のだめカンタービレ最終楽章 前編 レビュー(ネタバレあり)
【ストーリー】
プラティニ国際指揮者コンクールで優勝した千秋真一(玉木宏)だが、デシャン・オーケストラの常任指揮者には2位だったジャン・ドナデュウ(ジリ・ヴァンソン)が就任してしまう。落ち込む千秋にフランツ・フォン・シュトレーゼマン(竹中直人)のマネージャー・エリーゼ(吉瀬美智子)は、彼にルー・マルレ・オーケストラの常任指揮者の契約を行ったと告げる。マルレ・オケはシュレーゼマンが若き日に音楽監督を務めた伝統あるオーケラストであった。
一方、野田恵(上野樹里)はフランク・ラントワーヌ(ウエンツ瑛士)やタチヤーナ・ヴィシニョーワ(ベッキー)、黒木泰則(福士誠治)と共にコンセルヴァトワールの進級試験でトレヴィアンを獲得しようと練習に励んでいた。
そんな中で天才ピアニストの呼び名が高い孫Rui(山田優)がコンセルヴァトワールに留学してくる。
千秋は昔からのマルレ・オケのファンという祖母のツテで彼が常任指揮になった事知ったフランクに連れられ、マルレ・オケのエキストラとしてリハーサルに参加する事になる。だがそこで彼が目にしたのは、三分の一の団員が退団して残った団員はやる気も無く実力の低い者ばかり。挙げ句に指揮者も止めてしまい、リハーサルすら出来ない有様だった。
マルレ・オケは資金難でリハもままならず、客も減少すると悪循環。
しかも事務局員のテオ(なだぎ武)が千秋を若くて安い指揮者だと言っているのを聞いてしまう。
次期常任指揮者である千秋は、2日後に控えた定期公演の指揮をとることになる。
チェレストが来れなくなってしまい、千秋は急遽代理をのだめに託す。初の共演に浮かれてマルレ・オケへと向かったのだめだが、かつてマルレ・オケに参加したことがあったRuiも偶然訪れ、テオたちは彼女が千秋に頼まれた代役だと勘違いしてしまい、否定出来なくなってしまう。
早速練習を始める千秋だが、マルレ・オケの実力の低さは明白だった。
コンマスであるトマ・シモン(マンフレット・ウダーツ)には逆らわないようにとテオに忠告される千秋だが、それでも自分の我を完全に殺す事は出来ない。
練習は資金作りの一端として子供たちのバレエ教室に貸しているため、子供達に追い出される始末。
アパルトマンを借りるというRuiだが、千秋は時間が取れずに付き合わされることになったのだめ。だが何故か部屋探しはろくにせず、買い物三昧の時間を過ごす。
圧倒的な準備不足の中、千秋が指揮するマルレ・オケがいよいよ公演の日となった。
のだめたちはもちろん、R☆S(ライジングスター)オーケストラを千秋に変わって指揮している松田幸久(谷原章介)も見に来る。
まばらな観客の前で指揮を振るう千秋。
あまりにも実力差のあるルー・マルレ・オーケストラは、正式メンバーよりもエキストラの方が実力が高い有様。
散々な結果となってしまった初公演は大爆笑されてしまう有様で、千秋はそこにSオケを重ね合わせてしまう。
落ち込む千秋に、Ruiはのだめと3人で打ち上げをしようと告げるが、のだめは進級試験の練習があるから暇ではない、と何故か乗り気ではない。
と、そこにRuiの母親が現れ、毎日すると約束した練習をしていないと彼女の留学を取り消してアメリカに連れ帰ると言い出した。必死に抵抗するRuiだが、遂には母に連れて行かれることに。そんなRuiの姿に幼い頃の自分を重ねるのだめに、千秋はRuiが酷評されていたという事実を伝える。
彼女なりに悩んで留学を決めたのだろうという事、そしてここ最近の彼女のはしゃぎようは無理をしていた事を教える。
いよいよ9月となり、千秋も正式に常任指揮者に就任。
コンマスであるトマの発案で、マルレ・オケでは団員募集のオーディションが行われる事となる。
