デュラララ!! #11「疾風怒濤」
自分が迎えに行かなければ、自分でなければダメだと、一人呟く矢霧誠二。
首に傷のある女の回収に失敗した部下を役に立たないと罵る矢霧波江に、竜ヶ峰帝人から取引を申し出る電話が入る。
波江は自分の電話番号をただの学生がどうやって知り得たとか、その辺は疑問に思わないのか。
部下もせめて臨也たちがいたことを教えれば、波江ももっと警戒していただろうにな。彼女とて臨也の恐ろしさは知っているだろうし。
同じ頃、町の様々な人々にある連絡が……
平和島静雄は「人生って何だ」と訊ねたヤクザを殴ったという話をサイモン・ブレジネフに語るも、サイモンは「露西亜寿司」のチラシ配りに夢中でまるで話を聞いていない。
起こった静雄の攻撃を正面から受け止めるサイモンもやはり静雄と同レベルの怪物なんだな。この町で彼の攻撃を正面から受け止められるのはサイモンぐらいなのではないだろうか。
そんな町を見下ろす“首なしライダー”セルティ・ストゥルルソンは自分が20年間を過ごし、変わってしまったのかと悩む。20年間は無駄では無かったという岸谷新羅が、自分に結婚を申し込んだ時の事を思い出す。
ただ首だけを求め続けてきたセルティが、今回の一件で変わろうとしているのか。
首に傷のある女の回収に失敗した部下を役に立たないと罵る矢霧波江に、竜ヶ峰帝人から取引を申し出る電話が入る。
波江は自分の電話番号をただの学生がどうやって知り得たとか、その辺は疑問に思わないのか。
部下もせめて臨也たちがいたことを教えれば、波江ももっと警戒していただろうにな。彼女とて臨也の恐ろしさは知っているだろうし。
同じ頃、町の様々な人々にある連絡が……
平和島静雄は「人生って何だ」と訊ねたヤクザを殴ったという話をサイモン・ブレジネフに語るも、サイモンは「露西亜寿司」のチラシ配りに夢中でまるで話を聞いていない。
起こった静雄の攻撃を正面から受け止めるサイモンもやはり静雄と同レベルの怪物なんだな。この町で彼の攻撃を正面から受け止められるのはサイモンぐらいなのではないだろうか。
そんな町を見下ろす“首なしライダー”セルティ・ストゥルルソンは自分が20年間を過ごし、変わってしまったのかと悩む。20年間は無駄では無かったという岸谷新羅が、自分に結婚を申し込んだ時の事を思い出す。
ただ首だけを求め続けてきたセルティが、今回の一件で変わろうとしているのか。
姿を現した波江に、帝人は取引として張間美香に行った真実を教える事を申し出る。
「率直に言います、自首して下さい」
帝人の申し出に笑う波江。
「許せない、弟の邪魔をするなんて。
いけないのよ、弟の邪魔をするのは……
いたらいけないのよ!!」
――そうか、この人は……こういう人か!
波江の内面に気付いた帝人。
波江にとって弟が全てで、全てが弟中心、そのためにはどんな事だろうとしてしまう事を見抜いたのですね。
実際、弟のためなら人殺しも辞さない人だし。
誠二は彼女には自分が必要なのだと、部下に波江の居場所を聞き出そうと迫り続けていた。
波江の動機を把握した帝人は、自らの心を落ち着かせる帝人は、そんな理由で人を殺し、誠二を苦しめるのかと問い掛ける。波江は帝人を正義の味方ではあるまいしと嘲り笑う。
本当に美香は殺されて首をすげ替えられているのか、それともただの整形手術なのかはハッキリしていませんが、帝人は波江の反応から前者だと考えたのでしょう。
ある事を信じて、波江に対して反論を続ける帝人。
部下に帝人の捕獲を指示すると、帝人は携帯電話を取り出す。
「理屈も通じない相手に、挑む力も知恵もありません。
努力する自分さえも与えてもらえない。
だから!
