魔法少女まどか☆マギカ 第11話「最期に残った道しるべ」
過去の可能性を切り替える事で複数の平行世界を渡り歩いてきた時間遡航者・暁美ほむら。
彼女の存在によって、インキュベレーターであるキュゥべえはまどかの魔法少女としての素質に仮説を立てる事が出来るようになった。
魔法少女としての潜在力は背負い込んだ因果の量で決まってくる。
平凡な少女であるはずのまどかがあれほどの因果の糸を抱えているのは、ほむらの魔法の副作用だった。
ほむらが時間を巻き戻すごとに強力な魔法少女へと遷移していったまどか。
それはほむらが時間を巻き戻す事により、まどかを中心軸として複数の平行世界が一つに束ねられていた。その元凶としてまどかに全ての時間軸の因果が集中し、彼女を強力な魔法少女へと変えてしまっていた。
「キミが繰り返してきた時間、その中で循環した因果の全てが、巡り巡って鹿目まどかに繋がってしまったんだ。
あらゆる出来事の元凶としてね……
お手柄だよほむら!
キミがまどかを最強の魔女に育ててくれたんだ」
ほむらもまどかが強くなっていっている、という事は認識していたものの、その理由についてまでは理解していなかったようだ。
まどかがあれほどの魔女になったのは少し前の世界からなんだな。
彼女の存在によって、インキュベレーターであるキュゥべえはまどかの魔法少女としての素質に仮説を立てる事が出来るようになった。
魔法少女としての潜在力は背負い込んだ因果の量で決まってくる。
平凡な少女であるはずのまどかがあれほどの因果の糸を抱えているのは、ほむらの魔法の副作用だった。
ほむらが時間を巻き戻すごとに強力な魔法少女へと遷移していったまどか。
それはほむらが時間を巻き戻す事により、まどかを中心軸として複数の平行世界が一つに束ねられていた。その元凶としてまどかに全ての時間軸の因果が集中し、彼女を強力な魔法少女へと変えてしまっていた。
「キミが繰り返してきた時間、その中で循環した因果の全てが、巡り巡って鹿目まどかに繋がってしまったんだ。
あらゆる出来事の元凶としてね……
お手柄だよほむら!
キミがまどかを最強の魔女に育ててくれたんだ」
ほむらもまどかが強くなっていっている、という事は認識していたものの、その理由についてまでは理解していなかったようだ。
まどかがあれほどの魔女になったのは少し前の世界からなんだな。
遺体として発見された美樹さやかの葬儀が執り行われる。
警察では事件と事故の両方で捜査を始める。
さやかは遺体が発見された事でマミのような失踪ではなくなったのか。そういや、彼女の遺体は杏子が保管していたんだったな。その杏子が死んだことで、遺体が発見されたのだね。
葬儀からもどったまどかに、母・鹿目詢子はさやかの死について何か知らないかと問い掛けるも、まどかは知らないと応じる。
そんなまどかを複雑な表情で見つめる母。
まどかの異変は感じ取っているものの、まさか魔法少女がどうとかいう事までは流石に想像できないから仕方ないか。喩え説明したとしても信じてはもらえないだろうしな。
さやかや佐倉杏子の死の予兆はあったというキュゥべえ。
二人の死はキュゥべえのせいだというまどかに、キュゥべえは家畜がどのようにして食卓に運ばれているのか知っているのか、という。
人間も彼らインキュベーターにとっては宇宙という存在を生きながらえさせるための家畜も同然という事。違いはただ知性体であったという事だけ。
家畜は人間の糧となるため、生存競争から保護されて淘汰される事無く生きながらえている。
「君たちは皆、理想的な共栄関係にあるじゃないか」
「……同じだっていうの?」
「むしろ僕たちは、君たちが家畜を扱うよりも、ずっと君たちに対して譲歩しているよ。
曲がりなりにも、知的生命体と認めた上で交渉しているんだしね」
有史以前から繰り返されてきたインキュベーターと人類の歴史をまどかに見せつける。
数多の少女たちが希望を受け魔法少女となり、絶望に身を委ねて魔女となってしまった。
祈りから始まり、呪いで終わる。
中には歴史に変革をもたらした少女達もいた。
彼女たちを裏切ったのは自分自身の祈りだというキュゥべえ。
「どんな希望も、それが条理にそぐわないものである限り、必ずなんらかの歪みを産み出すことになる。
