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テガミバチ REVERSE 第9話「ひとりぼっちの200年」

摩訶の子であるニッチたち姉妹を湖に捨てたブルー・ノーツ・ブルースの町長ハリ・トーノフの先祖たちは、泉に捨てた真実を隠して偽りの史実を伝え続けていた。
「愚かな人よ、気が変わった。
 今度は私の気まぐれだ……
 人……消えてなくなれ」
ニッチの姉は町長を殺害しようとするが、町長を助けたラグをニッチはラグの相棒(ディンゴ)として姉の前に立ちはだかる。
「ラグのしごとは“テガミ”の“こころ”をはこぶ。
 ニッチはラグをまもる!
 なにがあってもそれはかわらない!!」
ニッチが人間の下僕に成り下がったと見なした姉は、ニッチを殺害しようとする。
「弱い……弱い……ひ弱!」
黄金の髪を自在に変化させ、圧倒的な力の差でニッチを傷付ける。
「今度は別れが言えるな。
 さようなら……私の妹」
トドメを刺そうとしたその時、ニッチ姉の胸をラグの赤針が貫き、ラグとニッチの出逢ってからの記憶が伝わる。
成長の度合いはそのまま力の差ですが、ニッチは剣にしかできないのに対して、お姉さんはありとあらゆる武器に変化。大きさもかなり巨大な武器にする事が可能みたいだ。
ニッチもいつかこのサイズになる時が来るのでしょうか?
ヨダカの駅で出会った名前のない少女。
ラグのつけた「ニッチ」という名を受け入れたニッチ。
ニッチを助けたつもりでいたラグだが、本当に助けられたのはラグ本人だった。
ラグが“こころ”を無くしても、ニッチがラグを忘れないからずっと側にいるというニッチの言葉が、“こころ”を無くしたゴーシュの存在を知ったラグの心を救ってくれた。

ラグの“こころ”に触れた姉は、摩訶と人が「絆」で結ばれる事を生意気だと怒る。
逃げるどさくさに泉の水を持って逃げた町の人々。
摩訶に認められる立派な人を目指していたと言っていながら、何処までもダメな人たちです。
「自らを、弁えることすらできない生き物が……
 そして摩訶の“こころ”を忘れ、自分がされたことすら忘れて……
 愚かな人に荷担する、哀れな妹!
 にゃげっ……嘆かわしい!
 何もかもが嘆かわしい!
 みゃとめ……纏めて消えろ……消えろっ!
 消えろぉぉぉぉぉ!!!」
髪で巨大なハンマーを創り出したニッチの姉の強力な一撃を湖に潜って躱したラグは、ステーキにニッチを託して自らはニッチの姉と対峙する。
ステーキ、ニッチを頭を丸飲み……

「人が、愚かだって?
 妹を傷付けるのは愚かじゃないのか!?
 摩訶は愚かじゃないのか!?
 愚かじゃない生き物なんているのか!!
 これ以上ニッチを傷付けるのなら、たとえお姉さんでも許さない!」
ラグはニッチの姉に心弾銃『夜想曲第二十番』を構える。
ラグの瞳に宿った精霊琥珀の強い精霊虫の気配に気付いたニッチ姉。
しかしラグから人間の匂いがしないのはそのせいではなく、あくまでもラグ個人の存在に関わるもの。

髪を網のようにしてニッチを捕らえたニッチ姉は、巨大な黄金の髪の矢でニッチを撃ち抜こうとする。
ラグはニッチを助けるために姉の攻撃をかいくぐりながら彼女の懐へと潜り込むと、夜想曲第二十番を胸へと突き付ける。
「人も摩訶もない!
 ニッチはニッチだ!
 ボクの大切な、ニッチなんだ!!!」
再び伝わるラグのニッチへの想い。
ニッチの姉はその記憶を呼び水に、ニッチとの別れの日の事を思い出す。
ところで、この心弾での攻撃って鎧虫以外に対しては効果としてどうなんだろうか? ノワールの心弾ではラグやザジが意識を失うほどのダメージを受けていますが、ラグの心弾はニッチ姉を始めてして受けてもダメージを受けている印象はなく、ただ心が伝わっているだけなんだよね。
攻撃する意識があるのか、心を伝えようとして撃つのかで違うのだろうか?
それとも撃つ人間の心の性質によるとか?

