刀語 第八話「微刀・釵」
土佐の清涼院護剣寺で最強の存在である姉・鑢七実を殺した鑢七花は、とがめと共にひとまず尾張へと戻る事になりました。
京の都と同じぐらいに人で賑わっている町並みながら、幕府のお膝元という事でどこか堅苦しい空気の尾張ですが、そんな中にあって回りの空気を読まないように金のしゃちほこなどが飾られたど派手な外装で建てられた屋敷が一軒。
七花ですら空気の読めない屋敷だと笑い飛ばしたその屋敷こそ、とがめの屋敷でした。
なんでこんな派手派手な外見にしているんだろう。かなり目立ちたがりだからなんだろうか。
家具がないのは元々ないのではなく、戻らぬ覚悟で屋敷を出たので家具が無かったのか。
とがめの屋敷で1人鍛練していた七花の背後に忽然と現れる左右田右衛門左衛門は、刀の情報を伝えるためと七花を呼びにやってきた。
幕府直轄内部監察所総監督・否定姫から呼び出しを受けた七花のため、とがめは逢うつもりの無かった否定姫と対面。挨拶代わりに相手を罵倒し合う二人に、とがめは一人置いてけぼりでぽかんとした状態。
否定姫が復帰しただのなんだのと初登場の頃に口にしていたのは、とがめに嵌められて失脚していたからなのか。
壱級災害指定地域である不要湖に四季崎記紀の工房がかつて存在していたという。
不要湖には日和号と呼ばれるからくり人形が徘徊しており、近づく者は悉く殺す、そんな人の住めぬ場所です。
京の都と同じぐらいに人で賑わっている町並みながら、幕府のお膝元という事でどこか堅苦しい空気の尾張ですが、そんな中にあって回りの空気を読まないように金のしゃちほこなどが飾られたど派手な外装で建てられた屋敷が一軒。
七花ですら空気の読めない屋敷だと笑い飛ばしたその屋敷こそ、とがめの屋敷でした。
なんでこんな派手派手な外見にしているんだろう。かなり目立ちたがりだからなんだろうか。
家具がないのは元々ないのではなく、戻らぬ覚悟で屋敷を出たので家具が無かったのか。
とがめの屋敷で1人鍛練していた七花の背後に忽然と現れる左右田右衛門左衛門は、刀の情報を伝えるためと七花を呼びにやってきた。
幕府直轄内部監察所総監督・否定姫から呼び出しを受けた七花のため、とがめは逢うつもりの無かった否定姫と対面。挨拶代わりに相手を罵倒し合う二人に、とがめは一人置いてけぼりでぽかんとした状態。
否定姫が復帰しただのなんだのと初登場の頃に口にしていたのは、とがめに嵌められて失脚していたからなのか。
壱級災害指定地域である不要湖に四季崎記紀の工房がかつて存在していたという。
不要湖には日和号と呼ばれるからくり人形が徘徊しており、近づく者は悉く殺す、そんな人の住めぬ場所です。
右衛門左衛門の案内でやってきた不要湖は、湖とは言っても瓦礫の山でもはや水など何処にも存在しない。。
右衛門左衛門は別の任務があると直ぐに立ち去り、残された二人は早速調査。
まずは日和号の能力を確認するため、軽く手合わせですが、七花は日和号こそが微刀・釵であると共感覚にて感じ取り、とがめも直ぐにそうだと見抜いたため、一時撤収。
日和号は人形だけど喋る事が出来るのね。中の人は遠藤綾か。
信濃にあるという完成系変体刀を求めて向かった真庭忍軍魚組の指揮官《長寿の海亀》こと真庭海亀でしたが、その前に立ちはだかったのは右衛門左衛門。
信濃に炎刀・銃があったという彼ですが、過去形なのは既に否定姫が所持しているからですね。
「最高格好よくて、最高いかした、最高強い、最高もてもて、最高金持ち」
と、やたらとナルシーの自信家でした。
右衛門左衛門は相生忍軍と呼ばれる忍者衆の末裔ではあるが、相生衆は170年前に真庭忍軍によって滅ぼされた一族でした。
今やただ一人の生き残りで、相生忍軍の全ての技と忍術を習得しており、レイピアで戦う海亀を圧倒。
ここまであっさりやられたのは喰鮫以来か。
やられても海亀というぐらいだから卵でも復活する忍術とか見せるのかと思いきや、ほとんど忍術らしいものは見せませんでした。ただの剣士と変わらないな。
否定姫はとがめが日和号こそが微刀・釵だと気付かずに破壊してしまったら面白いと考えていた様子ですが、もちろん七花の共感覚はそれらを見抜いている。
それでも自分の所有する炎刀・銃の存在に気付かなかった程度のものだと笑う。
ただ、とがめは部屋を出る時に何かを気にしていたので、おそらくはアレは否定姫を気にしていたのではなく、炎刀・銃の存在に気付いていたのではないだろうか。それにとがめもわざわざ銃の事に触れたのは、アレが怪しいと睨んでいたからかもしれないな。