やがてそこから災厄が生じるのは当然の摂理だ。
そんな当たり前の結末を裏切りだというのなら、そもそも願い事なんてする事自体が間違いなのさ」
多くの少女たちの犠牲の上で、今のまどかたちの生活が成り立っている。
長い時間、魔法少女たちと接しながらも彼女たちの辛い気持ちも理解できないインキュベーターたちにとって、感情とは『極めて稀な精神疾患』でしかない。そんな彼らにとって、個々が感情を抱いて生活している地球人は驚嘆するべき世界だった。
もしインキュベーターが人間に接触していなければ、人類の文明は発達しなかったかもしれないと嘯く。
インキュベーターが文明の進化にまで関与していたという展開。
てか、キュゥべえという固体は結局なんなんだろう。複数の意識の集合体なのか、それとも単に知識を共有しているのか。幾ら何でも有史以前からずっと生きている存在とも思えないが。ただ人間の魂をソウルジェムに移せる彼らだから、魂そのものは何かの器に入っていて不老不死だという可能性もあるのか。
さやかの死について落ち込む早乙女和子は詢子と酒を飲む。
巴マミの失踪についても行方が判らないため、職員は混乱していた。
さやかの死について当然何も判らない和子たちが知っているのは、志筑仁美との間で恋愛に関してもめ事があったという事実だけ。仁美はその事で悩んでしまっている。
まぁ仁美からすれば、あの恋愛のいざこざがあってから、さやかが学校に来なくなって、挙げ句に死んだのだから自分に原因があると思っても仕方ないだろうね。まぁ実際、彼女の事がさやかの魔女化を促進させているのは間違いないわけだが。
警察では家出の結果、衰弱死という形での決着になろうとしていた。
外傷もなければ毒なども検出されないし、体に病魔の後があるわけでもないから、死亡解剖をしたとしてもまったく死因すら判らない状況だからだろうな。
詢子もまどかが何かを知っているようだが、嘘を吐いているようにも見えない。何かを抱えているようだが、何も相談してこない、悩みつづける詢子に、和子はまどかには気持ちを整理する時間が必要であり信じてあげるしかないと語る。
それでも無理に問いただそうとしないのが詢子の教員方針でしょうか。何か知ってるようなら、強引にでも聞き出そうとする人も少なくないと思うのだが。
しかしこの二人って昔からの友達だったんだな。
それにしてもまどかママも旦那には相談しないのか? 鹿目知久はすっかり空気な存在だな。
まどかはほむらの家を訪れる。
ほむらの部屋のあの映像とかはどういう原理で表示されているんだろう? ほむらの魔法の力なのか?
ワルプルギスの夜を戦うため、1人で準備を続けてきた。
具現化しただけで何千もの人を殺してしまう魔女。
1人では無理だ感じるまどかに、ほむらは杏子には無理でも自分なら大丈夫であり、本当は杏子の力も必要なかったのだと告げる。だがほむらを信じたいのに信じる事が出来ずに自然と涙がこぼれた。
当然、嘘八百です。杏子に協力を申し出たのはほむらの方からであり、杏子が頼んだわけではないからね。
本当の事など言えるはずがない。
「本当の気持ちなんて、伝えられるわけないのよ」
「ほむらちゃん……?」
「だって……だって私はまどかと違う時間を生きているんだもの!」
ほむらは感情を殺しきれずにまどかを抱きしめる。
ついに抑えきれずに爆発してしまったほむらの感情。
びっくりするまどかに、ほむらは未来からやってきた。何度もまどかと出逢い、その数だけ死を見てきた。
どうすればまどかを救うことが出来るのか、その答えだけを求めて、まどかを助けるためだけに何度も繰り返してきた。
突然の事にとまどうまどか。
「ごめんね、ワケわかんないよね……
気持ち悪いよね……」
まどかにとっては出逢って間もないほむらだが、ほむらにとってまどかは長い時間を共に過ごし見つめてきた相手。時間を繰り返すほどにまどかとほむらの時間はズレてきた。
やがて気持ちもすれ違い、言葉も通じなくなってしまった。それでもまどかを助けたい、それだけがほむらに残された唯一の願い。
「今となって、たった一つだけ最期に残った道しるべ。
判らなくてもいい、何も伝わらなくてもいい。
それでもどうか、お願いだから、あなたを私に守らせて……」