予想以上の募集が行われ、ノースリーブの男やバソンの募集にファゴットで応募してきたポール・デュボワなど、一癖あるものの実力の高い者達が現れる。
審査の団員たちは何かと批判するも、トマと千秋は普段の反発が嘘のように同じ意見となり、団員たちにはまるで結託しているかのように映る。
そんな中で、千秋に黙って参加した黒木もターニャの伴奏で姿を見せる。
日本にいた頃よりも更に実力に磨きを掛けた黒木だが、演奏終了と同時に、昨晩のだめのカレーを食べたターニャが食中毒で倒れてしまう。
同じカレーを食べたフランクも寝込んでしまい、後にこれは「のだめカレー事件」と呼ばれることとなる。
無事にオーディションを終えた千秋は、れまでは前任者からの推薦か、世襲となっていたため、このオケの実力の低下の一端はそこにあったのだろうと考える。
テオからトマが以前からオーディションをやりたがっていたことを聞かされ、辞めた3分の一の団員はオーディションの反対派だった事を知る。
千秋はトマの音楽に対する情熱を感じ取り、マルレ・オケは必ず良くなると確信する。
斯くして集まった団員たちと共にリハーサルを始める千秋だが、そこにはかつての鬼の千秋が蘇っていた。同じところを納得いくまで何度でも繰り返し練習とさせる千秋の粘着質な様子に、団員達は愕然とすることに。
一定の時間になればバレエの子供たちに追い出されてしまうため、朝早くから集まって練習を行うなどするも、千秋の厳しさに団員たちは不満を募らせていく。
のだめは進級試験で見事合格を果たす。
千秋はシュトレーゼマンから初公演でバッハのピアノコンツェルトを演奏するようにプログラムを与えられ、彼の下でピアノの練習に励むことになる。
しかしそのシュトレーゼマンには僅かな変化が訪れていた……
のだめはフランクたちとティッシュ配りでマルレ・オケの宣伝に勤しむが、デシャン・オケの宣伝用ポスターを張りに来たジャンとその恋人である並木ゆうこ(山口紗弥加)とばったり出くわしてしまう。のだめとゆうこは激しく対立する。
経営の苦しいマルレ・オケだけでは食べていけない団員たちは、仕事との両立で明らかに疲労の色を濃くしていた。
リハを休む者も現れ、団員同士での喧嘩も始まってしまう。
黒木は同じオーボエで彼の来る前に主席だったアレクシ・ソランから、娘のカトリーヌを迎えに行って欲しいと頼まれてしまう。
今回仕事を休めばオケも辞めざる得なくなるという言葉に、仕方なくカトリーヌを迎えに行った黒木は、一人ではどうしていいのか判らず、ターニャに頼む事に。
カトリーヌを千秋の部屋に連れてきたターニャたちは、そこで夕食をとることになったが、ターニャの口から、アレクシが千秋の事をしつこくて嫌な奴だと話していた事を知ってしまう。
遊びではないのだから好かれたいとは思わないと、腹立たしげに語る千秋。黒木はそんな千秋の気持ちは理解しており、プロなのだから当然だと賛同する。
しかしカトリーヌはアレクシもプロだと必死に反論。彼が家でも沢山練習している事、千秋の事をしつこくて嫌な奴だが、凄い人間である事を語っていた事を聞かされる。千秋もそして千秋もまた、アレクシたちが普段からリハ以外にも沢山の練習をしている事を、普段の演奏から感じ取っていた。
リハ以外にも独自に練習をするオケのメンバーたち。
そうした日々の中、いよいよ千秋の常任指揮者としての公演が行われる。
今後のマルレ・オケの運命を左右することになる大一番の分岐点でもあった。
基本的に実写版はTVアニメとタイミングを合わせているのですよね。
前後編という事で、残念ながら完結していません。後編は4月公開予定。