……僕は数に頼る!!」
送信されたメール。
途端、辺り一帯で大量のメールが着信され、学生から主婦やサラリーマンに至るまであらゆる人々がメールを確認。彼らの回りにいたのは全てがダラーズであり、届いたメールはダラーズの管理者からの集会を報せるメール。
やはり帝人がダラーズの管理人だったのか。
セルティにも届いていました。
警備員ももちろんダラーズにいて、とにかくのべつ幕無しというか、無差別にメンバーになってるのな。どういう基準で勧誘メールが送られているのだろうか。
首に傷のある女をセルティのいるビルの屋上へと連れてきた門田京平。
アイザック・ディアンとミリア・ハーヴェントというあのアホな外国人2人もいます。
青く高い空。
しかし何もない田舎に生まれ育った帝人。
子供の頃こそ冒険心に溢れていたものの、成長するに従いそんなものを失ってしまった。
何かを変えたいという想いはあろうと、飛び出す理由も勇気無かったある日、パソコンを購入した帝人はインターネットで未知の世界を知った。
紀田正臣などともメールをするようになり、チャット友達も出来たある時、架空のダラーズという存在をでっちあげる事を思いついた。
ダラーズの噂を広め、完全パスワード制のサイトを作った帝人。
やっぱりパスワードは「BACCANO」なんだ……
パスワードもメールや掲示板で流し、信じる者と信じない者が当然のようにいた。
そんな状況を仲間同士で笑い合っていながら、イヤな予感は感じていた。
現実世界でダラーズを名乗る人物が現れ、見知らぬ誰かが情報を流すようにメンバーは増え続けていった。
当然、流していたのは臨也なんでしょう。面白い事があるって期待したのでしょう。
臨也にとってパスワードを破ってチャットに侵入したり、創設者のフリをしたりするのは簡単な事だろうし。
やがて他の創設者のチャット仲間が去った後も、帝人だけは抜け出す事は出来なかった。
そこが帝人が他とは違う人種だったという事か。何かを変えたいという強い想いの表れなのかもしれないが。
この時点で実質的な創設者は帝人だけになってしまったのだね。
悪いことをする人間だけではない。
自分たちが良いことをすればいいのだと信じた帝人に、一人の人物が関与してくる。
町の落書きを消すなどすれば良いという帝人の提案はバカにされていたものの、翌日になり落書きが一夜にして消されたというニュースが報道された。
この時バカにしたのが臨也で、しかし面白がって誰かに落書きを消すように指示を飛ばしたのでしょうね。たぶん一人や二人ではない人数が参加して落書きを消したのか。
まさか、と思う帝人は東京に出てくる事になり、正臣や町の人達からダラーズの噂を教えられる。
ダラーズに入りながら、悪いことをするでもなく、ただ楽しんでいる人々と出会った。
静雄やサイモン、神近莉緒もメンバーでした。
「思った以上だ……楽しいよ。
楽しいよね」
笑いながらメールを見る折原臨也。
届いたメールには
「今、携帯のメールを見ていない奴が敵だ。
攻撃をせず、
ただ静かに見つめろ。」
という管理者からの指示が飛ばされていた。
指示に従い、黒服や波江をただ取り囲んで見つめ続ける男達。
ここで暴力に訴えないところが、臨也にとって新鮮で面白いと感じるところなのかもしれないな。数に頼って力尽くで解決しようとするのなら、何処にでもいる人間で、そうしないからこそ臨也も興味を持ったという事か。
遊馬崎ウォーカーや狩沢絵理華は創始者を捜すも当然、彼らの思い描いているような人物は見あたらない。
門田京平が首に傷のある女を連れていたのは、渡草三郎がブチキレて例の車を追いかけていた時に、道路に飛び出してきたかららしい。
ダラーズの掲示板に書き込みをした遊馬崎たちの書き込みに、創始者として反応対応した帝人は、セルティに彼女を会わせる代わりに、セルティにも協力を要請した。
こっちは本当に偶然だったけど、広い情報網を持つダラーズだからこそ得ることが出来た情報なのかな。
首に傷のある女に歩み寄るセルティ。
“名前は?”
「……セルティ」
首セルティの言葉を聞いたセルティは、ビルの屋上でバイクをいななかせる。
突然の事に驚く人々。
このバイクはビルの壁も降りれるのか、さすがは妖精。物理法則も通用しませんる
帝人を見失い、探し出そうとしたいた波江たちは、どこからか聞こえてくる女性の声を聞く。
「キレた!!!
ああ、私には首がない!
私は化け物だ。
多くを語る口も、相手に情熱を伝える瞳も持たない。
だがそれがどうした! それがどうしたというのだ!!」
バイクで飛び降りてきたセルティは
「私はここにいる。確かにここに存在する……
目がないというのなら、我が養生の全てを刮目してみるが良い!!
