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ツーリスト レビュー(ネタバレあり)

 【ストーリー】
フランスはパリで暮らすイギリス人女性であるエリーズ・クリフト・ワード(アンジェリーナ・ジョリー)には大勢の警察による監視の目が光っていた。
彼女は7億ドルもの税金未納によってイギリスからヨーロッパ中に指名手配された男性アレクサンダー・ピアースの恋人だった。
捜査官達が目を見張らせる中、1人の郵便配達員がカフェにいたエリーズに接触してくる。
ピアースからの手紙には指定した列車に乗る事、そして自分に似た体格の男性に声を掛けるように指示がしてあった。
郵便配達員が整形手術したピアースかもしれないと、捜査員たちに指示して逮捕させるジョン・アチソン警部。しかしその間に手紙を読み終えたエリーズは手紙に書かれていた通り、手紙を焼き捨ててしまう。
警察の追尾を華麗に巻いたエリーズは指定の列車へと乗り込む事に成功する。

上司からピアースの捜査打ち切りを告げられるアチソン警部だが、諦めることなく強引に捜査を続行する。
電車へと乗り込んだエリーズは指定どおり、ピアースに似た体格のアメリカ人の数学教師フランク・トゥーペロ(ジョニー・デップ)に声を掛ける。

焼き捨てられた手紙を科学捜査の力でなんとか読めるようにしたアチソン警部は手紙の破片をつなぎ合わせて、エリーズの乗る電車を突き止め、捜査員を送り込むことに成功していた。
エリーズの接触したフランクがピアースかもしれない、先んじてヴェネチアの駅に配置した捜査員たちにフランクの逮捕指示を出すアチソン警部だが、部下がフランクがただのアメリカ人の旅行客(ツーリスト)であることを突き止め、逮捕は中止される。

エリーズはヴェネチアにつくとフランクの前から姿を消してしまう。
落ち込みながらも一人で観光しようとするフランクだが、そこに船に乗ったエリーズが現れて同乗するように声を掛けてくる。
すっかり舞い上がってエリーズと行動をともにするフランク。
エリーズはフランクを連れて高級ホテルの最高級スイートルームへと入っていく。

エリーズたちに監視の目を光らせるアチソン警部たち。
だがピアースの動きを知って動き出したのは彼らだけではなかった。
ピアースが金を盗んだイギリスのマフィア、レジナルド・ショーがピアースを捕らえて金を奪い返すためヴェネチアへとやってきていたのだ。

すっかりエリーズに惚れてしまったフランクは彼女に翻弄されていく。
そんなフランクに部屋でキスをするエリーズだが、フランクをソファに寝かせてエリーズはベッドで一人寝。エリーズの部屋の扉を開けようとしたフランクだが、最後の勇気を出せずにソファで眠ってしまう。

翌朝、フランクがルームサービスの音で目を覚ますと、既にエリーズの姿はなかった。
ルームサービスが下がった直後、部屋にはショーの部下のロシア人が二人訪れる。フランクを整形したピアースだと勘違いした彼らは、ピアースを捉えようとする。
風呂場の窓から屋根伝いで逃げ出したフランクと、それを追跡する男たち。
町を歩いていたエリーズはパジャマ姿で屋根を逃げるフランクの姿にビックリする。
逃げ惑うフランクは弾みで警察を運河へと突き飛ばしてしまい逮捕されてしまう。

殺し屋に狙われたと語るフランクだが、警察はまるで聞き耳を持たずに彼を留置所に拘留してしまう。
深夜、落ち込むフランクを彼の取締りをした刑事がここにいては危険だと、彼を船で連れ出した。ショーが彼に賞金を賭けたのだ。
だが、彼もまた賞金に目が眩んでおり、フランクを売り渡そうとしていた。
ショーの部下から刑事が金を受け取っている隙に、別の船に乗ったエリーズが接触。フランクを連れて逃亡する。