後編があるとはいえ、正直映画は一方だけでもきちんと終わっている形として作って欲しい。終わり方が後編へ続く、という作りはあまり好きではありません。
続くにしても、単体単体でも見れるようにして欲しいな。
オケの演奏シーンは劇場版ならではの迫力が味わえるので、DVDなどよりも劇場で見るほうがオススメな作品ですね。
話は千秋がマルレ・オケに就任し、初公演を成功させるまでのお話。
初公演とピアノ・コンツェルトの話を被せてきました。
テオになだぎを使うか。
人が良いというよりも胡散臭さが強くなってしまったな。
他は結構ハマリ役の人が多かったかな。現地人は殆どが違和感なかった。
噴水でののだめのパンチラシーンをどうするのかと思いきや、人形で代用しました。
おかげで噴水に落ちるところが沈まずに浮かんでるし。
ニナではなく、シュトレーゼマンが千秋のピアノを指導していますね。
黒木とターニャのエピソードは時間の関係上、少し薄くなってしまっているな。
ターニャがムキになって伴奏に拘るところとかが見ようによっては単なる意地とプライドにも取られそうだ。
何故ラストのラストで人形使ったんだろう。
あのシリアスな場面で笑わせたかったのか……
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圧倒的な準備不足の中、千秋が指揮するマルレ・オケがいよいよ公演の日となった。
のだめたちはもちろん、R☆S(ライジングスター)オーケストラを千秋に変わって指揮している松田幸久(谷原章介)も見に来る。
まばらな観客の前で指揮を振るう千秋。
あまりにも実力差のあるルー・マルレ・オーケストラは、正式メンバーよりもエキストラの方が実力が高い有様。
散々な結果となってしまった初公演は大爆笑されてしまう有様で、千秋はそこにSオケを重ね合わせてしまう。
落ち込む千秋に、Ruiはのだめと3人で打ち上げをしようと告げるが、のだめは進級試験の練習があるから暇ではない、と何故か乗り気ではない。
と、そこにRuiの母親が現れ、毎日すると約束した練習をしていないと彼女の留学を取り消してアメリカに連れ帰ると言い出した。必死に抵抗するRuiだが、遂には母に連れて行かれることに。そんなRuiの姿に幼い頃の自分を重ねるのだめに、千秋はRuiが酷評されていたという事実を伝える。
彼女なりに悩んで留学を決めたのだろうという事、そしてここ最近の彼女のはしゃぎようは無理をしていた事を教える。
いよいよ9月となり、千秋も正式に常任指揮者に就任。
コンマスであるトマの発案で、マルレ・オケでは団員募集のオーディションが行われる事となる。
予想以上の募集が行われ、ノースリーブの男やバソンの募集にファゴットで応募してきたポール・デュボワなど、一癖あるものの実力の高い者達が現れる。
審査の団員たちは何かと批判するも、トマと千秋は普段の反発が嘘のように同じ意見となり、団員たちにはまるで結託しているかのように映る。
そんな中で、千秋に黙って参加した黒木もターニャの伴奏で姿を見せる。
日本にいた頃よりも更に実力に磨きを掛けた黒木だが、演奏終了と同時に、昨晩のだめのカレーを食べたターニャが食中毒で倒れてしまう。
同じカレーを食べたフランクも寝込んでしまい、後にこれは「のだめカレー事件」と呼ばれることとなる。
無事にオーディションを終えた千秋は、れまでは前任者からの推薦か、世襲となっていたため、このオケの実力の低下の一端はそこにあったのだろうと考える。
テオからトマが以前からオーディションをやりたがっていたことを聞かされ、辞めた3分の一の団員はオーディションの反対派だった事を知る。
千秋はトマの音楽に対する情熱を感じ取り、マルレ・オケは必ず良くなると確信する。
