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屍姫 赫 第12話「夜明け」

「お前は最後には笑っていてくれ……
 笑ってくれ、マキナ。
 そしたら俺はお前をこの地獄のような場所から、救えたんだと思えるからさ」


鹿堂赤紗の座壇を追って大麟館に向かった田神景世だが、そこには七星・重無に操られた花神旺里がいて、景世の腹に独鈷杵を突き立ててしまう。
七星・湖惑と戦う星村眞姫那は景世の異変を敏感に感じ取る。
高峰宗現たちは七星・忌逆の作った呪い『陣地』に閉じ込められて荒神莉花は敵の狙いが、景世とマキナにあると気付く。
これって、『陣地』を使わなかったら、景世たちを襲っている事にも気付かれなかったんじゃないだろうか……
陣地は最強の屍姫で剣姫の異名を持つ轟旗神佳が一太刀で切り裂きました。天瀬早季がなんとも出来なかったものを一瞬だから、最強の名は伊達ではないという事か。

操られたオーリに人殺しをさせる訳にはいかない景世は術でオーリの自我を呼び覚まして、重無に抵抗させて彼女を弾き出す事に成功。
不意さえつかれなければ、問題なかったという事なのですな。
そのままにしていれば助かったのでしょうが、赤紗の攻撃を受けたオーリに気を取られていた間に、腹の傷に更に攻撃を受ける羽目になる。
何処までもオーリが足手まとい。

湖惑と戦うマキナだが、実体を霧のようにしてしまう湖惑に大苦戦。
今のままではまだ力が足りない、と歯噛み。
てか、湖惑の弱点というか、脳髄が何処にあるかはもの凄い判りやすいと思うんですけどね。あんなにあからさまなのに。


赤紗に目玉を抉られてしまった景世。
そこに湖惑にやられたマキナが吹き飛ばされてきて、景世の姿を見せて愕然。
が、まだ死んでませんでした。例の死亡フラグドリンクを飲んで、赤紗に抑える。
マキナが湖惑に取り込まれると、マキナを救う為に自らの身体が毒に冒されてるを承知で、湖惑に毒を与えたり、呪符を身体に巻いて戦ったりと、まさしく決死の戦いを披露。
死を覚悟している。
自分の屍姫を殺さなければならなくなってしまうような真実なら、知りたいとは思わない。
真実を知る事が全てではない。自分の大切なもの、守りたいもののためなら、たとえどんな薄汚れた隠された真実があろうと知った事ではない、という事だろう。何を大切にして、何の為に戦うのかは人それぞれ。
景世の強さはそうした意志の強さにあるのかな。

決死の戦いで湖惑と赤紗を追い出した景世。
しかしもうその身体はズタボロ。
長くない事を悟り、しかし自分が死ねばマキナが瑠翁水薙生と同じようにただの屍とって、光言宗に狩られる存在になる。それを避ける為にも、本当は巻き込みたくなかったオーリに契約譲渡を行って、彼をマキナの契約僧にする。
オーリに頼むのは、この場には彼氏しかおらず、他のものには頼めないし、縁の関係でもオーリぐらいしかいないからだろうな。どちらも大切で、失いたくはないから、苦渋の選択というところか。

マキナと戦った日々が楽しかったという景世は、最後にマキナに笑うように頼む。
マキナのここで笑わなければ、景世に未練が残り屍となる。屍となってくれれば、とも一瞬考えるも、やはり景世を屍なんかにしたくは無かったのだろう、最後は笑顔を見せて景世とお別れです。
たぶんたとえここで本当に笑わなくても、景世なら屍にはなりそうにはないと思うけど。

景世の死を嵩征や壬生貞比呂も感じ取っているようです。
どういう力で感じ取ったんだろうね。
壬生は景世の死で、自分の正体がもうばれないからと町に戻るようです。

景世が死んで、哀しみと怒りにくれるマキナ。
赤紗の座壇から屍の肉を取り込んで復活した湖惑と再戦。
が、マキナは明らかにパワーアップ。未練だけではなく、呪いも身につけているようです。
赤紗の様子からすると、呪い憑きの屍姫という存在は珍しいか初めての存在というところなのだろうか。
屍を呪っている、具体的にどういう能力なのかが判らないけど、屍に対してはこれまで以上に強い力を発揮出来るようになった、という事なのか。ただその代償として、オーリの肉体に激しいダメージが。これはマキナが受けたダメージがオーリにフィードバックしているのか、或いは彼女がこの呪いの力を発揮している間、オーリに対してダメージが蓄積されていくというものなのか。
呪いが契約僧である筈のオーリの命を危険に晒すものというのは、景世の死がオーリに起因してしまった事によるマキナの怒りの表れという事なのかもしれない。景世の死に対する贖罪として、与えられたものなのかな。そしてただの学生であるオーリにその痛みに耐えうる事は現時点では難しい。
黒猫はオーリを舐めながら「お前が望んだ事だよ」と笑う。つまりはオーリの半端な態度や、甘い気持ちが導いてしまった事なのだろう。それを気付くのはあまりにも大きな代償ですが。

座壇を取り込んだ湖惑を肉弾戦で打ち砕いていくマキナに、霧となって逃れる湖惑。
しかしマキナは既に彼の脳髄の在処を見抜いていて、彼が身につけていた珠を捕らえる。
命乞いをする湖惑に対して、かつて言われた言葉「無様だ」を返してこれを握り潰す。

痛みによって意識を失ったオーリ。
おそらくそのままにしておけば死んでしまったのかもしれないが、景世がオーリを拾い育てる事にした時の事を思い出し、赤紗が最後の未練としてオーリの傷を癒して立ち去る。赤紗にとっても景世はそれだけ大切な人だったという事か。だからこそ、七星への証として殺す必要があったのかもしれないが。

意識を取り戻したオーリは、夜明けを迎えた境内で泣き叫ぶマキナの姿を目撃する。
「16歳になった日。
 俺は父で兄で親友であった人を亡くして……
 契約僧になった」
莉花と早季は一歩間に合わなかった。
人は亡くなってその人の大切さを認識することが多々あるのです。それまで当たり前だと感じていたことの消失感。

景世を葬る莉花は泣きじゃくるも、その隣にいるマキナが涙を流していないのは泣き疲れたのか。
水の手当を受けたオーリは、台所で景世が誕生日のために作ったシチューを目撃して泣きじゃくる。
まだ早朝だから、理子はまだ起きてきていないのですな。景世の術で騒ぎも知らないだろうけど、あの壊れた入り口を見たらかなり驚くと思うのですが。


次回 第13話「契約僧告別式次第」

ここからオーリが契約僧として、自分の業を背負って戦う事を決意していくという事なのかな。
オーリはこれから契約僧としての修行もしていく事になるのだろうか。
第1期最終回はまるまるお葬式のようです。
なんてゆーか、第1期の主役は完全にマキナと景世でしたな。


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