まどかを救いたい、それが魔法少女であるほむらの願いであり希望。
その希望に縋らなくては、ほむらが魔法少女として維持する事は出来なくなってしまう。
そしてほむらが魔女になってしまえば、もうまどかを救う未来を作る事もできない。ほむらはまどかを救うまで、決して絶望する事すら出来ないわけだ。
その夜、異常な雷雲が発生し、市民は緊急避難を余儀なくされた。
ほむらは無人となった街でただ1人でワルプルギスの夜の魔女と立ち向かう。
街に溢れかえる魔女の使い魔たち。
ほむらは魔法少女に変身する。
そして具現化する魔女。
「今度こそ……決着をつけてやる!」
大量のバズーカを放って、石油タンクを突撃させ、様々な攻撃を繰り返して巨大な魔女に攻撃を仕掛けるほむら。
だが魔女はそれらの攻撃をものともしない。
ほむらはあれだけの武器とかをどっから調達して、どこに隠していんたんだろう。さすがにアレだけの武器弾薬が無くなっていたら結構な騒ぎになっていたと思うのだが。
しかし圧倒的な魔女。当然これも元は魔法少女だった女の子のわけで、そう考えるとかなり強い絶望を抱いた強い魔法少女だったという事か。
それなら、この魔女となった魔法少女を助けてやった方が、まどかを助ける世界を作れるんじゃないのだろうか……
ほむらの身を案じるまどかは、キュゥべえにほむらが本当に勝てるのかと問い掛ける。
キュゥべえはワルプルギスの夜を前にして、どのように戦うのか見届ければいいと語る。
最悪はこの世界を諦め、再び過去に戻ってやり直すしかない。
「もはや今の彼女にとって、立ち止まる事と、諦める事は同義だ」
何もか無駄だ、まどかを救えないと絶望した時に、ほむらはグリーフシードとして魔女になってしまう。
故にほむらは戦うしかない。
過去の魔法少女たちと同じく、希望を持ち続けている限り救われる事はないのだと。
もはやほむらには諦めることすら許されない状況。諦める=絶望だから、魔女となってしまう。
ほむらを助けるために向かおうとするまどかを止める詢子だが、まどかは自分でなければダメなのだと決意を見せる。
まどか1人の命じゃないという詢子に、まどかはそんな彼女たちの気持ちを知り、自分を粗末にしてはいけない事も理解している。
「みんな大事で絶対に守らなきゃいけないから……
そのためにも私今すぐいかなきゃならないところがあるの!」
自分もついて行くという詢子に、まどかは父と弟の下に残って安心させて欲しいと告げる。
絶対に下手をうたない、誰かにダマされたわけではない、その事を確認した詢子はまどかの背中を押して送り出す。
詢子は自分の娘だけに、まどかが決心を変えないだろういう事を理解できてしまったのかな。
本当なら何がなんでも止めたいところなんだろうが。
まどかを守るために戦うほむらだが、魔女の攻撃によって負傷し、瓦礫に足が挟まって身動き取れなくなってしまう。
何度やってもワルプルギスの魔女を倒す事ができない。
再び過去へと戻ろうとするほむらだが、その手が止まる。
――繰り返せば、それだけまどかの因果が増える……
――私がやってきた事は、結局……
哀しみに暮れるほむらのジュエルシードが黒く染まり始める。
因果が強まって魔女としての素質が高まるほどに、キュゥべえもまどかを魔法少女にしようとあの手この手を繰り出してくるだろうしな。自分のしている事がまどかをより強い魔女へと導いてしまっているだけ、というのはほむらにとっては何よりも辛い真実だろう。
「もういい……
もういいんだよ、ほむらちゃん」
そんなほむらの手をまどかが握りしめる。
「まどか……まさか!?」
「ほむらちゃん……ごめんね」
キュゥべえと共に現れたまどかに、ほむらは彼女が魔法少女になろうとしている事に気付いてしまう。
遂にまどか立つ。最終回まで魔法少女にならなかったまどかが遂に魔法少女へ。
次回 第12話(最終回)「わたしの、最高の友達」
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警察では事件と事故の両方で捜査を始める。
さやかは遺体が発見された事でマミのような失踪ではなくなったのか。そういや、彼女の遺体は杏子が保管していたんだったな。その杏子が死んだことで、遺体が発見されたのだね。