斯くして集まった団員たちと共にリハーサルを始める千秋だが、そこにはかつての鬼の千秋が蘇っていた。同じところを納得いくまで何度でも繰り返し練習とさせる千秋の粘着質な様子に、団員達は愕然とすることに。
一定の時間になればバレエの子供たちに追い出されてしまうため、朝早くから集まって練習を行うなどするも、千秋の厳しさに団員たちは不満を募らせていく。
のだめは進級試験で見事合格を果たす。
千秋はシュトレーゼマンから初公演でバッハのピアノコンツェルトを演奏するようにプログラムを与えられ、彼の下でピアノの練習に励むことになる。
しかしそのシュトレーゼマンには僅かな変化が訪れていた……
のだめはフランクたちとティッシュ配りでマルレ・オケの宣伝に勤しむが、デシャン・オケの宣伝用ポスターを張りに来たジャンとその恋人である並木ゆうこ(山口紗弥加)とばったり出くわしてしまう。のだめとゆうこは激しく対立する。
経営の苦しいマルレ・オケだけでは食べていけない団員たちは、仕事との両立で明らかに疲労の色を濃くしていた。
リハを休む者も現れ、団員同士での喧嘩も始まってしまう。
黒木は同じオーボエで彼の来る前に主席だったアレクシ・ソランから、娘のカトリーヌを迎えに行って欲しいと頼まれてしまう。
今回仕事を休めばオケも辞めざる得なくなるという言葉に、仕方なくカトリーヌを迎えに行った黒木は、一人ではどうしていいのか判らず、ターニャに頼む事に。
カトリーヌを千秋の部屋に連れてきたターニャたちは、そこで夕食をとることになったが、ターニャの口から、アレクシが千秋の事をしつこくて嫌な奴だと話していた事を知ってしまう。
遊びではないのだから好かれたいとは思わないと、腹立たしげに語る千秋。黒木はそんな千秋の気持ちは理解しており、プロなのだから当然だと賛同する。
しかしカトリーヌはアレクシもプロだと必死に反論。彼が家でも沢山練習している事、千秋の事をしつこくて嫌な奴だが、凄い人間である事を語っていた事を聞かされる。千秋もそして千秋もまた、アレクシたちが普段からリハ以外にも沢山の練習をしている事を、普段の演奏から感じ取っていた。
リハ以外にも独自に練習をするオケのメンバーたち。
そうした日々の中、いよいよ千秋の常任指揮者としての公演が行われる。
今後のマルレ・オケの運命を左右することになる大一番の分岐点でもあった。
【感想】
実写版のだめ初の劇場版。基本的に実写版はTVアニメとタイミングを合わせているのですよね。
前後編という事で、残念ながら完結していません。後編は4月公開予定。
後編があるとはいえ、正直映画は一方だけでもきちんと終わっている形として作って欲しい。終わり方が後編へ続く、という作りはあまり好きではありません。
続くにしても、単体単体でも見れるようにして欲しいな。
オケの演奏シーンは劇場版ならではの迫力が味わえるので、DVDなどよりも劇場で見るほうがオススメな作品ですね。
話は千秋がマルレ・オケに就任し、初公演を成功させるまでのお話。
初公演とピアノ・コンツェルトの話を被せてきました。
テオになだぎを使うか。
人が良いというよりも胡散臭さが強くなってしまったな。
他は結構ハマリ役の人が多かったかな。現地人は殆どが違和感なかった。
噴水でののだめのパンチラシーンをどうするのかと思いきや、人形で代用しました。
おかげで噴水に落ちるところが沈まずに浮かんでるし。
ニナではなく、シュトレーゼマンが千秋のピアノを指導していますね。
黒木とターニャのエピソードは時間の関係上、少し薄くなってしまっているな。
ターニャがムキになって伴奏に拘るところとかが見ようによっては単なる意地とプライドにも取られそうだ。
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