
やはりカミーユはブランシュ家という家柄のせいで、本当に自分のしたい事を我慢しているようだ。

迎えに来たクロードは湯音のドレス姿にビックリ。
湯音はクロードをカミーユに紹介しようとするが、カミーユの姿は既に庭になかった。その事にクロードは安堵する。
クロードが迎えに来てアリスは不機嫌。

帰り道、カミーユが何か我慢しているのではないか、という湯音にクロードはやはり湯音はあまりあの屋敷に行かない方がいいかもしれないと呟く。
クロードの言葉を疑問にした湯音がくしゃみをすると、またドレスを着せられたらたまらないからだと誤魔化す。
どうやらクロードとカミーユは知り合いっぽいな。
幼い頃に一緒に遊んだりした事があるのかもしれないけど、カミーユはブランシュ家の長女として立派な淑女として生きなければならず、そのしがらみから逃れる事は出来ずに、富裕層(ブルジョワジー)の娘として生きる事を選んだ。そのためクロードとも疎遠になってしまっているところか。それとももっと決定的な決別となった出来事があったのか。
カミーユは昔から“良い娘”だったようだから、アリスのように表だって出ているのではなく、親の目を盗んでこっそりと遊びに出ていたのかな。
クロードが過剰なまでにブランシュ家や金持ちを嫌うのは、ただギャルリが寂れていったりしているから、というだけではなくそうしたカミーユとのわだかまりあるのかもしれないな。

後日、できあがった写真が湯音の下に届けられた。
微笑むカミーユに対して、笑顔の引きつっているアリスと湯音。そして猫の尻尾が写っていた。

次回 Partie07「Lucarne -天窓-」

熱を出した湯音は昔、風邪を引いて姉に看病してもらった時の事を夢見るのか。


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