真夜(加賀美早紀)がファンガイアと知りながら、彼女と接触を続けている紅音也(武田航平)に悩む麻生ゆり(高橋優)は、真夜を呼び出すと、イクサに変身して倒そうとするが、音也がピクニックをするのだと妨害する。
道ですれ違ったキングに「何か」を感じ取る音也が振り返ると、アスファルトの地面にキングの歩いた足跡が吐き炎を上げていた。
キングから逃れて森の中へとやってきた次狼(松田賢二)、ラモン(小越勇輝)、力(滝川英治)だが、キングから覇逃れる事が出来ずにいた。
絶体絶命となった彼らに対して、キングは紅音也を殺す事で助命してやると告げる。
再び真夜と顔を合わせたゆりは、背後から真夜に斬り掛かる。それをかわされたゆりはイクサに変身、激しく攻撃を加えるが、真夜は笑いを浮かべながらかわすだけ。
「あなたを殺したくないの」という真夜の言葉に怒りを増幅させるゆり。
2008年――ビショップ(村田充)の力でファンガイアの血に目覚めてしまった紅渡(瀬戸康史)は、麻生恵(柳沢なな)たちに襲いかかる。名護啓介(加藤慶祐)の呼びかけで何とか吾を取り戻すが、彼らを襲った渡に襟立健吾(熊井幸平)は
「やっぱりお前ファンガイアだ」と言われてしまう。
キバを取り逃がしたという報告を受ける嶋護(金山一彦)は、引き続きキバの抹殺を命じるが名護は必要ないという。渡の中に眠る人間とファンガイア、その二つの狭間で渡の心は2つに引き裂かれて自滅するだろうという見解だった。
渡が自分を襲ったという事を信じられない恵。
名護は必ず渡を救うと心に誓う。
渡がファンガイアの力に目覚めた事で、人間との間に亀裂が入り、仲間になるのも時間の問題だという登太牙(山本匠馬)。後はクイーンである鈴木深央(芳賀優里亜)と結婚すれば自分の人生は完成だと語るが……
渡は以前の渡のようにマスクとゴーグルを付けた姿に戻っていた。
嶋の前に姿を見せる太牙に、嶋は「久しぶりだな」と声を掛ける。
昔から嶋の与える物が全てを拒んでいたという太牙。
太牙はかつて真夜から嶋に預けられていた。太牙を大切に育てていたという嶋だが、太牙はモルモットのように観察していただけだと語る。
そんな太牙にキバを倒す為に手を組まないかと誘いを掛ける嶋だが、太牙は渡は自分の弟であり自分が渡を愛してやるのだと言う。
嶋は「愛」という言葉に笑う。
扉に錠をして引きこもってしまった渡に野村静香(小池里奈)と名護が呼びかけるが、渡は現実から逃げるようにただひたすらバイオンリン作りに没頭して、ファンガイアの出現にも戦おうとはしない。
キバを取り逃がした責任として突然クビを言い渡された健吾は、納得出来ない。
イクサは名護に任せた方が良いという嶋に対して、健吾は自分の強さを証明してやると意気込む。
「俺は強い」と呟きながらイクサに変身してシームーンファンガイアと戦う健吾は、止めをさそうとするが、そこにビショップが現れる。
健吾を虫けらと呼ぶビショップの力の前に、追いつめられてしまう。
それを目にした名護は渡に電話して、渡に助けを求める。
健吾にトドメを刺そうとしたビショップを、間一髪のところでキバが助けに入る。
これが最後の戦いだという渡。
自分の力は人を傷つける、だから人と関わってはいけない。
それを告げる為だけにやってきたのだという渡は別れを告げる。
渡はキバットバット3世(声・杉田智和)と魔皇竜タツロット(声・石田彰)を籠に閉じ込め、ブラディローズを毛布に来るんでしまった。
元気のない恵に、名護はどんな障害があっても乗り越えられる事を口にする。
恵が名護が渡を庇うようになった理由を問うと、名護は「野獣の感だ」と応える。
すっかり引きこもってしまった渡を何とか説得しようと試みる、名護・恵・静香だが、渡は家の中にもいくつもの罠を仕掛けて会おうともしない。
町で暴れるシームーンファンガイアの前に、名護が現れる。
「魑魅魍魎が跋扈するこの地獄で名護啓介はここにいる……
イクサ、爆現!!」ライジングイクサとなって戦う名護。
そこにまたもビショップが現れて、本当の力を見せてみろと戦いを挑む。
ファンガイアの出現に鳴り響くブラッディローズだが、渡は耳を貸そうとはしない。
ビショップと戦い続ける名護だが、そこに更には太牙までもやってくる。
「人間の分際でファンガイアに刃向かいし者、王の判決を言い渡す。
……死だ」仮面ライダーサガに変身した太牙とビショップ2人と戦い、手も足も出ずにやられてしまう名護。
渡は耳を押さえて「僕は行かないんだ」と自分自身に言い聞かせていた。
そんな時は幼い頃の姿に変わってしまう……
次回 第41話「ララバイ・心を解き放て」 【感想】
キバを逃がしたのを名護のせいにしている健吾ですが、あんたはビショップにあっさりやられてたよね? 名護のせいとは言えないんじゃないのか……
そして名護さんはもはや序盤とは別キャラです……絶対に別人だ。たぶん、ここに居るのは
名護MarkⅡとかに違いない。
微妙に名護祭りだった今回。
健吾はあまりにも突然の
クビです。
相変わらず嶋さんの思考回路は意味不明。この程度の失敗は名護は山のようにしてきたと思うのだけどな。
キバが邪魔だと思っているなら、渡よりの思考を持っている名護より、健吾に預けておいた方が彼の目的の為にはいいような気もするのだけど。
まぁ、とりあえずその方が面白い、という発想だけで作られた脚本という事は充分に考えられるけどな。
それにして2代続いて噛ませ犬の2008年イクサ。
太牙は真夜が嶋に預けて育てられていたのか。
何故嶋をチョイスしたのか……他に人がいなかったのかな。
渡が子供化したのはイメージなのか、過去に同じような事があったという事だけなのか。
次回には元の姿なので、子供になってしまった訳ではないのかな。
過去編は自分で手出しすると、真夜にあれこれと言われるから、次狼たちを使って音也を殺そうというキングの
姑息な作戦が実施中……

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