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東のエデン 劇場版Ⅰ The King of Eden レビュー(ネタバレあり)

 【ストーリー】
物語は60発のミサイル事件から半年後、森美咲が姿を眩ました滝沢朗を追い求めてニューヨークへとやってきたところから始まる。
咲の手元に残された滝沢のノブレス携帯に入っていた滝沢からの伝言。
それは自分を信じてくれた咲への感謝の言葉と、二人で回った想い出の場所で待っているというメッセージだった。
ノブレス携帯でまだ№が消えていないのは№01、02、03、07、08、11、12のみ。
タクシーの運転手に話しかけた咲は、言葉が上手く通じずに途中のグランドセントラル駅で降ろされてしまう事になるが、何故か咲の荷物から大量の銃火器が出てきてしまい、咲は焦ったタクシードライバーにパスポートやノブレス携帯の入った鞄を乗せたままで逃げられてしまう。
そんな様子を撮影する一台のカメラがある事に咲は気付かない。
咲の荷物から出てきた銃に騒ぎ出した人々。咲は車の事故によって警官の注意が逸れている間になんとか逃げ延びることに成功するが……


60発のミサイル事件の直後、日本の王様になる事を選択した滝沢は自分のノブレス携帯を密かに咲のコートのポケットに忍ばせていた。
豊洲のショッピングモールには警官隊が突入し、ニートたちを一斉検挙した。
咲や平澤一臣たち東のエデンメンバーも同様に拘束された。
だが滝沢は騒ぎの中で姿を眩まし、やがて再び記憶を消して行方不明となった。
事件の関係者として取り調べを受けた咲は、警察の取り調べ後に姉である森美朝子と森美良介の下に再び戻ったが、滝沢の近しい者として報道関係者に追い回される咲は暫く家に閉じこもるように生活を送る事になったが、咲は帰宅して直ぐにノブレス携帯宛てに滝沢からメッセージが入っているというJUIZの電話を受け取る。

60発のミサイルは滝沢の活躍により、誰一人犠牲者を出すことは無かったが、日本に与えたダメージは大きかった。世界からは自殺をしようとした国として見下される事になり、日本の状態は更に悪化の一途を辿る。「ギャフン」発言の江田一彦内閣総理大臣は責任を取り、内閣総辞職を決定。世間ではこれをギャフン解散と命名した。
世間ではニートたちが東のエデンにアップした滝沢の画像により、滝沢は60発のミサイルの関係者として警察に負われる身となる。同時に、彼が日本の活躍を賞賛する人々により、滝沢は撃墜王=AIR KINGとして人気を博し、グッズも大量に売れる事になる。

そんな中、不況とは裏腹に、今回の一件で注目を浴びた東のエデンにより、サークル『東のエデン』は企業化に踏み切る。
平澤、咲、葛原みくる、春日晴男、おネエの5人による会社経営が行われる。

事態が大きく進展するのは半年後の事。
5月に滝沢を捜してワシントンへ行ったばかりだった咲が再びワシントンへ出かけようとチケットの手配をしている事を知った平澤は、咲に東のエデンが彼女の「家」にならないかと問いかける。
答えに窮する咲だが、おネェがヤボなことだと笑い、平澤が東のエデンを起業した本当の理由は、滝沢を見つけ出す事だと教える。
彼らは板津豊に依頼してノブレス携帯に送られた履歴が自動的に東のエデンのサーバーへと転送される仕組みを作り上げていた。
滝沢に感謝している平澤たちは、彼の居所を見つけだすために密かに奔走していたのだ。
みっちょんが新しい飯沼誠次朗総理が過労で倒れた事を告げてくる。更に彼に私生児が存在していた事が発覚し、その私生児こそは記憶を消した滝沢であった。
JUIZは王様=総理大臣と捕らえたのではないかと、安直さに呆れる平澤たち。
報道やノブレス携帯の履歴から滝沢がニューヨークにいる可能性が強いと判明する。
これを切っ掛けに、他のセレソンたちも再び大きく動き始める。
セレソンNo-11 白鳥・D・黒羽や正体不明のセレソンNo-06もニューヨークへと移動を開始する。