それから三日、とがめは日和号を倒すよりも工房の位置の割り出しを優先して、日和号とは接触をしないで、不要湖の地図を作製。
同じルートを回り続けている日和号。
とがめは日和号を落とし穴に嵌めようという奇策を練るも、四本足の日和号は落ちかけた穴を上手く回避してみせました。
時々日向ぼっこに立ち止まっている日和号。もちろん、これがただの日向ぼっこでない事ぐらいは誰の目にも明らかで、とがめもそれを見抜いて翌日に勝負を掛ける事としました。
七花はとがめの奇策が失敗したとちょっぴり心配しています。虚刀流はそもそも人間を相手にする事を前提とした武術であるから、人形を相手にしようとはしていないと不安……
日和号を見て、その性能を見極めていたとがめは、七花に打撃技のみで顔と胴体を攻撃しないように指示。
それは七花の攻撃を相手が受け止める事を前提にした攻撃です。
繰り出す攻撃の全てが受け止められているものの、もちろんこれが時間稼ぎであろう事は明白。休ませずにただひたすら攻撃を続ける七花。
七花を信じるとがめに、七花は父・鑢六枝の「自分たちは刀であり、刀は切れなければ意味が無く、ただ鋭き刀であれば良い」との教えを思い出す。
心を捨て、何も考えず、感じず、ただ命じられるままに戦うという事。
七花は四季崎記紀の命じられるままに、人間を排除し続けている日和号はとがめと出会う前の自分だと語る。
とがめに出会い、意思を持たなければ七実に勝利する事は出来なかった。
「俺にはお前が刀にしか見えねぇけど……
日和号、お前は俺を人間と言ってくれるんだな」
ひたすら続く虚刀流と人形殺法の激突。
日和号は逆立ちした状態から足を高速回転させて空中から攻撃する微風刀風を繰り出してくる。
「とがめ。
俺もとがめを信じてるぞ。
命令に従うのも、俺の意思でだ。
たとえこの身が折れようとも、俺はとがめを守る!
心にそう決めたぜ!」
「何を今更言っておる」
七花は日和号の攻撃からとがめを抱きかかえて護りながら語る。
「とがめに命じられたからじゃない。
俺が人として、この心でそう決めたんだ!」
七花の台詞にとがめも顔を赤らめる。
「俺は刀だが……
同時に魂を持つ人間なんだ!」
そして太陽光で動いていた日和号の燃料が切れる。
落下した日和号を抱きかかえた七花は、日和号の瞳から涙がこぼれているのを目にするが、空からぽつぽつと雨が降り出していた。
日和号が時々立ち止まっていたのはもちろん太陽光で燃料補給を行うためのもの。
動き出さないとも限らないため、手足を外しておこうとするとがめに、七花は日和号を可哀想だと感じる。
ただの刀でしかない日和号ではあるが、同じ刀として育てられた七花は自分の事のように感じてしまうのだろう。その事はとがめも気付いているのでしょう。
日和号は四季崎記紀が最も愛した女性を模して作ったものという事。
とがめは日和号を確保した後、工房の発掘作業に勤しんでいました。
と、言っても実際に働いているのは七花1人ですが。
否定姫は放置しておくように指示していた真庭忍軍がやっぱり邪魔になったと、右衛門左衛門に真庭鳳凰の暗殺を命じる。
右衛門左衛門も鳳凰だけは別格の実力と認めていることから、彼とて今回のように簡単に倒せる相手ではないのだろう。
今回の話は姉を殺した七花が、本格的に心を持つように意識したという話か。
エンディングテーマ
「からくり眠り談」歌:のみこ
次回 第九話「微刀・釵」
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右衛門左衛門は別の任務があると直ぐに立ち去り、残された二人は早速調査。
まずは日和号の能力を確認するため、軽く手合わせですが、七花は日和号こそが微刀・釵であると共感覚にて感じ取り、とがめも直ぐにそうだと見抜いたため、一時撤収。
日和号は人形だけど喋る事が出来るのね。中の人は遠藤綾か。
信濃にあるという完成系変体刀を求めて向かった真庭忍軍魚組の指揮官《長寿の海亀》こと真庭海亀でしたが、その前に立ちはだかったのは右衛門左衛門。
信濃に炎刀・銃があったという彼ですが、過去形なのは既に否定姫が所持しているからですね。
「最高格好よくて、最高いかした、最高強い、最高もてもて、最高金持ち」
と、やたらとナルシーの自信家でした。
右衛門左衛門は相生忍軍と呼ばれる忍者衆の末裔ではあるが、相生衆は170年前に真庭忍軍によって滅ぼされた一族でした。