化け物の怒りに触れた者の叫びを、存分に耳にするといい!」
男達を切り伏せていくセルティは。男の警棒がセルティのヘルメットを叩き落とすと、そこには噂通りに首が無かった。
伝説の首無しライダーを前に、カメラで写真を取る者、逃げ出す者……
「私はここだ。
ここにいる、ここにいるのだ!
私は既に叫んでいる! 叫んでいるぞ!!
私は今ここに産まれた!!
私の存在をこの町に刻みつけるために!!!」
セルティ、爆誕!!!
首と出会った事で、セルティの中で何かが吹っ切れたようだ。
自分の首が自分以外の肉体を持ったと知ったことで、首のない存在として生きる事を決意したのかな。
しかし相変わらずセルティの鎌に斬られた人はどうなっているのだろう。死んではいないみたいなので、暫く意識が途絶えているだけなのかな。
首無しライダーの騒ぎが起こる中、メスを手にした誠二が帝人を見つけると、セルティを返せと襲いかかってきた。
帝人本人にはこれをどうにかする力が無いので、このまま刺されてしまうのか。
それとも臨也なり静雄なりが助けてくれるのか。
次回 #12「有無相生」
張間美香たちがいた頃のお話。
メインの担当は誠二ですね。
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「率直に言います、自首して下さい」
帝人の申し出に笑う波江。
「許せない、弟の邪魔をするなんて。
いけないのよ、弟の邪魔をするのは……
いたらいけないのよ!!」
――そうか、この人は……こういう人か!
波江の内面に気付いた帝人。
波江にとって弟が全てで、全てが弟中心、そのためにはどんな事だろうとしてしまう事を見抜いたのですね。
実際、弟のためなら人殺しも辞さない人だし。
誠二は彼女には自分が必要なのだと、部下に波江の居場所を聞き出そうと迫り続けていた。
波江の動機を把握した帝人は、自らの心を落ち着かせる帝人は、そんな理由で人を殺し、誠二を苦しめるのかと問い掛ける。波江は帝人を正義の味方ではあるまいしと嘲り笑う。
本当に美香は殺されて首をすげ替えられているのか、それともただの整形手術なのかはハッキリしていませんが、帝人は波江の反応から前者だと考えたのでしょう。
ある事を信じて、波江に対して反論を続ける帝人。
部下に帝人の捕獲を指示すると、帝人は携帯電話を取り出す。
「理屈も通じない相手に、挑む力も知恵もありません。
努力する自分さえも与えてもらえない。
だから!
……僕は数に頼る!!」
送信されたメール。
途端、辺り一帯で大量のメールが着信され、学生から主婦やサラリーマンに至るまであらゆる人々がメールを確認。彼らの回りにいたのは全てがダラーズであり、届いたメールはダラーズの管理者からの集会を報せるメール。
やはり帝人がダラーズの管理人だったのか。
セルティにも届いていました。
警備員ももちろんダラーズにいて、とにかくのべつ幕無しというか、無差別にメンバーになってるのな。どういう基準で勧誘メールが送られているのだろうか。
首に傷のある女をセルティのいるビルの屋上へと連れてきた門田京平。
アイザック・ディアンとミリア・ハーヴェントというあのアホな外国人2人もいます。
青く高い空。
しかし何もない田舎に生まれ育った帝人。
子供の頃こそ冒険心に溢れていたものの、成長するに従いそんなものを失ってしまった。
何かを変えたいという想いはあろうと、飛び出す理由も勇気無かったある日、パソコンを購入した帝人はインターネットで未知の世界を知った。
紀田正臣などともメールをするようになり、チャット友達も出来たある時、架空のダラーズという存在をでっちあげる事を思いついた。
ダラーズの噂を広め、完全パスワード制のサイトを作った帝人。
やっぱりパスワードは「BACCANO」なんだ……
パスワードもメールや掲示板で流し、信じる者と信じない者が当然のようにいた。
そんな状況を仲間同士で笑い合っていながら、イヤな予感は感じていた。
現実世界でダラーズを名乗る人物が現れ、見知らぬ誰かが情報を流すようにメンバーは増え続けていった。
当然、流していたのは臨也なんでしょう。面白い事があるって期待したのでしょう。