パスポートなどを失ってしまい困り果てた咲はひとまず、日本の東のエデンメンバーへと電話連絡を取る。
平澤たちにより、日本でも事態が進行している事が伝えられる。
飯沼首相過労で倒れ、飯沼首相の私生児がAIR KING=滝沢である、という報道が騒ぎとなっていたのだ。更に咲の荷物に銃を仕込ませたのはセレソンNo-06であった。
平澤は咲に大使館へと駆け込む様に指示する。
咲と滝沢はニューヨークでの繋がりは存在していない筈だったが、咲には一つだけ思い当たる節があった。もしその考えが正しければ、咲はセレソンたちよりも先に滝沢を見つけ出すことが出来る。滝沢の伝言が咲にだけ判る暗号であると信じる咲は、平澤に大使館の閉まる現地時間16時までには、大使館へ行くという約束を取り付けて目的地へと向かう。

セレソン№-01 物部大樹はセレソンNo-02 辻仁太郎と面会していた。
これまでゲームに参加していなかった辻は、ゲームにあがる方法を思いついたとセレソンゲームに参戦を始めていた。AIR KINGを商標登録して商売していたのも彼であれば、首相の私生児が滝沢である事をリークしたのも彼であった。しかし物部がサーポーターかもしれないと疑う辻は、彼に手の内を全て晒すような真似はしない。
そして物部もまた新たな暗躍を開始していた。

目的地のブルックリン橋のたもとにあるプロムナードへとたどり着いた咲の様子を撮影しつづける謎の男。
ポケットに残っていた銃を河に捨てようとした咲に声を掛ける人物がいた。
それは偶然にも今や首相の息子として生きている飯沼朗こと滝沢だった。
記憶を失っている滝沢に、咲はパスポートや携帯の入ったバッグをイエローキャブに持ち去られてしまった事を説明する。滝沢は彼女の持っていたタクシーの領収書を手がかりに、彼女を乗せたタクシーの居場所を突き止めると、バッグの存在を隠そうとする運転手に対して、上手く機転を利かせて咲が犯罪者であり携帯が爆弾であると嘘をついて上手く取り返す事に成功した。
荷物を取り返して立ち去ろうとした滝沢に、咲はノブレス携帯に残された二人の写真を見せて自分が捜している人物が彼である事を告白する。
咲の言葉を疑わない滝沢。何故なら彼には記憶がない、という記憶が存在しており、また同じホテルに住む住人からはAIR KINGにそっくりであると言われていたからだ。
彼のホテルなどはまだ見ぬ母親が用意していてくれたものだと思っていた滝沢は、全てはJUIZに与えられたものだと気付く。
咲は滝沢に王様になるという命令について語ると、滝沢はJUIZに王様になるという指示をキャンセル出来ないかと問い合わせる。滝沢なら良い王様になれると思っていたと残念がるJUIZは、これまで実行された分がキャンセル出来ないが構わないかと確認する。
すると、滝沢は考えさせて欲しいと電話を切ってしまう。
驚く咲に、滝沢は今更同じではないかと思ったのだと笑う。

滝沢と咲が滝沢の部屋へと入る様子を窺っていたビデオカメラの男は、滝沢を追ってニューヨークへと飛んだセレソンNo-06直元大志であった。
早速JUIZに連絡を取る直元は、二人にシャワーを浴びさせて部屋を爆破するように依頼するが、不機嫌な様子で応対するJUIZは、人の心までは操作できないし、有効圏外であると拒否。滝沢には偽の預金口座を作って便宜を図っているのはルール違反ではないのかと抗議する直元に、JUIZは相変わらず不機嫌な様子で彼を王様へとするための一環であり、問題はないとにべもない対応。
苛立つ直元はJUIZに無理矢理先ほどの命令を指示する。

一方、同じくニューヨークへとやってきていた黒羽はNo-06の珍妙な行動に溜息。
実は銃が発見された直後に起きた車の事故も彼女が、咲を逃がすためにJUIZに依頼して起こした仕業だった。
最近はジョニー狩りをしていない黒羽に、自分に不手際があったのではないかと心配するJUIZだが、黒羽は他にやりたいことがあるのだと語る。