今やただ一人の生き残りで、相生忍軍の全ての技と忍術を習得しており、レイピアで戦う海亀を圧倒。
ここまであっさりやられたのは喰鮫以来か。
やられても海亀というぐらいだから卵でも復活する忍術とか見せるのかと思いきや、ほとんど忍術らしいものは見せませんでした。ただの剣士と変わらないな。
否定姫はとがめが日和号こそが微刀・釵だと気付かずに破壊してしまったら面白いと考えていた様子ですが、もちろん七花の共感覚はそれらを見抜いている。
それでも自分の所有する炎刀・銃の存在に気付かなかった程度のものだと笑う。
ただ、とがめは部屋を出る時に何かを気にしていたので、おそらくはアレは否定姫を気にしていたのではなく、炎刀・銃の存在に気付いていたのではないだろうか。それにとがめもわざわざ銃の事に触れたのは、アレが怪しいと睨んでいたからかもしれないな。
それから三日、とがめは日和号を倒すよりも工房の位置の割り出しを優先して、日和号とは接触をしないで、不要湖の地図を作製。
同じルートを回り続けている日和号。
とがめは日和号を落とし穴に嵌めようという奇策を練るも、四本足の日和号は落ちかけた穴を上手く回避してみせました。
時々日向ぼっこに立ち止まっている日和号。もちろん、これがただの日向ぼっこでない事ぐらいは誰の目にも明らかで、とがめもそれを見抜いて翌日に勝負を掛ける事としました。
七花はとがめの奇策が失敗したとちょっぴり心配しています。虚刀流はそもそも人間を相手にする事を前提とした武術であるから、人形を相手にしようとはしていないと不安……
日和号を見て、その性能を見極めていたとがめは、七花に打撃技のみで顔と胴体を攻撃しないように指示。
それは七花の攻撃を相手が受け止める事を前提にした攻撃です。
繰り出す攻撃の全てが受け止められているものの、もちろんこれが時間稼ぎであろう事は明白。休ませずにただひたすら攻撃を続ける七花。
七花を信じるとがめに、七花は父・鑢六枝の「自分たちは刀であり、刀は切れなければ意味が無く、ただ鋭き刀であれば良い」との教えを思い出す。
心を捨て、何も考えず、感じず、ただ命じられるままに戦うという事。
七花は四季崎記紀の命じられるままに、人間を排除し続けている日和号はとがめと出会う前の自分だと語る。
とがめに出会い、意思を持たなければ七実に勝利する事は出来なかった。
「俺にはお前が刀にしか見えねぇけど……
日和号、お前は俺を人間と言ってくれるんだな」
ひたすら続く虚刀流と人形殺法の激突。
日和号は逆立ちした状態から足を高速回転させて空中から攻撃する微風刀風を繰り出してくる。
「とがめ。
俺もとがめを信じてるぞ。
命令に従うのも、俺の意思でだ。
たとえこの身が折れようとも、俺はとがめを守る!
心にそう決めたぜ!」
「何を今更言っておる」
七花は日和号の攻撃からとがめを抱きかかえて護りながら語る。
「とがめに命じられたからじゃない。
俺が人として、この心でそう決めたんだ!」
七花の台詞にとがめも顔を赤らめる。
「俺は刀だが……
同時に魂を持つ人間なんだ!」
そして太陽光で動いていた日和号の燃料が切れる。
落下した日和号を抱きかかえた七花は、日和号の瞳から涙がこぼれているのを目にするが、空からぽつぽつと雨が降り出していた。
日和号が時々立ち止まっていたのはもちろん太陽光で燃料補給を行うためのもの。
動き出さないとも限らないため、手足を外しておこうとするとがめに、七花は日和号を可哀想だと感じる。
ただの刀でしかない日和号ではあるが、同じ刀として育てられた七花は自分の事のように感じてしまうのだろう。その事はとがめも気付いているのでしょう。
日和号は四季崎記紀が最も愛した女性を模して作ったものという事。
とがめは日和号を確保した後、工房の発掘作業に勤しんでいました。
と、言っても実際に働いているのは七花1人ですが。
否定姫は放置しておくように指示していた真庭忍軍がやっぱり邪魔になったと、右衛門左衛門に真庭鳳凰の暗殺を命じる。
右衛門左衛門も鳳凰だけは別格の実力と認めていることから、彼とて今回のように簡単に倒せる相手ではないのだろう。
今回の話は姉を殺した七花が、本格的に心を持つように意識したという話か。
エンディングテーマ
「からくり眠り談」歌:のみこ
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