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刀語 第十一話「毒刀・鍍」

数百年前。
戦乱の時代にあり、剣の鍛練をしていた鑢一根に剣の才能がないと語ったのは、完成形変体刀を作り上げ、完了形変体刀を作ろうとしていた刀鍛冶・四季崎記紀でした。
ただ剣の道を究めんとしていた彼に、記紀は彼の努力に花を咲かせてやろうと告げる。
「もっとも、しっかりとした根っこになれるかどうかはお前次第だがな……鑢一根」
名前も名乗っていないのに知っているという事は、最初から彼を目当てにして彼の前に現れていたという事なんだろう。この時点で既に完了系変体刀は人間であるという事が決まっていたのかな。

十ヶ月で十本の完成形変体刀を揃えた尾張幕府家鳴将軍家直轄預奉所軍所総監督・奇策士とがめは、そろそろこの旅も終りだと感じるようになっていました。
自分の頭脳によるものだと満足げなとがめですが、鑢七花はほとんど力業だと結構辛辣。思った通りの事を口にするだけになんとも。

左右田右衛門左衛門からの報告でとがめの正体を知った否定姫は、とがめとの複雑な関係を思いながらも、「こんな形」で彼女と決着をつけなければならない事に複雑な思いに駆られる。
先を進む真庭鳳凰と真庭人鳥を待ち伏せしていた右衛門左衛門は、彼らを殺す者と名乗り、真庭海亀と真庭鴛鴦を殺害した事を告げる。
残り2人となった真庭忍軍だが、忍びは生きて死ぬだけだという鳳凰に、右衛門左衛門は彼はまるで変わらないと告げる。
鳳凰も彼の正体には気付いていたが、人鳥に語った通り、生きている筈がないに否定姫に仕える筈もないと思っていたのだろう。
しかし名前すらも捨ててしまっている彼は変わってしまったという鳳凰は右衛門左衛門と一騎打ちの勝負。
2人の実力は互角。
鳳凰の使う『忍法断罪円』は相生忍軍で『忍法生殺し』と呼ばれ、右衛門左衛門は今は『不忍法不生不殺』と呼んでいる。
しかし具体的にどんな忍法だったのかは最後まで謎。名前や人鳥のセリフからして、接近戦でしか使用できない忍法であり、相手を瀕死に追いやるけど殺すことはない、死の直前の状態ぐらに追いやるのだろう。どうやればそんな事が可能なのかは判らないが。
鳳凰ただ1人がいれば真庭忍軍は他の十二頭領全てが死んでも真庭忍軍が滅びないほどの強さだが、右衛門左衛門は負ける気がしない。
「何故ならお前は私だからだ。
 私は一度死んだ。
 肉体はともかく、精神的に死んだ。
 しかしその死を否定して下さったのが、今の私の主だ!
 ならばこそあの主からの命令を執行するために、私は全霊を尽くす!!」
この二人が実際にどのような関係だったのか。そして何故全てを失われて、右衛門左衛門が精神崩壊する事になったのかなどは謎のままです。

まったく互角の両者。
鳳凰に右衛門左衛門が殺せないように、逆もまた然り。それでも右衛門左衛門に余裕があるのは、彼には切り札として炎刀があるからなのか。
人鳥は鳳凰のために毒刀・鍍を投げて寄越すが、それを受け取った時、刀が鞘から抜けてしまう。
刀のあまりにも強力な毒は鳳凰を支配してしまう。鳳凰は右衛門左衛門を斬りつけ、更には人鳥をも斬り裂いてしまった。
手に入れていたのが他の完成形変体刀であったのなら、まだ良かったのかもしれないが、一番手にしては悪い刀を持っていてしまったという事か。

辛うじて生き延びた人鳥を見つけた七花ととがめに、人鳥は鳳凰を助けて欲しいと頼む。
人鳥を近くの宿へと運んだ彼らは、人鳥から鳳凰が毒刀・鍍によって乱心したと語る。
数日間に及んで苦しみ続けている人鳥だが、七花は罠の可能性を危惧してなかなか信用しない。
とがめも罠の可能性は考慮しながらも、人鳥の事は知っていました。
人鳥は鳳凰に次いで恐れられる存在で、鳳凰すらも凌駕しかねない忍法の使い手という事で、人鳥の吃音も強力すぎる忍法を持つ影響のようだ。
鳳凰が人鳥にまにわにの事を託したのも、彼の実力がそれだけ高いものだったからこそなんだな。

とがめは罠だろうが鳳凰が鍍を持っているのならば収集に行くべきと、鳳凰のいる伊賀にある新・真庭の里へ向かうことに。
七花は人鳥を殺さなくても良いのか確認するも、さすがにとがめもいくら自分を裏切った真庭忍軍の1人とはいえ、むやみやたらと殺すつもりはありませんでした。
敵対して戦いになるならばともかく、病に伏せっている相手を問答無用で殺すような人ではありませんからね。
それに恩を売る事で後々の役に立つとも考えているらしい。

とがめの動きを知った否定姫。
「こうなったら、最後の役目だけは全うしてよねぇ。
 虚刀流がどれほどのものか知らないけど、私のご先祖様はとてもとても手強いわよぉ。
 なんせ彼と来たら、私までには受け継がれなかった能力を持っているのだから。
 だから……せめて、有終の美を飾りなさい」
結局、この否定姫が持っていない能力というのは何の事だったのだろうか?
予知能力なのかな。それとも別の何か?