東のエデンメンバーは、仕事を終えて合流した大杉智と共に咲からの連絡を待ち続けていた。
ようやくみっちょん宛てに届いたメールにより、咲が滝沢と合流して彼のホテルへ向かった事をしり、興奮する大杉や平澤。
春日は東のエデンに後から入った平社員やる気の無さに、今更になって自分たちが嫌っていたアガリを決め込んだ大人の気持ちがわかるようになったと平澤と共に嘆息する。
そんな彼らの下現れた板津は、東のエデンの検索エンジンを強化したことを告げる。

部屋の暖房が急に入り、暑さに悩まされる咲と滝沢。
そこに一本の電話が掛かってきて、シャワーを浴びているかどうか問いかけてくる。そして今すぐ部屋から逃げろと警告を促して電話は切れる。
暖房器具の異変に気付いた滝沢は、咲を連れてアパートメントから脱出する。

東のエデンメンバーはNo-06の行動を知るも、咲達が謎の電話で逃げる事に成功したことを知り安堵すると、セレソンについての討議を始める。
板津の調査により、No-02やNo-06、No-12など何名かは正体が不明なままだが、他の者達に関しては正体も明らかにしていた。
滝沢の居所を探ろうとしては却下されたりしているセレソンNo-06は、履歴から映画監督か何かだろうという事は判るもの。
更に驚くべき事に、全額を使い果たしたセレソンNo-05 火浦元は死んではいなかった。ただ彼は記憶を消去されて、自分がセレソンであった事はもちろん、病院の委員長であった事も覚えてはいなかった。ただ板津から与えられた情報に、素直に納得したのだという。
ここで明らかになったのは、喩え全額を使い果たしたとしても、殺される訳ではないという事だった。
更に、セレソンマークが残金が残っていて生きているもののセレソンマークが消えている他のものたちの事も考慮すると、マークが消えた人物はもはやゴール出来ない者と判断されているのだろうと考えられた。
そしてもう一点、板津はサーポーターの存在をフェイクではないかと疑いを抱いていた。全てゲームの参加者を牽制するための仕組みであるのではないか、と。

滝沢のバイト先である映画館アンジェリカ・フィルムセンターへと逃げ込んだ咲たちはそこで一夜を過ごすことになる。
入り口で見張りをしようとした滝沢に、また彼が消えてしまうのではないかと不安を抱く咲。
そんな咲に、滝沢は自分が再会した場所へやってきた理由を語る。
映画については様々な記憶の残る滝沢だが、どうしても一つだけ思い出せない映画の記憶があった。
ある女の子と主人公の青年が川で記念写真を撮ったものの、やがて再会を期待しながら別れ別れとなってしまうというもの……それは映画などではなく、咲との想い出だと気付いたのだった……



 【感想】
ストーリーは記憶を下に書いていますので、若干間違いがあったり、内容が前後したりしている場合がありますので、ご了承のほどを。
間違いについては指摘いただければ、修正致します。

朝1から行った者の、到着した時点で既に結構な人が並んで待っていました。
1回目の上映にも間に合ったのだけど、1回目が自由席の上にそこそこの人数が入っていたので、確実に良い席の取れる2回目の上映を確保。ど真ん中の席を確保しました。
で、時間を潰して戻ってきたら、なんと立ち見まで出ていた……そこまでして見ようと言うのはよく判らないな。私なら、立ち見するなら回を送らせるか、別の日にするけどなぁ。

前作から時が流れ、再び大きく動き出すセレソンゲーム。
半年の間に何人かのセレソンが脱落していました。
第1部は黒羽さんが格好良かったです。
たっくんの助けてやる、という台詞を信じているのか、滝沢や咲をサポートし続け、最後の最後には彼に全ての期待を託してゲームから退場。
本当にいい女っぷりです。いっそ彼女がヒロインでもいいのではないかと思えるぐらいに。

