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夏目友人帳 参 第二話「浮春の郷」

ある日の買い物帰り、道で出逢ったいつもの牛や一つ目の妖怪から、田沼要の父である坊主のお経がここ数日聞こえてこないという話を夏目貴志は聞く。
要は夏目の友人の中で、彼の力の事を知る数少ない人物で、要自身も妖は見えないが気配を感じたりする事が出来る。
気になる貴志だが、人と深い接し方をしてこなかった貴志には、他人の家庭の事情にどこまで踏み込んで話していいのか判らない。
勇気を出して聞いてみると、ただ用事で暫く家を空けているだけで良くある事だった。
確かに深刻にとらえ過ぎなんだな。用事で家を空けているだけにしても、病気にしても、別に聞いてはいけない事ではないし。もっと深刻な内容なら、田沼ももっと辛そうにしていたりするだろう。

安心する貴志の前に名前を返して欲しいという妖怪が橋から現れる。
名前を返そうとする夏目が取り出した友人帳に手を伸ばす妖。その様子に気付かない貴志だったが、偶然にもニャンコ先生が声を掛けた事で妖怪は姿を消す。
一方、田沼は家で怪しい巨大な影を見るようになっていた。
そしてその影を見ると、気分が悪くなってしまう。
要はその影が夏目の名を呼ぶのを耳にしてしまう。

ニャンコ先生は過去に強い障気を振りまいていた妖が復活したという噂を聞く。
噂では夏目レイコに負けて名前を奪われ、それ以来、山で眠りについていたのだという。
しかしレイコはこの土地の名のある妖は片っ端から手下にしてるな。
同じ頃、翌日も橋に現れた妖は友人帳にあるのは自分の名でなく兄の名で、吹春の郷の住人だった。二人は郷に帰る方法を探して何年も旅をしていた。
一年中梅の花が咲き、鳥が飛び交う場所で、人間界とは交わらぬ場所だが、祭りの時などに希に繋がる。
ある時、そうして神楽に惹かれて人間界にやってきた兄妹は郷に帰る方法を探して旅を続けたが、兄は病にかかって障気を放つようになってしまう。
その障気に当てられた妹を、兄は神木の洞に置いてどこかへ言ってしまったのだという。
神木の霊力で回復した彼女は、この地で兄がレイコに封じられたという話を聞いてやってきたのだ。

兄の顔を知らない貴志では呼び出す事が出来ないが、顔の知る自分なら可能だと知った妹は貴志に襲いかかるが、低級の妖を喰っている犯人を捜していた三篠が現れて間一髪助けられる。
相変わらず用心棒のはずのニャンコ先生は役に立たない……

父の不在により寺の境内をうろつくようになった兄の妖の障気に当てられて体調不良となる要。
彼は妖が貴志を探していると知り、手出しさせまいと1人で対策を考える。
貴志は寺の庭に昔の寺の見取り図を目にする。
昔はもっと大きかった寺は、毎年神楽を行っていたのだという。

妖の気配を追って神楽堂跡で妖に辿り着いた貴志は、自分を傷付けようとしていた妖・カナワを止める。
浮春の郷への扉は、郷の住人の血で開かれるため、自分を傷付けては扉を開けようとしていたのだ。
レイコが死んだと聞いたカナワは気を落とす。自分の障気が他の妖を苦しめている事を知って心を痛めていた。
障気にやられたという噂はあっても、カナワ自身が何かしたわけでは無かったからな。ただ帰りたいだけの気のいいう妖だったようだ。

妹が探していると伝える貴志だが、カナワは妹はこの地に来て直ぐに死んでしまったと伝える。
妹を失い1人で旅を続けたカナワは、荒れ寺でレイコと出逢った。
レイコに名前を呼ばれぬまま、山で眠りについていた彼は、目覚めて荒れ寺が綺麗になっている事を知った。
そして田沼の父の独経が聞こえなくなって、昔扉が開いたことがあるという寺に現れたのだという。
カナワを探していたのは、昔郷を追われた妖・サグメだった。追放された彼はカナワの血を使って郷に帰ろうとしていたのだ。

貴志がカナワに名前を返した瞬間、サグメが現れてカナワの身体を刀で突き刺してしまった。
カナワの血に焼け落ちた神楽堂の灰で育った木々が反応して扉が開くが、カナワは最期の力を振り絞ってサグメを抑え込むと、開いた扉から現れた舞師が妖を梅の枝へと変えてしまった。
「見せたかった、この光景を……レイコに」

郷への入り口を探し疲れて辿りついた荒れ寺で、カナワはレイコと出会った。
人の身でありながら強い霊力を持ち妖を見ることのできるレイコは、障気を発するカナワの障気も平気で怖れる事もなかった。
障気のために最早長くない彼はただ死に場所を求めて郷を探していたが、それも諦めようとしていた。
話を聞いたレイコは、勝負を申し込む。
ハリセンじゃんけんで勝利したレイコはカナワに名を書かせて子分にすると、郷の入り口を見つけたら自分も見てみたいから絶対に教えるように告げた。
てゆーか、じゃんけんかよ。レイコも色々な勝負方法を考えるな。
カナワは人間が嫌いなレイコに、一緒に郷へ行かないかと持ちかけるも、レイコは少し寂しそうに笑うだけだった。
ハリセンで叩かれて痛がってるカナワがなんか可愛い。
帰る事を諦めようとしていたカナワに、レイコは遠まわしに諦めないように諭してくれたわけだ。レイコの優しさに彼女に好意を持って、郷の様子を見せたくなったったんだな。

カナワは郷へ戻る時に貴志も共に来ないかと誘うも、貴志はこちら側が自分のいる世界だと断る。カナワは貴志にはレイコと違って人間の友がいるのだと気付き、一人で郷へと戻っていった。
全てが終わり、寺から戻る道すがら貴志は貴志が寺に向かったと聞いて駆け付けた要と出会い、妖は悪い妖では無かったと知らされて安堵する。
貴志に相談すれば良かったが、貴志を巻き込んでしまってはいけないと思い、妖の事が言えなかった要。
夏目にはそんな田沼の気持ちが痛いほど良く分かるのだろうな。たぶん逆の立場でも、夏目は彼を巻き込むまいとして話す事が出来ないだろうし。

次回 第三話「偽りの友人」


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◎夏目友人帳参第ニ話「浮春の郷」

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