乱暴と待機 レビュー(ネタバレあり)
【ストーリー】
幌付きの引っ越しトラックの荷台に荷物と一緒に、木造平屋建ての市営住宅に引っ越してきた番上貴男(山田孝之)と妻の番上あずさ(小池栄子)。身重ながら無職の貴男が就職するまでは通い続ける事にしたスナックへ向かうあずさを見送った貴男は、ご近所に引っ越しの挨拶に向かう。
そのうちの一件・山根家で読経していたのは漫画のように眼鏡にグレーのスエット姿の奈々瀬(美波)だった。
兄と2人暮らしだという奈々瀬は明らかに挙動不審で、聞かれもしないのにスウェット姿の理由を語りだす。汚れても目立たないし、洗っても直ぐ乾く、それに男の人と2人きりになっても誤解させないから、と。
三日目――
山根家軒先であずさが見かけた奈々瀬は、彼女の高校時代の同級生の緒川奈々瀬であり、あずさは彼女に強い恨みを抱いていた。
そして奈々瀬に兄などいたか、という疑問を持ったあずさ。暫くして帰宅した作業着に足を引き摺った兄・山根英則(浅野忠信)の姿に思わず吐き出してしまう。
仕事の面接に失敗して帰宅した貴男にあずさは語る。
「あいつら、兄妹なんかじゃないよ」
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