相変わらず板津は大活躍。
とりあえず引き籠もりではなくなったようです。
物部の仕掛けてきた手段に気付いたり、JUIZとのバトルとか……
ちなみに世間コンピューターはVer2.0にアップデートされてました。

大杉は一人だけあのまま会社に就職したらしい。
安定を求めてしまったのか。

みっちょんの活躍が少ないのは残念かな。
出番はエデンメンバーはほぼ同じぐらいあるのだけど、彼女の能力がうまく活かされていなかった……板津がいるというのもあるだろうが、第2部に期待か。

おネェは要所要所は抑えている感じですね。

平澤は会社経営者になった苦労が伺えますが、終盤には東のエデンのリーダーらしさを発揮してくれました。各所においてもなんだかんだで滝沢や咲のために動いてくれるしね。

セレソンNo-08 立原憲男は謎。
セレソンNo-03 北林とし子は穏和なおばあちゃんだけど、今後話にどう絡んでくるのか不明ですが、パンフによるとセレソンNo-12と綱がりがありそうですので、意外と重要な人物かもしれない。

物部は相変わらず暗躍で、更にパワーアップ。
どうやら裏で政治家達と繋がっているっぽい。

江田元総理が以外なところで登場したのには驚いたかな。

ツッジーは彼の作戦が成功していたら成功していたで、面白い形になっていたかと思いますが、残念ながら物部のせいで退場……しかし滝沢への復讐に燃える結城亮の出現で、第2部にもまだ出番はありそうだ。

結城はあのまま出てこないかと思ったら、復活しやがった。
もちろん予想通りにタッキーに恨みたらたらです。
タッキーの居場所をJUIZに訊ねては却下されていたらしい。

JUIZについては物語終盤でついに居場所が判明。
しかし劇場版のJUIZはTV版より更に素晴らしく個性的になっていて、JUIZにキュンキュンする82分でした。玉川紗己子さんの名演技っぷりが素晴らしいです。
TV版でも近藤に対して不機嫌な応対をしたりしていたJUIZですが、黒羽に不安を抱いたり、滝沢との久しぶりの会話に喜んだり、物部にはクールに対応。
しかし中でも強烈なのはNo-06担当のJUIZの強烈なキャラクターでしょうか。あそこまで不機嫌なJUIZはこれまで聞いたことがない。直元がよほどダメなのか、凄まじく対応が雑です。きっと嫌なセレソンの担当になっちゃったという感じなんですね。
そして辻担当JUIZも愉快で、何故か辻のことをツッジーと呼んで、やたらとフランク。滝沢にAIR KINGTシャツを着させて帰国するという案に対するツッコミとか素敵すぎです。
JUIZは使用者に応じてカスタマイズされているのだろうか。それとも学習型AIで、相手次第で変化していくのか。

王様への申請はかなり特殊だったようで、直元が軽い調子で言い出したらJUIZの不機嫌度合いがアップしましたね。王様に値するかどうかという審査が行われるらしい。
そして王様になった事で、滝沢は色々と特別な存在になっているようです。不可能だったノブレス携帯の電子マネーの現金化や、従来のセレソン同時では可能な居場所の追跡を不可能にするなど、

TV版最終回で滝沢が語っていたゴールデンリングについては今回明らかになります。

話は全体的に面白く仕上がっていて、後半が楽しみ。
しかし当初よりも上映時間が長くなって、制作スケジュールも遅延してしまったようで、1月公開予定が3月に先延ばしになってしまったようです。

個人的評価:90点

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『東のエデン』(ひがしのエデン、英題 Eden of The East)(は、2009年4月より同年6月までフジテレビ『ノイタミナ』枠で放送された日本のテレビアニ...

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プロフィール

黒虎

Author:黒虎
アニメや音楽・映画などの個人的主観に基づいた感想をつらつらと駄文で書き綴っています。

趣味はアニメ・音楽・カラオケ・映画。
大阪在住の関西人。

年中無休で貧乏人です
語学力はサッパリ。記憶力はトリです。感性もイマイチです。故に高尚な表現によるレビューなどは期待出来ません、あしからず。

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