赤ん坊のままずっと暗い部屋に閉じこめられ続けてきたきたニッチと姉は、ずっと2人きりだった。赤ん坊でありながらお互いの存在を認識していた双子の姉妹。
摩訶を恐れてニッチたち双子を閉じこめ続けていた村人たちだが、摩訶が現れない事で双子を殺害しても問題ないと考え、湖へと捨ててしまった。
湖に落とされた双子のうち、ニッチは流されていき、目覚めたニッチの姉は妹を助けようと藻掻くも赤ん坊の彼女には助ける事も出来なかった。
――あれ……どこ……
――いもうと……いない……
――いもうと……
――わたしは……
――ひとりになってしまった……
ずっと一緒だった妹との別れを哀しみから激しく慟哭した姉は、肉体が成長を遂げて大人の姿へとなった。
成長と共に自分が何者であり、何をすべきであるかを瞬時に理解していた。
摩訶の理に従い、摩訶の洞窟へとやってきた。
外見は赤ん坊だけど

妹も自分のように成長を遂げればこの地にやってくる。
1人で生き延びる事ができないようなならば摩訶の宿命を背負う事はできないと、姉はニッチを探し出そうとはしなかった。
「それでずっと……
 愚かなのはお姉さんの方だよ。
 世界でたった1人、会いたい妹なのに。
 ずっと一緒にいたかった妹なのに!!
 ひとりぼっちで二百年も……
 こんなところで待っていたなんて……
 人はそんなに愚かじゃないよ!
 そんな立派に愚かになんてなれないよ!!」
ニッチの姉は、自分も愚かな人から生まれた子なのだと微笑む。
妹との別れの哀しみから大人になったのに、妹が自分と同じように成長してやってくるのだけを待ち続けていた姉。不器用極まりない。

摩訶は洞窟の奥にある人の傷を癒すという「ティルナの泉」へとニッチを運んでいく。
ブルー・ノーツ・ブルースに伝わっていた1000年生きられるという泉などは存在していなかった。
ニッチ姉のブタ鼻にラグは、お姉さんも同じ顔をするんだとちょっぴりビックリ。
やはり姉妹です。

その頃、泉を千年生きられる泉と思いこんでいた村人は。
町長が無理矢理水を奪い取っていたものの、凍っていた湖が割れて溺れるという醜態を晒していました。
ニッチがラグに忠告した通り、泉の氷が薄くなっていたのですね。ニッチがこの土地にいたのは赤ん坊の間だけなので、この特製の事は知るわけがないので、ニッチが摩訶の記憶を無意識に使っていたという事だろう。

氷の柱の生物は“こころ”が全て抜け落ちた時に変化を遂げる。
摩訶は世界の秩序を乱さないために、あの獣を凍らせて世界を護っていた。
その正体がなんなのかまでは明らかになりませんでした。
彼らは原作では精霊虫であり、その成れの果てが鎧虫である事まで語られたりしているのですが、バッサリカットです。
ま、最終回までの話では必要のないところだからな。

ニッチは傷が癒えるのに暫く時間が掛かるため、
姉はいずれ大きな感情の揺らぎにより変化を遂げる事になるが、その時までニッチがもっとも心を許しているラグの下に預ける決意をした。
「さらならがかなしい」という事をニッチの姉も思い出したから、その哀しさを妹たちに味あわせたくないという姉心でしょう。感情の揺れで成長すると言っても、その感情の揺れが哀しみである必要はないのだうろし。

テガミとは何か、問い掛けたニッチ姉にラグはテガミは人の“こころ”そのものなのだと応える。
「テガミを受け取るとどうなる?」
「嬉しかったり、自分の“こころ”を揺さぶられたり……」
「では、私たちへのテガミは、妹だな。
 良く届けたくれたぞ、ラグよ」
「ニッチを……おでがいじまず……
 お姉さんもお元気で……
 大変な仕事、何百年もご苦労さまです!!
 失礼します!!」
敬礼をして、1人で摩訶の洞窟から立ち去っていくラグ。

「ヒ……カ……リ……」
摩訶はラグの事を光と呼んだ。
ラグが本当に何者なのか、見極めにはもう少し成長を待つ必要があり、一つ楽しみができたと笑う。
「テガミは“こころ”……
 “こころ”を届ける者……か……」
彼らにとってラグは希望となるべき存在という事なのだろう。
ラグのママンは女帝である可能性が高そうだし、特殊な存在なんだろうな。
実はラグはアカツキでの実験の成功作とか? 本当に女帝だとしたら、普通に子供というのは考えにくそうなんだが、人間じゃないなら旦那がいなくても子供を産める可能性もあるのか。ともあれ、その辺が判明するのはまだまだ先なんだろう。

良い最終回でした(違)。
いや、第1期の最終回がここなら寧ろ良かったのではないのだろうか。
第1期が2クールなら、ここをラストにして良い感じで追われていたとつくづく感じてしまった。

次回 第10話「ベリタブリィー修道院」

遂に修道院のお話となり、物語は佳境へ……
ノワールにやられたザジとラグが再会し、彼らはコナーのいるベリタブリィー修道院へ。
そういや、カリブスとヘイズルのコンビの出番は? アレで今期は終わりだったりするのかな。

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Author:黒虎
アニメや音楽・映画などの個人的主観に基づいた感想をつらつらと駄文で書き綴っています。

趣味はアニメ・音楽・カラオケ・映画。
大阪在住の関西人。

年中無休で貧乏人です
語学力はサッパリ。記憶力はトリです。感性もイマイチです。故に高尚な表現によるレビューなどは期待出来ません、あしからず。

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