臨也にとってパスワードを破ってチャットに侵入したり、創設者のフリをしたりするのは簡単な事だろうし。
やがて他の創設者のチャット仲間が去った後も、帝人だけは抜け出す事は出来なかった。
そこが帝人が他とは違う人種だったという事か。何かを変えたいという強い想いの表れなのかもしれないが。
この時点で実質的な創設者は帝人だけになってしまったのだね。
悪いことをする人間だけではない。
自分たちが良いことをすればいいのだと信じた帝人に、一人の人物が関与してくる。
町の落書きを消すなどすれば良いという帝人の提案はバカにされていたものの、翌日になり落書きが一夜にして消されたというニュースが報道された。
この時バカにしたのが臨也で、しかし面白がって誰かに落書きを消すように指示を飛ばしたのでしょうね。たぶん一人や二人ではない人数が参加して落書きを消したのか。
まさか、と思う帝人は東京に出てくる事になり、正臣や町の人達からダラーズの噂を教えられる。
ダラーズに入りながら、悪いことをするでもなく、ただ楽しんでいる人々と出会った。
静雄やサイモン、神近莉緒もメンバーでした。
「思った以上だ……楽しいよ。
楽しいよね」
笑いながらメールを見る折原臨也。
届いたメールには
「今、携帯のメールを見ていない奴が敵だ。
攻撃をせず、
ただ静かに見つめろ。」
という管理者からの指示が飛ばされていた。
指示に従い、黒服や波江をただ取り囲んで見つめ続ける男達。
ここで暴力に訴えないところが、臨也にとって新鮮で面白いと感じるところなのかもしれないな。数に頼って力尽くで解決しようとするのなら、何処にでもいる人間で、そうしないからこそ臨也も興味を持ったという事か。
遊馬崎ウォーカーや狩沢絵理華は創始者を捜すも当然、彼らの思い描いているような人物は見あたらない。
門田京平が首に傷のある女を連れていたのは、渡草三郎がブチキレて例の車を追いかけていた時に、道路に飛び出してきたかららしい。
ダラーズの掲示板に書き込みをした遊馬崎たちの書き込みに、創始者として反応対応した帝人は、セルティに彼女を会わせる代わりに、セルティにも協力を要請した。
こっちは本当に偶然だったけど、広い情報網を持つダラーズだからこそ得ることが出来た情報なのかな。
首に傷のある女に歩み寄るセルティ。
“名前は?”
「……セルティ」
首セルティの言葉を聞いたセルティは、ビルの屋上でバイクをいななかせる。
突然の事に驚く人々。
このバイクはビルの壁も降りれるのか、さすがは妖精。物理法則も通用しませんる
帝人を見失い、探し出そうとしたいた波江たちは、どこからか聞こえてくる女性の声を聞く。
「キレた!!!
ああ、私には首がない!
私は化け物だ。
多くを語る口も、相手に情熱を伝える瞳も持たない。
だがそれがどうした! それがどうしたというのだ!!」
バイクで飛び降りてきたセルティは
「私はここにいる。確かにここに存在する……
目がないというのなら、我が養生の全てを刮目してみるが良い!!
化け物の怒りに触れた者の叫びを、存分に耳にするといい!」
男達を切り伏せていくセルティは。男の警棒がセルティのヘルメットを叩き落とすと、そこには噂通りに首が無かった。
伝説の首無しライダーを前に、カメラで写真を取る者、逃げ出す者……
「私はここだ。
ここにいる、ここにいるのだ!
私は既に叫んでいる! 叫んでいるぞ!!
私は今ここに産まれた!!
私の存在をこの町に刻みつけるために!!!」
セルティ、爆誕!!!
首と出会った事で、セルティの中で何かが吹っ切れたようだ。
自分の首が自分以外の肉体を持ったと知ったことで、首のない存在として生きる事を決意したのかな。
しかし相変わらずセルティの鎌に斬られた人はどうなっているのだろう。死んではいないみたいなので、暫く意識が途絶えているだけなのかな。
首無しライダーの騒ぎが起こる中、メスを手にした誠二が帝人を見つけると、セルティを返せと襲いかかってきた。
帝人本人にはこれをどうにかする力が無いので、このまま刺されてしまうのか。
それとも臨也なり静雄なりが助けてくれるのか。
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