葬儀からもどったまどかに、母・鹿目詢子はさやかの死について何か知らないかと問い掛けるも、まどかは知らないと応じる。
そんなまどかを複雑な表情で見つめる母。
まどかの異変は感じ取っているものの、まさか魔法少女がどうとかいう事までは流石に想像できないから仕方ないか。喩え説明したとしても信じてはもらえないだろうしな。
さやかや佐倉杏子の死の予兆はあったというキュゥべえ。
二人の死はキュゥべえのせいだというまどかに、キュゥべえは家畜がどのようにして食卓に運ばれているのか知っているのか、という。
人間も彼らインキュベーターにとっては宇宙という存在を生きながらえさせるための家畜も同然という事。違いはただ知性体であったという事だけ。
家畜は人間の糧となるため、生存競争から保護されて淘汰される事無く生きながらえている。
「君たちは皆、理想的な共栄関係にあるじゃないか」
「……同じだっていうの?」
「むしろ僕たちは、君たちが家畜を扱うよりも、ずっと君たちに対して譲歩しているよ。
曲がりなりにも、知的生命体と認めた上で交渉しているんだしね」
有史以前から繰り返されてきたインキュベーターと人類の歴史をまどかに見せつける。
数多の少女たちが希望を受け魔法少女となり、絶望に身を委ねて魔女となってしまった。
祈りから始まり、呪いで終わる。
中には歴史に変革をもたらした少女達もいた。
彼女たちを裏切ったのは自分自身の祈りだというキュゥべえ。
「どんな希望も、それが条理にそぐわないものである限り、必ずなんらかの歪みを産み出すことになる。
やがてそこから災厄が生じるのは当然の摂理だ。
そんな当たり前の結末を裏切りだというのなら、そもそも願い事なんてする事自体が間違いなのさ」
多くの少女たちの犠牲の上で、今のまどかたちの生活が成り立っている。
長い時間、魔法少女たちと接しながらも彼女たちの辛い気持ちも理解できないインキュベーターたちにとって、感情とは『極めて稀な精神疾患』でしかない。そんな彼らにとって、個々が感情を抱いて生活している地球人は驚嘆するべき世界だった。
もしインキュベーターが人間に接触していなければ、人類の文明は発達しなかったかもしれないと嘯く。
インキュベーターが文明の進化にまで関与していたという展開。
てか、キュゥべえという固体は結局なんなんだろう。複数の意識の集合体なのか、それとも単に知識を共有しているのか。幾ら何でも有史以前からずっと生きている存在とも思えないが。ただ人間の魂をソウルジェムに移せる彼らだから、魂そのものは何かの器に入っていて不老不死だという可能性もあるのか。
さやかの死について落ち込む早乙女和子は詢子と酒を飲む。
巴マミの失踪についても行方が判らないため、職員は混乱していた。
さやかの死について当然何も判らない和子たちが知っているのは、志筑仁美との間で恋愛に関してもめ事があったという事実だけ。仁美はその事で悩んでしまっている。
まぁ仁美からすれば、あの恋愛のいざこざがあってから、さやかが学校に来なくなって、挙げ句に死んだのだから自分に原因があると思っても仕方ないだろうね。まぁ実際、彼女の事がさやかの魔女化を促進させているのは間違いないわけだが。
警察では家出の結果、衰弱死という形での決着になろうとしていた。
外傷もなければ毒なども検出されないし、体に病魔の後があるわけでもないから、死亡解剖をしたとしてもまったく死因すら判らない状況だからだろうな。
詢子もまどかが何かを知っているようだが、嘘を吐いているようにも見えない。何かを抱えているようだが、何も相談してこない、悩みつづける詢子に、和子はまどかには気持ちを整理する時間が必要であり信じてあげるしかないと語る。
それでも無理に問いただそうとしないのが詢子の教員方針でしょうか。何か知ってるようなら、強引にでも聞き出そうとする人も少なくないと思うのだが。
しかしこの二人って昔からの友達だったんだな。
それにしてもまどかママも旦那には相談しないのか? 鹿目知久はすっかり空気な存在だな。
まどかはほむらの家を訪れる。
ほむらの部屋のあの映像とかはどういう原理で表示されているんだろう? ほむらの魔法の力なのか?