二人を追跡するショーの部下たちとヴェネチアの町でチェイスを繰り広げる。
フランクとエリーズは必死の思いで追跡を掻い潜って海へと逃れることに成功する。
うまく逃れることのできた二人。
フランクはエリーズから彼女の恋人であるピアースのことを聞かされる。危険なマフィアから金を盗んだピアース。彼女は他の誰ともまったく違う彼に惹かれているのだという。
船で一泊した二人は空港へと到着するが、エリーズはフランクを上陸させるとアメリカへ帰るように告げて一人船で立ち去ってしまう。
フランクと別れたエリーズが向かったのは、なんと警察だった。
彼女はの正体は休暇中のロンドン市警の潜入捜査官だったのだ。
ピアースから税金を徴収するためにフランクに接触したエリーズだが、任務を放棄してしまったのだ。

彼女の正体を突き止めてエリーズをこの場所へと呼び寄せたアチソン警部に対して、このままでは誰かが死んでしまうと、エリーズはピアースを売り渡すことを告げる。
とあるパーティでピアースと落ち合う予定となっているからだ。

フランクを捕らえる事に失敗したことを部下から聞かされたショーは激昂、部下を自らの手で絞め殺してしまう。

フランクもまたエリーズの忠告を無視して、エリーズがピアースから受け取っていたパーティ会場へと向かっていた。

・キャスト
エリーズ・クリフト・ワード:アンジェリーナ・ジョリー
フランク・トゥーペロ:ジョニー・デップ
ジョン・アチソン警部:ポール・ベタニー
ジョーンズ主任警部:ティモシー・ダルトン
レジナルド・ショー:スティーブン・バーコフ
英国人男性:ルーファス・シーウェル



 【感想】
物語はマフィアのボス、ショーから莫大な金を掠め取った男ピアースが巨額な未納税金により指名手配されており、その追跡をするアチソン警部たちと、捕えて金を回収しようとするショーたち、そしてピアースと勘違いされた旅行客フランクと、ピアースの指示で彼に接触したエリーズのいう4つの立場で描かれる。

テンポよくさくさく話は進むので、見ていて退屈する感じはなかった。
秀作というほど凄い作品ではないが、無難に面白いので、見て失敗したという感覚はなかったと言える。逆にいうと突き抜けたものがないので、過剰な期待は厳禁。

アチソン警部はピアース逮捕に過剰なまでの執念を燃やしており、上司の捜査中止も無視。フランクやエリーズのピンチにも、ピアースが出て来るまでは絶対に手出ししまいとする非情さがある。結局彼は最後まで噛ませ犬でしたが。彼があそこまで妄執する理由が何かあればもっと良かったと思う。
対極的なのがエリーズの上司であるジョーンズ主任警部で、もの凄い物分かりが良すぎるというか……ラストシーンでは、警察側の目的はピアースの未納となっている7億ドルもの税金を納めさせるための逮捕なので、支払われたから仕方ないよね、というのは確かなんですが……警察として良いのか、それでという気もする。

何気に得していたのはフランクを売った刑事だよね。
ちゃっかり賞金を手に入れて、警察の地位も安泰のままだし。

エリーズがやたらと捜査官やショーの部下に対してもかなりうまく行動するので只者ではない感じがしていたら、潜入捜査官というオチだったか。これはちょっと驚いたが、そうでなければただの女性にあれだけの手際の良さはないからな。
潜入捜査の結果、相手に本気で惚れてしまって警察を裏切り、挙句に今度は囮にするはずの男性にも情を抱いてしまう。結構惚れっぽい感じで、潜入捜査官には全く向いていないのではないか……

最初から最後まで、全てがピアースの掌の上だったというオチ。最も本人もかなり危ない橋を渡りながらだったわけですが。
なかなか現れないこの事件の中心人物であるピアースは最後の最後で現れます。
その可能性はあると思っていましたが、一人きりの時の態度とかでもなり切っていたのだからかなりの役者だよ。

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年中無休で貧乏人です
語学力はサッパリ。記憶力はトリです。感性もイマイチです。故に高尚な表現によるレビューなどは期待出来ません、あしからず。

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