【ストーリー】
東京から市立賽河原第四中学校に転校してきた犬尾篤志。
学級委員長である鷲巣貴輝が面倒を見ることになる。
病気の母親の療養のため、東京で働く父親とは離れて田舎に転校してきたという犬尾。
女生徒たちの間では都会からの転校生として、人気が出てくる。
母親思いの子供としてもご近所でも評判となり、みんなが親切にしてくれる。
だが、実態は違っていた。
母親は自宅で飲んだくれ。
父親は事業などしておらず、両親は離婚していたのだ。金は母親の実家からせびる毎日だった。
田舎に引っ越してきた際に、母親がそうした嘘をつくことを提案し、犬尾はそれに従ったのだ。
父親の事を聞かれると、レストランを幾つも経営しており、平日の夜遅くに帰ってきて、朝には出て行ってしまうのだと話し続ける。
そうした日々が続くにつれ、疲労の色が濃くなっていく犬尾の異変に気付いた鷲巣は、ある日彼の家の前までやってくると事情を問う。
そんな彼に対して、犬尾はつい事情を説明してしまう。やっぱり忘れて欲しいと言って去る。
帰宅が遅くなった事を母親に詰問された犬尾は鷲巣に話してしまった事を告げ、激しく叱責される。
その晩、犬尾は地獄通信にアクセスし、地獄少女から藁人形を受け取る。
だが、藁人形を持ち歩くも、糸を解く気配は無かった。
それから暫くして、学校や町で犬尾の母親の噂が広がるようになる。
病気のはずの彼女が毎晩、男とスナックで飲み歩いているという噂だった。
それでも犬尾は母親が病気という嘘を吐き続け、鷲巣に対しても同じように振舞う。
鷲巣はそんな犬尾に対して、犬尾は何も悪くないのだから本当の事をみんなに言うように告げる。しかし耳を貸そうとしない犬尾と押し問答をしているうちに、倒れた彼のかばんから藁人形が転げ落ちる。
地獄通信について信じていなかった鷲巣だが、犬尾の様子から本物なのだと悟る。
母親を地獄に流すつもりなのだと感じた鷲巣は「あんな最低な母親のために犠牲になる必要は無い」と必死に止めようとするが、犬尾は彼の言葉に耳を傾けようとはしない。
鷲巣は犬尾が母親を地獄に流さないようにと、なんとかしようと心に誓う。
これまで友好的だった人たちが距離を置くようになってしまうが、それでも今までと同じように生活を続ける犬尾。
そんな犬尾を鷲巣が呼び出すと、彼は犬尾の母親が男とスナックに出てくる現場を目撃させる。彼女は男に縋りながら、自分に子供などいないとまで言っているさまを見せ付ける。
母親がどんなにダメな人間なのか、というのを見せ付けて改心させようとする鷲巣。そんな母親の言うことに従っていた犬尾にも悪いところはあるが、母親が全て原因であり強制されていた事を説明すればいいのだと説得を続ける。
しかし彼の言葉は犬尾の耳には入っておらず、犬尾は藁人形の糸を解いてしまう。
突然、犬尾の部屋に移ってしまう鷲巣。
床に穴が開き、落下した彼は辛うじて途中の木の枝を掴む。
崖から落下したようになった彼を、三藁やきくり、山童が見て「頑張れ」「助けを呼ぶ」と声を掛ける。しかしその一方で彼の行動を非難する。
きくりがふんどしを下ろして、それに捕まった鷲巣は助かったと安堵するも、ふんどしはどんどん伸びて遂に落下してしまう。
行方不明となってしまった鷲巣。
だが犬尾の母親の生活態度が変わることはない。
しかし犬尾は来るはずの無い父親が久しぶりに来る、と大量の買い物をしているのを御影ゆずきは見て驚く。
自宅に帰宅して3人分の贅沢な料理を用意する犬尾だが、当然父親の姿などはなく、母親も何時ものように呑みに行こうとしていた。
自分勝手な言葉を投げかける母親に、突然犬尾はステーキを焼いていたフライパンを床に投げつける。
父親と三人で外食に行こう、と口にする犬尾の焦点は定まっていなかった。
次回 第8話「隣」
【感想】
正直、東京から来たと言っても、モテるほど格好よくないですよね。
しかもなんか目つきがイッてます。
今回は鷲巣の偽善的行為が地獄流しに繋がった、というのが大方の見方。
まぁ、確かにそうなんでしょうが、よく考えるとそうとも言い切れない。
そもそも、犬尾があいと契約したのは、鷲巣に話した直後。
つまりは彼はこの時点で既に鷲巣を殺そうという意思があったわけだ。この時点では鷲巣はただ心配して事情を聞いただけ。
偽善と呼べるほどの事はしていない。つまり、当初地獄に流そうと考えたのは秘密を知られてしまったから、彼をこの世から消して秘密を知る存在を隠してしまお
ふと思ったが、山童て藁人形になるためだけに出てきた新キャラなんでしょうか。
今回、三藁が教師・用務員として潜伏しているから、今回のように長期で保有されると行方不明になってしまうからなのかな。
theme : 地獄少女 三鼎
genre : アニメ・コミック