ワルプルギスの夜を戦うため、1人で準備を続けてきた。
具現化しただけで何千もの人を殺してしまう魔女。
1人では無理だ感じるまどかに、ほむらは杏子には無理でも自分なら大丈夫であり、本当は杏子の力も必要なかったのだと告げる。だがほむらを信じたいのに信じる事が出来ずに自然と涙がこぼれた。
当然、嘘八百です。杏子に協力を申し出たのはほむらの方からであり、杏子が頼んだわけではないからね。
本当の事など言えるはずがない。
「本当の気持ちなんて、伝えられるわけないのよ」
「ほむらちゃん……?」
「だって……だって私はまどかと違う時間を生きているんだもの!」
ほむらは感情を殺しきれずにまどかを抱きしめる。
ついに抑えきれずに爆発してしまったほむらの感情。
びっくりするまどかに、ほむらは未来からやってきた。何度もまどかと出逢い、その数だけ死を見てきた。
どうすればまどかを救うことが出来るのか、その答えだけを求めて、まどかを助けるためだけに何度も繰り返してきた。
突然の事にとまどうまどか。
「ごめんね、ワケわかんないよね……
気持ち悪いよね……」
まどかにとっては出逢って間もないほむらだが、ほむらにとってまどかは長い時間を共に過ごし見つめてきた相手。時間を繰り返すほどにまどかとほむらの時間はズレてきた。
やがて気持ちもすれ違い、言葉も通じなくなってしまった。それでもまどかを助けたい、それだけがほむらに残された唯一の願い。
「今となって、たった一つだけ最期に残った道しるべ。
判らなくてもいい、何も伝わらなくてもいい。
それでもどうか、お願いだから、あなたを私に守らせて……」
まどかを救いたい、それが魔法少女であるほむらの願いであり希望。
その希望に縋らなくては、ほむらが魔法少女として維持する事は出来なくなってしまう。
そしてほむらが魔女になってしまえば、もうまどかを救う未来を作る事もできない。ほむらはまどかを救うまで、決して絶望する事すら出来ないわけだ。
その夜、異常な雷雲が発生し、市民は緊急避難を余儀なくされた。
ほむらは無人となった街でただ1人でワルプルギスの夜の魔女と立ち向かう。
街に溢れかえる魔女の使い魔たち。
ほむらは魔法少女に変身する。
そして具現化する魔女。
「今度こそ……決着をつけてやる!」
大量のバズーカを放って、石油タンクを突撃させ、様々な攻撃を繰り返して巨大な魔女に攻撃を仕掛けるほむら。
だが魔女はそれらの攻撃をものともしない。
ほむらはあれだけの武器とかをどっから調達して、どこに隠していんたんだろう。さすがにアレだけの武器弾薬が無くなっていたら結構な騒ぎになっていたと思うのだが。
しかし圧倒的な魔女。当然これも元は魔法少女だった女の子のわけで、そう考えるとかなり強い絶望を抱いた強い魔法少女だったという事か。
それなら、この魔女となった魔法少女を助けてやった方が、まどかを助ける世界を作れるんじゃないのだろうか……
ほむらの身を案じるまどかは、キュゥべえにほむらが本当に勝てるのかと問い掛ける。
キュゥべえはワルプルギスの夜を前にして、どのように戦うのか見届ければいいと語る。
最悪はこの世界を諦め、再び過去に戻ってやり直すしかない。
「もはや今の彼女にとって、立ち止まる事と、諦める事は同義だ」
何もか無駄だ、まどかを救えないと絶望した時に、ほむらはグリーフシードとして魔女になってしまう。
故にほむらは戦うしかない。
過去の魔法少女たちと同じく、希望を持ち続けている限り救われる事はないのだと。
もはやほむらには諦めることすら許されない状況。諦める=絶望だから、魔女となってしまう。
ほむらを助けるために向かおうとするまどかを止める詢子だが、まどかは自分でなければダメなのだと決意を見せる。
まどか1人の命じゃないという詢子に、まどかはそんな彼女たちの気持ちを知り、自分を粗末にしてはいけない事も理解している。
「みんな大事で絶対に守らなきゃいけないから……
そのためにも私今すぐいかなきゃならないところがあるの!」
自分もついて行くという詢子に、まどかは父と弟の下に残って安心させて欲しいと告げる。
絶対に下手をうたない、誰かにダマされたわけではない、その事を確認した詢子はまどかの背中を押して送り出す。
詢子は自分の娘だけに、まどかが決心を変えないだろういう事を理解できてしまったのかな。
本当なら何がなんでも止めたいところなんだろうが。
まどかを守るために戦うほむらだが、魔女の攻撃によって負傷し、瓦礫に足が挟まって身動き取れなくなってしまう。
何度やってもワルプルギスの魔女を倒す事ができない。
再び過去へと戻ろうとするほむらだが、その手が止まる。
――繰り返せば、それだけまどかの因果が増える……
――私がやってきた事は、結局……
哀しみに暮れるほむらのジュエルシードが黒く染まり始める。
因果が強まって魔女としての素質が高まるほどに、キュゥべえもまどかを魔法少女にしようとあの手この手を繰り出してくるだろうしな。自分のしている事がまどかをより強い魔女へと導いてしまっているだけ、というのはほむらにとっては何よりも辛い真実だろう。
「もういい……
もういいんだよ、ほむらちゃん」
そんなほむらの手をまどかが握りしめる。
「まどか……まさか!?」
「ほむらちゃん……ごめんね」
キュゥべえと共に現れたまどかに、ほむらは彼女が魔法少女になろうとしている事に気付いてしまう。
遂にまどか立つ。最終回まで魔法少女にならなかったまどかが遂に魔法少女へ。
次回 第12話(最終回)「わたしの、最高の友達」


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theme : 魔法少女まどか★マギカ
genre : アニメ・コミック