刀集めで関西にやってきた七花たち。
とがめは今回の刀集めで立ち寄らなかった北陸地方に、刀集めが終わったら旅をして地図を作って売ろうと告げる。
遠まわしに刀集めが終わっても一緒にいようというお誘いですね。

とがめは炎刀・銃を否定姫が所有している事には気付いていました。
あの時見たのが炎刀であると確信しているのかは不明だけど、見た事がないものだからこそ逆に鎌を掛けたのかもしれないな。
ただし否定姫の真の目的までには思い至っていないらしい。
「なぁ、七花……
 そなたこの旅が終わった後も、私の側にいてくれるつもりはあるか」
「えっ……」
言葉につまり七花。
とがめは腹心や懐刀を長期間側に置いた事がない事を告白する。
それは彼女の正体が露見しないようにという事から、周囲の人物を遠ざけようという思いがあるからだろう。
七花については彼を遠ざけたいと思わないとがめは、七花の武力が必要だからと言い訳しながら、七花に腹心になって欲しいと頼む。
「でも、俺は鑢六枝の息子だぞ。
 あんたの父親を殺した鑢六枝の息子だ」
「それがどうした!
 別にそなたが殺したわけではあるまい!
 鑢六枝が死んでいるというその段階で、既に虚刀流に対する私の復讐は済んでおる!!」
姉の鑢七実も死んでしまいどうせ帰る場所はないという七花は、とがめが側に置いてくれるのならばと申し出を受け入れる。
「それに、俺はあんたに惚れているんだからな」
七花の答えに喜ぶとがめは、七花と共に伊賀へ。
しかし2人は旅の終わりが全ての終わりとなる事を知る由も無かった。
とがめが今更親の敵の事で七花を憎むはずもない。

鳳凰を追い掛ける夢を見た人鳥。
鳳凰はしかし自分が四季崎記紀であると語った。
目を覚ました人鳥は、昔のとがめならば命は取らないまでも足ぐらいは折っていた筈であり、七花が彼女を変えたのかと悩む。
伊賀へと急ごうとした人鳥の前に、右衛門左衛門が現れて彼を殺害してしまおうと炎刀・銃を構える。
しかし炎刀・銃による攻撃は彼には通じない。真庭忍法運命崩しを使う人鳥には喩え完成形変体刀であろうと、飛び道具であるならば通じない。彼はとてつもない強運の持ち主だったからこそ、毒刀・鍍に斬りつけられても生き延びる事が出来る。
運命崩しと柔球を使った「忍法柔球術」ど攻撃を仕掛ける人鳥だが、右衛門左衛門は逆に彼の技をヒントに壁に撃ち込まれていた弾丸を使って跳弾を行い人鳥を撃ち抜く。
彼自身を狙ったものではなく、偶然彼へと向かう弾丸だったから、人鳥の運を持ってしても躱す事は出来なかった。
しかし右衛門左衛門は「数百年後の未来」という単語を口にしているという事は、彼は未来、もしくは過去に干渉したという事。
それが否定姫の力の一旦なのか。
時を越える力を持っているという可能性を考慮すると、その力が四季崎記紀が数々のこの次第にそぐわない刀を作っているのも納得が出来る。太陽光エネルギーや銃を作れたのもそのためか。

新・真庭の里にたどり着いた七花たちが目撃したのは、女子供までも殺害されて廃墟と化した里でした。
そこで彼らの到着を待ち受けていた鳳凰は、肉体を四季崎記紀に乗っ取られていました。
「忍法命結び」によって他人の肉体を奪い、性格すら奪ってきて、最後には自らの心を奪われてしまった鳳凰。
自分の意識と記憶を封じておき、相手の肉体を奪うのが毒刀・鍍の特性。
元々未来を予知する能力のある家系であり、人鳥をあの場所へと逃がしたのもとがめと七花が通過するのを予知していたから。
彼の刀作りは全て未来予知で手に入れた知識によるものでした。
彼らの一族の目的は未来を改変して、本来あるべき幕府を滅ぼすことでした。
何故彼らの一族はそんなものを目指したのか。そもそも未来を変えて何がしたいのだろうか。

未来の知識による未来の剣術を使って戦う鳳凰の肉体を持つ記紀と七花の戦い。
強い実力を発揮するものの、七花の放った七花八裂・改によって倒されました。
いくら虚刀流を創り出した存在であり、未来の剣術を身につけていたり、鳳凰の肉体を奪っていたりしていても、記紀自身は剣士ではないから終わってみれば七花が追いつめられた感じもないあっさり目の戦いだったな。

とがめは人鳥が殺害されているだろう事も予測していました。
七花との旅の中で、自分が何も知らなかったのだと思い知ったとがめ。
2人は遂に尾張へと戻ってくる。

とがめは七花と手を結ぶ。
「そなたはこの1年の旅路の中で、ずいぶんと変わったであろう。
 世間を知り、世界を知り、知識を得、覚悟を得、そなたは成長した。
 そなたほどではなくともな、私だって1年も旅をすれば変わるさ。
 それだけこの旅路は私にとっても初体験の事が多かった」
微笑む七花にとがめは「にやにやするな、気持ち悪い」と照れ隠し。
すっかりバカップルです。

遂に彼らの前に右衛門左衛門が現れた。
とがめの正体が飛弾鷹比等の娘、容赦姫である事を口にした右衛門左衛門は、炎刀・銃をとがめへと放つ。
「さて、奇策士殿。そなたはなんと言って死ぬのかな」
銃弾を浴びて倒れたとがめ。
怒りに震える七花。
まさかこれで死ぬという事はないのでしょうが、果たしてどうなるのか。何しろ身体の弱さは筋金入りだから、生死の境を彷徨うのは確かなんだろうな。

今まさにこの瞬間、完了形変体刀『虚刀・鑢』が完成した。

次回 第十二話(最終話)「炎刀・銃」

怒りから心が消えて完全に刀となったのだろう、七花は尾張城へと攻め入り、完成形変体刀を手にした侍達と戦いを繰り広げ、最後には右衛門左衛門と対決。

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